 １１月１０日、午後午後３時から、「辺野古の海を土砂で埋めるな！ 首都圏連絡会（埋めるな！ 連）」の呼びかけで、代々木公園ケヤキ並木入口から出発する「辺野古に基地は作らせない行動 渋谷デモ」が闘われた。この渋谷デモには東京・山谷日雇労働組合も結集し、共に闘いぬいた。
安倍政府は、沖縄の民意を無視して埋め立て工事を強行している。しかし、工事には大きな問題があり、基地完成の見通しは立っていない。辺野古の大浦湾側の深場の海底地盤は、マヨネーズ状の軟弱地盤であることが判明している。ここを埋め立てるには地盤改良工事をしなければならない。マヨネーズ状の軟弱地盤の改良のためには、直径１メートルほどの砂杭を７万７０００本も打ち込まなければならない。軟弱地盤は最深部で海面から９０メートルにも及ぶ。国内にある砂杭を設置する作業船の能力は、海面下７０メートルまでしかない。海外でも７０メートルまでの工事実績しかない。ところが、多くの防衛省ＯＢの天下りを受け入れている調査会社は、最深部の調査もしないで、「地盤改良は可能」という報告書を提出した。これを基に７０メートルから９０メートルまでの海底の地盤は「非常に固い地盤だ」と防衛省は強弁している。
防衛省は、９月６日、地盤の改良を助言する有識者の「技術検討会」を行なった。８人の委員のうち４人が政府の研究機関に属した経歴がある。しかも、会議は非公開だ。当然、その客観性に疑問が出ている。「技術検討会」は、不可能な工事を「可能だ」とお墨付きを与えるだけの追認機関に過ぎない。
防衛省は、当初総事業費を３５００億円以上としてきたが、新たな地盤改良工事の必要性が出てきても、建設費用について、未だに明かにしていない。沖縄「県」の試算では、２兆五５００億円という当初の８倍にも上る莫大な費用がかかることが予測されている。また、工事期間も、防衛省は地盤改良工事だけで３年８ヵ月かかると見込んでいるが、「いつまでかかるかは難しい」として明らかにしていない。工費も期間も明示しない公共工事などあり得ない。
安倍政府―防衛省は、現状では新基地建設は不可能であるにも関わらず、有識者会議などえ「工事は可能だ」と�爐�墨付き�瓩鯑世燭箸靴得澤彿儿垢鮟个修Δ箸靴討い襦�それによって裁判を有利に進め、沖縄「県」議会や知事を安倍政府の意のままになるように取り換えることを狙っている。
「埋めるな！ 連」は、１０月２６日から１１月１０日まで、「辺野古に基地はつくらせない行動 税金をじゃぶじゃぶ無駄遣いするなキャンペーン」として街頭、駅頭でのビラやリーフレットの配布を行ない、１１月１０日はキャンペーンの最終日として、午後１時から２時まで渋谷駅、原宿駅での街頭宣伝を行ない、午後３時からの渋谷デモを取り組んだ。
午後２時半、ＮＨＫの横にあるケヤキ並木入口には、渋谷駅、原宿駅での街頭宣伝を闘った仲間が結集し始める。午後３時には１２０人を超える結集となった。
午後３時からのデモ出発を前にシュプレヒコールが上げられる。「税金を無駄に使うな！」「辺野古じゃぶじゃぶノー！」「辺野古新基地建設を阻止するぞ！」「沖縄現地とともに闘うぞ！」。デモ隊は、渋谷区役所前から渋谷駅前スクランブル交差点に向かってデモを開始する。日曜日の渋谷の繁華街のど真ん中を「辺野古新基地建設阻止」を掲げたデモ隊が行進し、沿道から圧倒的な注目を浴びる。沿道からは「辺野古ノー！」「頑張れ！」の声援が飛ぶ。渋谷駅前スクランブル交差点を左折し、デモ隊はガードをくぐって明治通りに進む。明治通り沿い歩道も日曜日の買い物客などで一杯だ。デモ隊は、多くの声援を受け、デモ解散地点の神宮通公園まで力強いデモを闘いぬいた。
|
