寄せ場・日雇い労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん。
東京・山谷日雇労働組合は、2011年山谷夏祭り実行委員会の結成をよびかけ、大失業の嵐の下、強まるアブレ(失業)―野たれ死に攻撃をはね返していく闘いと団結をうち固めるべく2011年、山谷夏祭りをやりぬきます。
おれたちは、毎年、土木・建設関係の現場が長期間の休みとなる「盆休み」の時期に、日雇い・野宿労働者が協力し合い、力を合わせてやりぬく自前の夏祭りを開催してきました。
今年も山谷地区にある玉姫公園を会場に、8月13日から8月15日に3日間の夏祭りをおこないます。東京・山日労、山谷労働者、支援の仲間とともに夏祭り実行委員会を結成し、資金集めから、会場設営、企画、運営まですべてに自分たちの力を集中し、夏祭りの成功を目指します。
3月11日に発生した東北・関東大震災で多くの労働者人民が犠牲になり、現在でも行方不明の人々が、5000人にのぼっており、東京電力の福島第一原発事故による放射能汚染の拡大が続いています。東京・山日労は、4月中旬より、山谷から仲間を毎週現地に送り出し、避難所・仮設住宅で炊き出しの支援活動を続けています。この取り組みは宮城県地域連合労働組合の仲間と協力しながら進めています。今回の地震と停電・節電で被災地でもそして被災地以外でも多くの労働者が失業させられています。
山谷を直撃した建設不況も長期化しており、山谷の仲間たちの仕事も減っています。民間求人が1日数件程度しかなく、東京都の特別就労対策、そして「緊急雇用」対策の仕事が1ヵ月で3回〜4回しか回ってきません。建設日雇いで働いてきた多くの仲間がアブレと野たれ死ににさらされています。東京都、城北労働・福祉センターはセンターに登録する日雇い労働者から利用者カードを取り上げ、「高齢者」「公共」の登録労働者は2010年度の約半分にまで減らされています。そして、大震災による停電・節電を理由にして、センター娯楽室の利用時間を短縮したり、ゴールデンウィークの臨時宿泊を減らすなど、山谷の仲間たちへの援護の縮小に踏み込んできています。
おれたちは、東京都、城北センターによる山谷労働者、日雇い・野宿の仲間たちの切り捨てを許さず、センター交渉で追及し、娯楽室の利用時間を元に戻させました。夏祭り準備の中でも、東京都に対して、おれたちは「仕事よこせ、センターをすべての仲間のために利用できるようにしろ」などの要求をぶつけて闘っていく覚悟です。
またおれたちは、戦闘的寄せ場労働運動の赤旗をかかげて、あらゆる闘いの現場へうって出てきました。朝鮮反革命戦争の臨戦態勢づくりと対決し、戦争反対を掲げて様々な闘いを闘い、6月12日には安保粉砕・政府打倒全国統一行動を呼びかけ、その最先頭で闘いました。狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争などへ連続して起ちあがってきました。地域で解雇撤回闘争を闘う労働者、「派遣切り」「雇い止め」に怒り使用者責任を追及して闘う派遣労働者と連帯して闘ってきました。
山谷夏祭りにおいて、寄せ場―飯場―現場、路上において苦闘する多くの仲間との結びつきをいっそう強め、「反戦・仕事よこせ」を掲げた闘いをさらに拡大し、強固にしていきたいと考えています。
三日間の夏祭りをやりぬくためには、多くの資金が必要となります。多くの皆さんの山谷夏祭りへの参加・支援・協力・カンパ(現金・物資)を呼びかけ、ぜひとも、協力をお願いしたいと思います。
●2011年山谷夏祭り 8月13日(土)、14日(日)、15日(月)、毎夕午後5時〜9時まで
会場 山谷・玉姫公園(JR・地下鉄日比谷線「南千住」駅下車、徒歩15分)
●資金カンパ送付先 郵便振替口座番号00180―2―592246「東京・山谷日雇労働組合」
●物資カンパのお願い 夏物衣類、米・調味料などのカンパをお願いします。トラック、発電機な ど貸して下さる方は御協力お願いします。
東京・山谷日雇労働組合(東京都台東区東浅草2-2-6 TEL/FAXともに03―3876―8040)
編集部責任転載
|