連帯メッセージ、連帯あいさつ
10・21闘争闘争実行委員会に結集する仲間たちは、10月22日、豪雨の中、首都・東京における反帝―国際連帯全国統一行動に起ち上がった。10月22日のこの日は、安倍政府が、天皇代替わり攻撃の一環として、天皇が即位を宣言する「即位の礼」を開催しようとしている日だ。戦時国家体制形成に向け、反革命国民統合を目論む天皇―天皇制強化の攻撃と対決し、「即位の礼」粉砕、反帝―国際連帯全国統一行動に断固として起ち上がったのだ。朝からの雨天の中でも、11時からの芝公園・23号地に意気軒昂に結集した仲間たちは、ヘルメットとゼッケンを装着して闘う態勢を整え、戦闘的な集会をかちとる。
「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」の仲間が司会に起ち、「反帝―国際連帯全国統一行動が、20日に福岡、21日に大阪で闘われ、本日の東京、23日には沖縄で闘われる。『即位の礼』を粉砕し、反帝―国際連帯闘争を戦闘的に闘いぬこう」と呼びかけ、集会の開始を宣言する。「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「『即位の礼』粉砕!」「天皇―天皇制攻撃粉砕!」「改憲攻撃粉砕!」「名護新基地建設阻止!」「原発の再稼働阻止!」「安倍政府を打倒するぞ!」「日帝国家権力解体!」「全世界の労働者と連帯して闘うぞ!」「内戦勢力の総決起で闘うぞ!」とシュプレヒコールが響きわたる。
集会の初めに、全国で闘う諸人士が10・21闘争に寄せた連帯メッセージ(別掲)を司会の仲間が代読する。日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、在日朝鮮人活動家、原発労働裁判原告・元原発労働者 梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者の連帯メッセージが読み上げられると、集会参加者全員が拍手で応える。
次に、結集している団体からの連帯あいさつだ。
全国反戦は、「今、全世界労働者人民が、青年・学生たちが、資本主義の悪政と収奪に抗して、闘いぬいている。破滅的な危機をもたらしている帝国主義ブルジョアジーの階級支配を打倒することに向けて、闘いぬいている」「プロレタリア国際連帯を貫いて、実力闘争、武装闘争で断固として闘いぬいていこう」「とりわけ韓国労働者人民の実力決起と固く連帯し、朝鮮反革命戦争突入の危機が迫る中で、これを絶対に阻止する闘いを闘いぬいていかねばならない」「日帝・防衛省は、20年の末までに敵を電磁波を使って妨害する電子戦の部隊を西部方面隊の熊本・健軍駐屯地に新設することを決定した。西部方面隊は、昨年新設された離島奪還部隊・『水陸機動団』があるところだ。朝鮮反革命戦争突入を絶対に許すことはできない」「中東反革命戦争への参画を策す安倍政府を打倒していかなければならない。安倍政府は、10月18日に、国家安全保障会議を開き自衛隊の中東派遣を関係閣僚に指示した。自衛隊が独自に中東反革命戦争に撃って出ようとすることに絶対許してはならない」「安倍政府は、天皇・天皇制攻撃を激化させながら、改憲攻撃に突進している。改憲発議を絶対に阻止しよう」「名護新基地建設阻止し、原発再稼働阻止して安倍極右政府を打倒する闘いを闘いぬいていこう」「右翼ファシストを撃滅し、反革命革マルを解体・絶滅し、国家権力の反革命弾圧を粉砕し闘いの勝利をかちとっていこう。全国反戦は内戦勢力の先頭で闘うことを決意する」。
