寄せ場労働者、野宿労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん!
福岡・築港日雇労働組合は、今年も8月13日から15日の3日間にわたり、明治公園を会場にして、福岡日雇い団結夏祭りを開催します。すべての皆さんの参加とご協力、支援のカンパを呼びかけます。
東北・関東大震災の被災地では「震災解雇」が吹き荒れ、全国的にも生産の縮小により、「失業率は今後、七パーセントに達してもおかしくない」と言われるほどに、雇用情勢は厳しさを増しています。賃金は下がり続け、失業者は増え続けています。企業によるすさまじい酷使と首切りが、ますます横行しているのです。とりわけ、日雇い・野宿の労働者の労働と生活の破壊は、極めて深刻な状況です。仕事は片っ端から奪われ、アブレ(失業)と飢餓に襲われています。築港の寄せ場でも、朝の五時から立って仕事を探しても、求人はさっぱりの状態が続いています。時折声がかかるのは、「福島への出張仕事」、すなわち原発事故現場での配線・配管・がれき撤去などの危険な被曝作業だけ、という状況です。
福岡市は一昨年以来、3100人余りもの日雇い・野宿の労働者に生活保護を支給しています。しかし、大多数の日雇い・野宿の労働者は、「体が動くうちは働いて生活したい」「生活保護より仕事がほしい」と望んでいます。こうした仲間の声に応えることなく、「生活保護で事足れり」とする行政の安易な姿勢は、厳しく問われねばなりません。さらに多くの労働者が仕事を奪い取られ、新たに路上に叩き出されており、今後、野宿を強いられる仲間の一挙の増加が見込まれます。私たちが行なっている炊き出しなどには、毎回新しい仲間の顔が見受けられます。夏祭りの意義はますます重要になっています。
私たちが夏祭りをやることの第一の意義は、日雇い・野宿の労働者の夏祭りを、自分たち自身の団結の力で作り上げることにあります。
日雇い・野宿の仲間の多くは、ふるさとに帰ることができずに、夏祭り自体をも奪い取られています。だからこそ、自分たちで夏祭りを作り上げるのです。しかも、いっしょに様々な作業や催しに参加することを通じて、あるいは同じ釜の飯を食うことによって、普段はなかなか顔を合わせる機会もなく、滅多に話もできない者同士が、お互いの知らなかった面を知り、労働・生活をめぐる様々な困難を相談し合い、励まし合える関係を作っていける場とするのです。このようにして、労働者自身の共同の力を培っていきたいと、私たちは考えています。
第二の意義は、この取り組み自身が、野垂れ死に攻撃との闘いだという点にあります。
餓死・病死―野垂れ死にの瀬戸際に立たされている仲間をみんなの力で守りぬき、さらに、「仕事よこせ」「ケタオチ業者許さん」「野垂れ死に攻撃粉砕」の闘いと団結を強めていく場として、夏祭りはあるのです。一昨年以来、本年も年頭から、毎週、市役所に対する「仕事よこせ」の行動をやりぬいた地平を引き継いで、夏祭りの成功をかちとっていく決意です。夏祭りの期間中には、国の労働行政をつかさどる厚生労働省の出先機関である福岡労働局へのデモを、炎天下の暑さに負けずに闘いぬきます。
第三の意義は、反戦の決意と闘いをいっそう強くしていく場であるということです。
毎年私たちは、夏祭りの準備で猛烈に忙しい中、8・9長崎反戦闘争に取り組んできました。今、昨年11月の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による延坪島砲撃以降、朝鮮反革命戦争の開戦の危機が一触即発的に高まっています。私たち労働者を安くこき使い、使い捨てにする資本家や政府に対する不満や怒りを、戦争で外にそらし延命しようとする政府の汚いやり口を許してはなりません。私たちに貧困や失業を押しつけるだけの資本主義、戦争なしには延命できない資本主義を一刻も早く終わりにしなければ、私たち労働者に未来はありません。反戦の旗を高々とかかげて、夏祭りの大成功をかちとっていきたいと思います。
宮城県地域連合労働組合や東京・山谷日雇労働組合の仲間たちによる被災労働者人民への現地支援活動と結びつき、福岡の地からも被災現地支援活動への決起をよびかけつつ、夏祭りをやりぬきます。酒が目当てのゴロツキばかり、イジメとタカリで生きている連中ばかりを集め、いまだに労働者の生活保護の金をむしりとることを「組合活動」とするニセ「福日労」=ゴロツキ組合を許さず、この闘いをやりぬきます。
そのために、多くの仲間の力、多くの物資が必要となります。私たちの福岡日雇い団結夏祭りへの参加とご協力を、よろしくお願いします。
■福岡日雇い団結夏祭り 8月13日(土)、14日(日)、15日(月)
会場 明治公園(博多区博多駅前三丁目、西日本シティ銀行裏)
■資金カンパ 西日本シティ銀行・県庁前出張所 普通0179704「福岡・築港日雇労働組合」ま でよろしくお願いします。
■物資(米、野菜、調味料、夏物衣料、テントなど)の支援をお願いいたします。
福岡・築港日雇労働組合
(連絡先)092―263―8632
〈編集部責任転載〉
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