旭川駅頭で情宣闘争に決起
10月15日から10月25日にかけて、陸上自衛隊矢臼別演習場(北海道別海町、厚岸町、浜中町)で、在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習が強行された。11日間の中で射撃日数は9日間というものだ。「訓練実施部隊」である沖縄の米海兵隊は、10月上旬に矢臼別演習場に入り、野営をしながら「訓練」を行なった。
今回の「訓練部隊」の人員と砲数等は、約500人、約100両の車両を動員、発射する砲門は12門とされている。昨年8月1日から8月10日の同「訓練」では、人員約240人、車両約50両、砲門数は6門であったものが、今回は、人員、砲門数は、ともに約2倍と拡大し、日数も1日増やしている。
米海兵隊による実弾砲撃―「本土」移転演習は、1997年から開始された。矢臼別演習場で実施されるのは、昨年8月の訓練に続き、3年連続となる。訓練に参加する部隊は、沖縄のキャンプ・ハンセンに駐屯する米海兵隊第12海兵連隊であり、日中だけではなく、午後7時から9時半までの夜間訓練も行なっている。
2013年には、矢臼別演習場での同訓練で、発射した155ミリ榴弾砲が、目標から4キロも外れ、演習場を飛び出し、国道からわずか500メートル、民家から700メートルの牧草地に着弾し、大きな穴があくという事故を引き起こした。また、着弾地での火災も、これまでに多く引き起こされ、地元住民を不安と恐怖に陥れているのだ。
在沖米海兵隊がこうした訓練を行ない、矢臼別演習場をはじめ、北海道の演習場が、中東反革命戦争、朝鮮反革命戦争の軍事拠点として強化されることを、断じて許してはならない。革命的反戦闘争の爆発でこれを粉砕しなければならない。
10月15日、午前11時半、反戦・全学連の部隊は、旭川駅頭に登場する。青ヘル、ゼッケンの部隊は、整列し横断幕を掲げ、シュプレヒコールを開始する。「矢臼別演習場での実弾砲撃演習を粉砕するぞ」「在沖米海兵隊の演習を粉砕するぞ」「中東反革命戦争を粉砕するぞ」「朝鮮反革命戦争を粉砕するぞ」「戦争遂行の安倍政府を打倒するぞ」。駅頭にシュプレヒコールが響き渡る。平日の昼間ではあるが、労働者、市民、学生の通行は多い。アジテーションを行ない、数百枚のビラをまき、機関紙「解放」を売り、約2時間にわたって情宣闘争を闘いぬく。「ご苦労様です」と声をかけてくる人、手を出してビラを受け取る人、立ち止まってビラを読む人など闘いへの共感が伝わってくる。こうした手ごたえを確認しながら、最後にシュプレヒコールで闘争をしめくくった。
こうした旭川での闘いを継続して闘いぬいている成果をテコに、北海道における革命的反戦闘争の組織化を実現していかなければならない。
在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習を粉砕せよ
在沖米海兵隊は、戦争が起これば、真っ先に敵地に乗り込んで強襲作戦を遂行する最も凶暴な部隊であり、イラクやアフガニスタンなどの戦場にくり返し出撃しては、多くの労働者人民を殺戮してきた。そして今や、対イラン反革命戦争、朝鮮反革命戦争を遂行し、殺戮と破壊に手を染めようと、刃を研いでいるのだ。矢臼別での演習は、その予行演習に他ならない。
もともと、この移転演習は、在沖米軍基地のキャンプ・ハンセンで行なわれていた「県道104号線越え実弾砲撃演習」を、移転演習として、全国5ヵ所の自衛隊演習場で行なうようになってきたものだ。実弾演習では、沖縄では実施されていなかった「夜間訓練」や「NBC(核・生物・化学兵器)訓練」が追加されるなど、訓練の内容は質・量とも強化・拡大されている。
「沖縄の負担軽減」と称して実弾砲撃―「本土」移転演習が行なわれているが、これはペテンだ。沖縄の現状を見ると、キャンプ・ハンセンでは実弾砲撃演習以外の演習が頻繁に行なわれ、その結果、山火事が頻発するなど沖縄労働者人民の生活が脅かされている。米軍機の事故が相次いでおり、普天間基地返還を「空手形」にしての、名護新基地建設が、機動隊、海上保安庁の弾圧の中で急ピッチで強行されている時に、「沖縄の負担軽減」を言うのは、まったくの欺瞞であり、ペテンである。
在沖米海兵隊による実弾砲撃―「本土」移転演習は、1つに、米帝・トランプの「イラン核合意の離脱」によるホルムズ海峡の緊迫化=対イラン反革命戦争突入へ向けた攻撃の激化、パレスチナ解放闘争への暴力的圧殺攻撃の中での演習だ。2つに、「米朝協議」が依然として決裂状態であり、朝鮮反革命戦争突入の危機の深まりという状況での演習である。要するに、中東労働者人民、朝鮮労働者人民を虐殺するための演習である。だからこそ、最大射程30キロの155ミリ榴弾砲、人体や環境に影響を及ぼす白リン弾の使用や夜間訓練まで行なわれているのだ。
防衛省は、全国の自治体に「沖縄に関する日米特別行動委員会」(SACO)交付金をバラ撒き、「訓練受け入れ」を強要している。演習では「火災事故」が発生するなど、近隣住民に対して生活不安と恐怖を与えてきた。受け入れ先の地元では、実弾砲撃―「本土」移転演習に対する怒りがまきおこっている。米海兵隊による実弾砲撃―「本土」移転演習を粉砕しよう。