全学連は、「本日の東京での反帝―国際連帯全国統一行動を大爆発させ、本日、強行されようとしている天皇『即位の礼』を粉砕する闘いの大爆発をかちとっていこう」「10・21『国際反戦デー』の闘いを革命的に継承し、10・8羽田闘争においてヘルメット・角材で武装し、実力・武装の基調で闘ってきた全学連運動の地平を発展させ闘いぬく」「学園において、革命的学生運動すべてを根絶やしにせんとする攻撃がますます激化している」「立て看規制や学生の自主的活動破壊、戦時国家体制作りの一環としてある軍事研究に手を染め、学園を資本と国家に奉仕するものへと作り変えていく攻撃が激化している」「それを打ち砕いて行くのが〈戦時下における新たな革命的学生運動〉に課せられた任務だ。全学連は、〈戦時下における新たな革命的学生運動〉の創出に向けてさらに奮闘していく」「改憲国会が、強行されている。安倍政府は、朝鮮反革命戦争に突撃している。朝鮮反革命戦争絶対阻止の闘いの大爆発をかちとっていこう」「全学連は、原発再稼働を阻止し、名護新基地建設を阻止し、安倍極右政府打倒の闘いの先頭で闘うことを決意する」。
全国寄せ場交流会が基調を提起
全国寄せ場交流会の仲間が、反帝―国際連帯全国統一行動の基調を提起する。
「1966年10月21日、ベトナム戦争に反対して全国でストライキやデモが爆発しました。それ以降、この日は、『国際反戦デー』として継承され、毎年、全国で、全世界で反戦の闘いが取り組まれてきた。われわれの先輩たちは、この闘いを、帝国主義に起ち向かう全世界労働者人民の決起と連帯し、自国帝国主義政府の打倒をめざす闘い―『反帝―国際連帯闘争』として革命的に発展させてきた」「われわれは、先輩たちの闘いを引き継ぎ、闘う全世界労働者人民と結びついた反帝―国際連帯の闘いを、いっそう強めなければならない」「内戦勢力の総決起をもって10・21闘争の大爆発を実現しよう。安保強化と改憲、戦争突撃に実力・武装で対決し、安倍政府打倒へと向かう強力な闘いを巻き起こしていこう」。
「2019年10・21闘争の第1の課題は、朝鮮反革命戦争への突入を絶対に阻止する革命的反戦闘争を大爆発させることだ」「米帝・トランプと朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮労働党委員長・金正恩は、3回にわたって首脳会談を繰り返している」「トランプが、金正恩との『和平ムード』演出を繰り返すのは、『対北朝鮮和平協議が進展している』という『成果』を強調し、2020年の大統領選で再選を果たすためでしかない」「トランプは、北朝鮮をめぐる外交的成果がなければ、軍事的成果を上げればいいと考えている。トランプが、手のひらを返し、対話ではなく戦争を選択する可能性は、決して低くはない」「一方、安倍は、対北朝鮮政策の最強硬派として突出している。『対北朝鮮宥和政策』をとる韓国・文在寅政権を標的にして、『徴用工問題』への報復としての『経済制裁』を発動し、朝鮮半島の植民地支配や戦争責任を居直り、マスコミを総動員して韓国への排外主義を煽動している」「『水陸機動団』の創設、『イージス・アショア』の導入、F35の配備、オスプレイ配備は、朝鮮反革命戦争突入に向けた準備だ」「朝鮮反革命戦争への突入時は、日本階級闘争の決戦期に他ならない」「韓国労働者人民の決起と連帯し、日帝足下労働者階級の責務にかけて、反北朝鮮―反共・排外主義煽動を切り裂き、朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう」。
「第2の課題は、中東反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を大爆発させることだ」「トランプは、イランの目と鼻の先に多国籍の軍隊を投入し、イランに対して戦争恫喝と挑発を仕掛けるための『有志連合』を結成している」「安倍政府は、ソマリア沖への派兵を継続し、シナイ半島の『多国籍監視軍』に陸自を派遣し、ジブチを拠点にした中東での軍事行動を拡大し、トランプが呼びかける『対イラン有志連合』参加をもって、中東反革命戦争への本格的参戦を狙っている」「トランプは、自らが主導する『パレスチナ和平合意』に屈服させるために、パレスチナ自治政府への資金援助を削減した。イスラエル軍によるパレスチナ解放闘争の暴力的な圧殺攻撃は、ますますエスカレートしている。しかし、パレスチナ労働者人民は、これに屈することなく、実力・武装の闘いを堅持している」「中東労働者人民の決起に連帯し、中東反革命戦争の拡大・激化を粉砕する革命的反戦闘争の爆発をかちとろう。中東反革命戦争への本格的参戦を狙う日帝の策動を粉砕しよう。対イラン反革命戦争への突入を阻止しよう」。
