那覇市・与儀公園で決起集会
 反帝―国際連帯全国統一行動の一環として、沖縄では１０月２３日、那覇市内の与儀公園において闘争が取り組まれた。薄い雲間から秋の陽が差す絶好のデモ日和だ。会場の野外ステージ周辺には、集会開始時刻を前に、仲間たちが続々と結集してくる。
正午、１０・２１闘争実行委員会の仲間が司会に起ち、開会を宣言する。「実行委員会は、１０月２０日―福岡、２１日―大阪、２２日―東京で、反帝―国際連帯闘争に取り組んだ。とりわけ東京では、天皇即位儀式の強行―天皇制強化を粉砕すべく、『天皇戒厳令』とも言うべき超厳戒態勢を突破して闘いをやりぬいた。こうした全国の仲間たちの決起に連帯・呼応し、沖縄での闘いをやりぬこう」と提起して、集会を開始する。
まず初めに、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会（沖縄青年実）からの連帯挨拶だ。同志は、「新基地建設の現場では、安倍政府―沖縄防衛局の手によって、米海兵隊のキャンプ・シュワブの南側沿岸部への土砂投入が、連日にわたって続けられている。安倍政府―沖縄防衛局は、辺野古側の埋め立てを強硬に進めることで、『工事の進捗』をアピールしているが、そんな子供だましが通用するわけがない。労働者人民の怒りと闘いは強まるばかりだ。現地集中と実力闘争の爆発で、名護新基地建設を阻止しよう」、「昨日東京で、天皇の即位儀式が行なわれた。これに対して首都圏を中心とする仲間たちが�燹愨┛未領蕁拱敢姚瓩魴任欧篤�った。天皇制の強化は、沖縄差別の強化であり、同化・皇民化攻撃の強化に他ならない。沖縄戦の歴史を再びくり返すわけにはいかない。天皇制との対決が重要だ」、「『沖縄の基地負担の軽減』という政府の謳い文句とは裏腹に、自衛隊の配備が加速し、琉球弧の軍事要塞化が進んでいる。１０月７日からは、宮古島の保良鉱山地区で、弾薬庫施設の着工が強行された。今年３月に、陸上自衛隊・宮古島駐屯地が新設され、警備隊３８０人の配備が強行されたが、今回の工事はこれに続くものだ」、「基地と戦争に対する怒りは渦巻いている。沖縄青年実は、こうした怒りと闘いの最先頭で、新基地建設阻止、日米帝国主義軍隊解体、基地解体、安倍政府打倒、沖縄解放に向かって闘いぬく決意だ。ともに闘いぬこう」と訴えた。
次に、連帯メッセージが紹介される。司会の仲間の代読で、全文が紹介された。熱い連帯のメッセージに、共感の拍手が沸き起こる。
「安保粉砕」「政府打倒」「沖縄解放」の声高く戦闘的デモ
集会は、全国寄せ場交流会の仲間による基調報告に移る。安倍政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう内戦勢力の巨大な台頭を実現していく闘志と決意が会場全体にみなぎる。
集会の最後は決意表明だ。沖縄・首里日雇労働組合（沖日労）の代表が登壇し、「われわれは、反戦と反失業の闘いを組合活動の２本柱にすえて活動してきた。とりわけ新基地建設阻止の闘いは重要だ。本日１０月２３日の午後には、沖縄『県』の『埋立承認撤回』を取り消した国土交通大臣の『裁決』の取り消しを求め、『県』が政府を相手に７月に提起した『関与取消訴訟』の判決が、福岡高裁・那覇支部で言い渡されようとしている。裁判所もグルになって、政府の違法を合法と言いくるめ、建設工事を強行しようとしているのだ」、「しかし、安倍政府の横暴にも、機動隊の暴力にも、絶対に負けるわけにはいかない。キャンプ・シュワブのゲート前での座り込みをはじめとして、頑強な闘いが続いている。埋め立て土砂の搬出拠点である『琉球セメント』安和桟橋でも本部港塩川地区でも闘いが組まれている。沖日労も交代で辺野古や安和、塩川に行って、現地で阻止闘争を闘っている。全力で埋め立て工事を止めよう」、「同時にわれわれは、沖縄労働局、『県』、那覇市に対する『仕事寄こせ』の要求行動についても、さらに強化していく。野垂れ死にを許さないために、与儀公園で月２回の炊き出しも続ける」、「基地も戦争もない沖縄、失業も貧困もない沖縄を目指して、ともにがんばろう。本日の集会とデモを最先頭で闘う」と熱い決意を表明した。
集会を終えた青ヘルの部隊は、「安保粉砕」、「政府打倒」、「沖縄解放」の声高く、デモにうって出る。途中、３台の右翼車両がデモに付きまとい、大音量のスピーカーで軍歌を流すなど敵対を試みるが、部隊の士気はこれでいっそう高まる。「革命的反戦闘争を闘うぞ」、「新基地建設を阻止するぞ」、「安倍政府を打倒するぞ」、「改憲攻撃粉砕」、「沖縄解放まで闘うぞ」というシュプレヒコールが、ひめゆり通り、そして国際通りに轟く。青ヘル部隊は、労働者人民の熱い注目と声援を一身に浴びつつ、権力の弾圧、反革命革マル、右翼ファシストの敵対・破壊を許さずに、最後まで戦闘的デモをやりぬいた。
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