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8・20第55回岡山全青へ情宣決起(987号1面)

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 8・20第五五回岡山全青へ情宣決起

 8月20日から21日、第55回部落解放全国青年集会が岡山県岡山市で開催された。反戦青年委員会と全学連の部隊は、戦闘的部落青年に革命的部落解放運動へ結集し、共に闘うことを呼びかけるべく、現地での情宣活動に決起した。
 8月20日正午、反戦・全学連の青ヘル部隊は、会場であるアークホテル岡山前に布陣し、横断幕を広げて情宣活動を開始する。われわれは全青に参加する戦闘的部落大衆に向けた力強いアジテーションを会場一帯に響き渡らせた。「狭山闘争の解体、差別糾弾闘争の非合法化を許すな」「部落解放運動の戦争翼賛運動、ファシズム融和運動への転換攻撃を打ち破ろう」「部落差別の根底的廃絶に向けて、革命的部落解放運動を共に闘おう」「狭山第三次再審闘争の勝利を勝ちとろう」「石川氏の無実の証拠を隠し、差別裁判を維持・強行する東京高検を許すな」「司法―国家権力に『公正・中立』な裁判をお願いするのではなく、徹底した差別糾弾で闘おう」「実力闘争で権力を追いつめてきた狭山闘争の地平を発展させよう」「司法国家権力を包囲する大衆的実力闘争の爆発を勝ちとろう」「10・31狭山中央闘争を闘おう」。当日は、小雨の降るあいにくの天候であったが、会場に集まる戦闘的部落青年に、革命的部落解放運動への結集を呼びかけるビラが吸い込まれていく。「ご苦労様です」とわれわれに声をかけ、ビラを受け取る青年もいる。部隊は部落青年の注目を集め、情宣を貫徹した。
 狭山第三次再審闘争は2006年に東京高裁に再審を申し立ててから丸5年が経過し、まさに正念場を迎えている。今年5月、またしても担当裁判官が岡田から小川正持に代わっており、同時に東京高検の担当検事も交代している。これまで「三者協議」は、証拠開示を拒否する東京高検と事実調べを拒否する東京高裁・岡田のペースで進んできたが、この交代で一気に第三次再審棄却へと持ち込もうとしている可能性が大である。油断はならない。
 東京高検は7月に行なわれた第七回の「三者協議」で、なんと「証拠開示の必要はない」とする意見書を提出している。どこまでも無実の証拠を隠し、このまま石川氏に「見えない手錠」をかけ続け、差別裁判を維持・強行しようというのだ。絶対に許すことはできない。
 部落解放同盟内社民・こえ派は、「司法の民主化」を全面に押し出し、狭山事件を単なる「冤罪事件」に切り縮め、狭山中央闘争を放棄している。狭山事件を単なる「冤罪事件」に切り縮めることは、捜査・取り調べ・裁判の全過程を貫く許しがたい部落差別を免罪し、石川氏の血叫びと命をかけた闘いを制動・抹殺し、果ては部落解放運動のファシズム融和運動への転換攻撃に屈従するものに他ならない。
 司法―国家権力に「公正・中立」を求めるのではなく、戦闘的部落大衆を先頭に、階級的共同闘争と大衆的実力闘争として発展し、権力を実力で追いつめてきた狭山闘争の地平を前進・発展させることなしに狭山闘争の勝利はない。狭山闘争の歴史的勝利を勝ちとろう。
 朝鮮反革命戦争突入の危機が急速に煮つまる中で部落解放運動解体攻撃が一気に強められている。民主党が成立を画策している「人権侵害救済法」は「差別か否かは国家が決める」「人権委員会以外の人間が差別糾弾闘争に決起すれば弾圧する」という部落解放運動の生命線である差別糾弾闘争の解体を狙うものだ。自民党が掲げた「人権擁護法」案となんら変わらない。差別糾弾闘争を根底から破壊し、部落民を差別と迫害の渦に叩き込む反革命「法」に他ならない「人権侵害救済法」の制定を許すな。
 全国で悪質な差別事件が激発している。これに対する部落解放同盟内社民・こえ派の「告訴・告発」の方針化は、無力であるばかりか、差別者を擁護し、部落差別をより一層拡大させている。全国水平社の差別徹底糾弾の思想を断固引き継ぎ、差別糾弾闘争の復権を勝ちとれ。部落解放運動の戦争翼賛運動=ファシズム融和運動への転換攻撃を粉砕せよ。差別主義日共=全国人権連を解体し、差別主義反革命革マルを解体・絶滅し、天皇主義右翼ファシストを撃滅せよ。