「第3の課題は、反革命翼賛国会を粉砕し、安倍政府による改憲を総仕上げとする戦時国家体制形成を打ち砕くことだ」「安倍は、『2020年改憲』に突き進んでいる」「この改憲攻撃に弾みをつけるために、10月22日『即位の礼』、11月14日〜15日『大嘗祭』を頂点とする一連の天皇即位行事が『国家行事』として大々的に開催されようとしている」「天皇翼賛―改憲強行の攻撃を粉砕しよう」「臨時国会は、まさに『改憲国会』になろうとしている。『立憲的改憲』なぞと主張し、安倍の土俵に乗ろうとしている野党に期待し、議会に期待することは敗北を意味する。労働者人民の実力・武装の闘いだけが、安倍政府の朝鮮反革命戦争とファシズムへの突撃を打ち砕く力だ。今秋、改憲阻止、「改憲国会」―反革命翼賛国会粉砕に猛然と決起していこう」。
「課題の第4は、沖縄・名護新基地建設を阻止し、原発再稼働を阻止することだ」「安倍政府―沖縄防衛局は、沖縄労働者人民の民意無視、違法・無法の限りを尽くして名護新基地建設を強行している」「現地大集中と実力闘争の爆発こそが勝利への道だ。土砂投入を全力で阻止しよう。『戦争のための基地は、沖縄にも、どこにも要らない』と闘う沖縄労働者人民と連帯し、名護新基地建設阻止決戦に勝利し、〈基地・沖縄〉の再編・強化を打ち砕こう」「東京地裁は、『福島第1原発事故』を起こした東京電力の旧役員3人に対して、無罪判決を下した」「核武装のためには、原発労働者や周辺住民の被曝を強制してでも原発を維持するというものであり、絶対に許してはならない」「日帝が原発再稼働に躍起になるのも、破綻した『核燃料サイクル政策』にしがみつくのも、すべては自前の核兵器を開発・保有するためだ」「現地実力闘争の爆発を強力に組織し、全国原発の再稼働を阻止しよう。『核燃料サイクル政策』を粉砕しよう。日帝の核武装化に対決し、反原発・反核燃闘争の大爆発をかちとろう」。
「安倍政府は、天皇と日帝の15年戦争と植民地支配を開き直ることで、新たな戦争に本格的に踏み込もうとしている。今こそ、日帝・安倍政府の改憲と核武装、朝鮮反革命戦争とファシズムへの突撃に対する労働者人民の怒りと闘いを爆発させ、安倍政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう巨大なうねりを創り出していく時だ。全国の内戦勢力の総決起で、反帝―国際連帯全国統一行動の大爆発をかちとり、一丸となって今秋期の激闘に進撃しよう」。
10・21闘争の基調が読み上げられると、仲間たちの拍手と「ヨーシ!」のかけ声によって闘いの基調が確認された。
各団体が決意を打ち固め、首都を席捲するデモを貫徹
最後に、実行委員会に結集する仲間からの決意表明だ。
東京・山谷日雇労働組合の仲間は、「今、天皇制を強化する攻撃が、『即位の礼』を祝日にして、労働者人民に『祝え』という攻撃としてかけられ、安倍が憲法九条を解体する改憲に突き進み、朝鮮半島やイランへの戦争に突入しようとする中、世界の労働者との国際連帯をかかげた闘いに決起することは、決定的に重要だ」「国会では、『野党』と称する連中が『安倍と対決する』などと言っている。しかし、その中味は、日本と韓国が軍事情報を共有する協定を破棄したことを非難したり、『天皇制に反対しない』などと言い、安倍と対決する中味は、何もないことを露にしている。こんな連中に期待したり、委ねることは、安倍の攻撃に敗北しかもたらさないことはハッキリしている」「われわれ、日雇い労働者は、『アブレ―野垂れ死に攻撃許さん』、『黙って野垂れ死ぬな、生きてやりかえせ』と闘ってきた歴史を引き継いで、今日の闘いを先頭で闘い、国会での改憲攻撃粉砕の闘いや、反戦の闘い、『仕事よこせ』の闘いを、全力で闘うことを明らかにする」。