戦争遂行の安倍極右政府政府を打倒しよう
沖縄では、名護新基地建設が強行されている。土砂投入―埋め立てが強行され、戦争のための新基地建設の攻撃が一気に強まっている。しかし、「軟弱地盤」の問題一つとっても、改良工事の工期が何年かかるのか、工費がいくらになるのかさえ、政府は明らかにできない。新基地建設の展望は、まったくないのだ。しかし、安倍政府―沖縄防衛局は、既成事実を作り、闘いを諦めさせようと必死だ。だが、沖縄労働者人民の中に闘いをあきらめる者は、1人もいない。強固な闘いを展開している。「沖縄の負担軽減」なるペテンを断じて許してはならない。闘う沖縄労働者人民とともに、名護新基地建設を阻止しよう。
〈基地・沖縄〉の強化を粉砕しよう。
自衛隊の南西諸島配備が加速されている。
与那国島に2016年3月に「沿岸監視隊」が配備されたのに続き、今年3月1日には、石垣島に「警備隊」と「地対艦・地対空ミサイル部隊」を置くための建設工事が開始された。3月26日には、奄美大島で「警備隊」と「地対艦・地対空ミサイル部隊」の配備が始まり、同日、宮古島では「警備隊」が配備されている。2020年以降には、射程200キロの地対艦ミサイルや、敵のミサイルなどを迎撃する地対空ミサイルを装備した「ミサイル部隊」が配備される計画だという。
こうした動向は、朝鮮反革命戦争突入時に中国軍を牽制し、封じ込めるというのが目的だ。
琉球弧の軍事要塞化を、断じて許してはならない。粉砕しよう。
安倍は、トランプの呼びかける「有志連合」への参加を通しての対イラン反革命戦争への本格的参戦と、そして何よりも朝鮮反革命戦争突入を加速させようとしている。
戦争遂行の安倍極右政府を打倒しよう。
10月4日の臨時国会の開会をもって、安倍は、改憲攻撃を一気に激化しようとしている。臨時国会は、まさに「改憲国会」になろうとしている。国会の「憲法審査会」を再始動させ、まず「国民投票法」改悪案を成立させ、自民党改憲案の提示へと踏み込もうとしている。改憲論者の多い「国民民主党」の取り込みをも射程に入れながら、改憲攻撃を加速させようというのだ。
議会に期待するものは何もない。労働者人民の実力・武装の闘いだけが、安倍政府の朝鮮反革命戦争とファシズムへの突撃を打ち砕く力だ。今秋、改憲阻止、「改憲国会」―反革命翼賛国会粉砕に猛然と決起しよう。
10・2 在沖米海兵隊の出撃阻止に決起
陸上自衛隊矢臼別演習場(北海道)での在沖米海兵隊による「本土」移転演習―155ミリ榴弾砲の実弾砲撃演習に先立ち、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)は、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)の労働者たちとともに、沖縄からの海兵隊の出撃阻止の闘いに決起した。
在沖米海兵隊は、戦争が起これば、真っ先に敵地に乗り込んで強襲作戦を遂行する最凶暴の部隊であり、これまでにもイラクやアフガニスタンなどの戦場にくり返し出撃しては、多くの労働者人民を殺戮してきた。米帝・トランプは、世界に反革命戦争を拡大しようとしている。「大統領選イヤー」を2020年に控えて、戦争熱で支持を獲得しようと、中東では対イラン反革命戦争への突入のタイミングを探り、朝鮮半島では米朝協議の決裂に備えて武力行使を準備している。こうした凶暴な戦争の突撃部隊を担うのが在沖米海兵隊だ。矢臼別演習は、その予行演習に他ならない。沖縄―日本「本土」を貫く闘いで、これを阻止していかなければならない。
10月2日正午、那覇市の中心街にある「パレットくもじ」前に登場した沖縄青年実と沖日労の部隊は、ただちに情宣戦を開始する。「矢臼別での実弾砲撃演習を粉砕しよう。沖縄からの米海兵隊の出撃を阻止しよう」、「政府が唱える『沖縄の負担軽減』は、まったくのペテンだ。演習の拡大・強化が真の狙いだ」、「今また『負担軽減』の名で、名護新基地建設が強行されている。新基地建設工事を止めよう」、「辺野古現地への集中と実力闘争の爆発こそが勝利の道だ。ともに現地闘争に起ち上ろう」という訴えに、行き交う労働者人民の熱い注目と共感が集まる。ビラが次々に受け取られていく。何人もの人々が、「戦争はもうごめんだ。どこであろうと人殺しの演習をやらせたらだめだ」、「辺野古へ行くにはどうしたらいいのか」と話しかけてくる。用意したビラをすべてまき切り、権力の弾圧、右翼の敵対を一切許さず、約1時間にわたる情宣戦を貫徹した。
安倍政府―沖縄防衛局は、昨年12月、米海兵隊のキャンプ・シュワブ南側沿岸部(辺野古側)の「②―1工区」と呼ばれる浅瀬部分に埋め立て土砂の投入を強行したことに続き、今年3月からは、隣接する「②工区」と呼ばれる区域にも土砂を投入した。「新基地建設絶対反対」という沖縄の民意を蹂躙して、埋め立て工事を強行しているのだ。しかし、これから先の展望は何もない。軟弱地盤、活断層、高さ制限等々、問題山積で、政治的にも技術的にも行きづまりは明らかだ。何より、労働者人民の頑強な闘いがある限り、工事が完成することはない。追いつめられているのは、政府―沖縄防衛局の側だ。新基地建設を阻止しよう。「本土」移転演習の拡大・強化、〈基地・沖縄〉の再編・強化をともに打ち砕こう。
|