解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・20青ヘル部隊が天神のど真ん中を戦闘的デモ〈福岡〉
(1327号9面)

中島公園で決起集会

 反帝―国際連帯全国統一行動の一環として、10月20日、福岡市内で闘争が取り組まれ、博多区中洲の北端に位置する中島公園で決起集会が行なわれ、福岡で一番の繁華街・天神を縦断する戦闘的なデモが闘われた。

 集会場の中島公園には、集合時間の正午を待ちきれず、闘いの決意に燃えた労働者が続々と結集してくる。佐世保、日出生台、築城などでの反戦闘争を闘ってきた労働者たちだ。横断幕が設置され、赤旗が翻り、青ヘル、青ゼッケンで身を固めた労働者で制圧された中島公園は、闘いの熱気に包まれる。

 正午、10・21闘争実行委員会の仲間が司会に起ち、集会の開会を宣言する。「『国際反戦デー』の闘いを引き継ぐ『反帝―国際連帯全国統一行動』の皮切りの闘いとして、福岡での戦闘的な集会とデモをやりぬこう」と呼びかけ、シュプレヒコールがあげられる。

 最初に、集会に寄せられた闘う諸人士からの連帯メッセージが代読される。日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、在日朝鮮人活動家、原発労働裁判原告・元原発労働者 梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者の連帯メッセージが読み上げられ、参加者は、すべてのメッセージに熱心に聞き入り、「異議ナシ!」「ヨシ!」の声を上げ、全国の闘いと連帯・結合して闘う決意を打ち固めていく。

 続いて、福岡県反戦と全学連の連帯挨拶だ。

 福岡県反戦は、「今、安倍は、韓国に対する『経済制裁』を発動し、排外主義煽動を繰り返している。これは、韓国に対して、『北朝鮮に戦争を仕掛けようとしている時に、日本の植民地支配や戦争責任を問題にするな』『韓国で資本主義経済を守りたければ、日本の言うことを聞け』という脅しにほかならない。また、安倍は、トランプの『イランと戦争をするために、日本もホルムズ海峡に自衛隊を出せ』という要求に応え、自衛隊を派兵し、対イラン反革命戦争に参戦しようとしている。安倍は、日本を世界中で戦争に加担する国家に変えることで、『大日本帝国の栄光を取り戻す』という国粋主義を核心としている。こんな輩は、国際連帯の責務にかけて、一日も早く打ち倒さねばならない。オリンピックに『旭日旗』を持ち込み、『即位の礼』で日本を天皇翼賛、国家主義に染め上げ、『2020年改憲』を強行しようと狙う安倍の目論見を、労働者の大きな団結と闘いで打ち砕こう」と訴えた。

「改憲阻止」「安保粉砕」「政府打倒」の声高く戦闘的デモ

 全学連は、「われわれは、歴史的な『国際反戦デー』の闘いを革命的に継承し、10・8羽田闘争でヘルメット・角材で武装し、機動隊の阻止線を突き破る激闘を闘った地平を発展させ、闘いぬく。全学連は、学生が持っている戦闘性を発揮させるために、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の創出を、何としてもやり遂げる」と訴えた。

 次に、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の代表が基調報告に起つ。基調報告は、圧倒的拍手で確認された。

 集会の最後は、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の決意表明だ。福日労の代表がマイクを持ち、「今、朝鮮半島と、中東のホルムズ海峡で戦争の危機が高まっています。安倍は、この戦争に加担するために、憲法を改悪し、軍事予算を増やし、『北朝鮮やイランは危険だ』という排外主義を煽っています。また、安倍は、戦争に加担することで、『大日本帝国の栄光を取り戻す』などと言っています。それは、労働者が、天皇に忠誠を誓うことを強制され、天皇のために死ぬことを強制される国家体制であり、全世界の労働者に銃口を向け、虐殺に手を染めることを意味します。われわれは、戦争こそがもっとも労働者の命を奪い、生活を破壊するものだということをハッキリさせ、反戦闘争を闘わなければなりません。そして、われわれは、どの国の労働者であろうと、戦争の犠牲にされることを許さないという『国際連帯』の立場で闘わなければなりません。福日労は、今日の闘いから、国会での改憲阻止の闘い、佐世保、築城、日出生台などでの反軍・反基地の闘いを、全力で闘います。『反戦・仕事よこせ』を闘ってきたわれわれこそが、正義を貫き、労働者に犠牲を強いる戦争を阻止する闘いの先頭に立たねばなりません」と決意を明らかにした。これに圧倒的な拍手が応える。

 集会を終えた青ヘルの部隊は、「改憲阻止」「安保粉砕」「政府打倒」の声高く、戦闘的なデモに撃って出る。福岡で一番の繁華街・天神一帯に、「反帝―国際連帯を闘うぞ」「改憲攻撃粉砕」「翼賛国会粉砕」「朝鮮反革命戦争突入を絶対に阻止するぞ」「安倍政府を打倒するぞ」のシュプレヒコールが轟き渡る。

 横断幕を押し立て、赤旗を先頭した青ヘル部隊の戦闘的なデモに対して、沿道の労働者人民から「改憲反対」「頑張れ」という声援が飛んでくる。闘う部隊は、権力の弾圧もファシストの敵対も許すことなく、福岡市役所に隣接する天神中央公園までの戦闘的なデモを貫徹し、闘いを終えていった。