部落解放運動を闘う仲間は、「狭山第3次再審闘争がいよいよ大詰めを迎えている。9月9日、第40回3者会議が開かれた。石川氏の無実を明らかにする証拠が次々と明らかになっているにも関わらず、高裁後藤は、事実調べを行なおうとしていない。全国の部落大衆とともに、第3次再審棄却を阻止し、狭山闘争の歴史的勝利をかちとろう。10月31日、寺尾反革命差別判決45カ年を糾弾する狭山中央闘争に決起しよう」。
「刑法改悪阻止関東活動者会議」は、「5月28日には、旧優生保護法によって『知的障害』を理由に不妊手術を強制された宮城県下の女性2人に仙台地裁は、不当判決を打ち下ろした。『社会にとって価値なき生命』として、『障害者』、『ハンセン病』患者、難病の患者などを抹殺しようとする旧優生保護法の思想的基礎をなしていた優生思想との対決は、『障害者』解放闘争にとって重要な課題だ。政府の優生思想―優生政策と対決し闘っていかねばならない」「安倍が戦争へと突き進む中、戦時『障害者』差別―抹殺攻撃を粉砕し、闘っていく」。
東部朝鮮史研究会は、「米朝会談が3回に渡って開かれたが何の進展もない。トランプが戦争突入に舵をきる可能性は十分にある。朝鮮反革命戦争の粉砕の闘いの重要性が高まっている。その最先頭で闘う」「戦争突撃の中で、排外主義攻撃が激化している。韓国に対する排外主義煽動が激化している。安倍政府の頂点からの排外主義攻撃の中で、ファシストが跳梁している。『在特会』を始めとした反共ファシストを撃滅する闘いを闘いぬこう」「韓国労働者人民は、『非正規労働者』の闘いを先頭にしながら文在寅政権を追いつめている。こうした闘いに連帯しながら、日朝連動するプロレタリア革命に向けて闘う」「天皇・天皇制の攻撃の激化にも対決して闘う。ともに闘おう」。
反安保労研全国センターの仲間は、「安倍が、朝鮮半島やイランに対する戦争に突き進み、改憲を強行して、日本を戦争国家にする攻撃を強める中、これを打ち砕く労働運動を何としても作り上げなければならない」「日本最大の労働組合の組織である『連合』の会長・神津は、ナルヒトの即位を祝う『奉祝委員会』に、改憲を推進する右翼組織・『日本会議』のメンバーである桜井よしこや、外国人技能実習生を使い捨ての労働力としてあつかっている日立の会長であり日本経団連の会長である中西とともに名前をつらねている」「労働組合を名乗るものが、右翼ファシストや資本家たちとともに、天皇制の強化に手を貸すなぞ、絶対に許してはならない」「本日の『即位の礼』を許さず、『天皇に忠誠を誓え』『天皇のために銃を持ち、死ね』という天皇制の強化の攻撃を打ち砕く闘いを貫徹しよう」「安倍は、戦争国家を作るために、闘う労働組合をつぶす攻撃を激化させている。『関西地区生コン支部』に対する16回、79人もの逮捕攻撃を打ち砕く闘いに何としても勝利しよう」「階級的革命的労働運動、反戦ストライキを闘う労働組合運動の建設に向けて最先頭で闘いぬく」。
司会の仲間が集会を締めくくり、力強いシュプレヒコールをあげ、集会を終えていった。集会の後に、豪雨をついて、デモに出発する。隊列を整え、仲間たちは首都を席捲するデモへと進撃を開始する。「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「『即位の礼』粉砕!」「改憲攻撃粉砕!」「安倍極右政府打倒!」。宣伝カーを先頭に、横断幕、赤旗を押し立てた青ヘルメットの戦闘的なデモが街頭を席捲する。新橋駅に近い南桜公園までデモを貫徹した。解散地点では、全国寄せ場交流会の仲間が集約提起を行ないこの日の闘争を締めくくった。
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