ドキュメンタリー・「51年目の戦争責任 〜強制連行と日本企業〜」を上映
9月1日、午後2時から、日朝連帯活動者会議は、台東上野区民館において、「関東大震災下朝鮮人・中国人大虐殺96ヵ年徹底糾弾 日朝連帯集会」を開催した。
会場には、この日早朝から、陸上自衛隊練馬駐屯地に対する、自衛隊の治安出動訓練参加を許さない闘い、「東京都・多摩市合同総合防災訓練」粉砕闘争、千葉県船橋市での「第40回9都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、さいたま市、千葉市、川崎市、横浜市、相模原市)合同防災訓練」粉砕闘争を闘いぬいた仲間をはじめ、多くの仲間が結集してくる。
午後2時、シュプレヒコールで集会が開始される。「関東大震災下での朝鮮人・中国人虐殺を糾弾するぞ」「差別主義・排外主義攻撃を粉砕するぞ」「ファシストを撃滅するぞ」「朝鮮反革命戦争を粉砕するぞ」「戦争遂行の安倍政府を打倒するぞ」。司会の同志が、「本日早朝から、陸自練馬駐屯地での闘い、東京都多摩市と千葉県船橋市での防災訓練粉砕の闘いに決起してきた」「『防災訓練』とは、自衛隊の治安出動訓練であり、さらに、米軍も参加する訓練は、朝鮮反革命戦争遂行と一体の日米共同軍事訓練の場と化している」「朝鮮反革命戦争突撃下、吹き荒れる排外主義攻撃と対決し、反共ファシストを撃滅し、日朝連帯闘争の前進をかちとろう」と呼びかけ、集会が開始された。
集会では、最初に、ドキュメンタリー・「51年目の戦争責任 〜強制連行と日本企業〜」が上映される。
約50分のドキュメント映像は、日帝の敗戦から51年目(1996年)に制作されたものだ。韓国人元「徴用工」・遺族による新日本製鉄に対する、遺骨の引き渡し、未払い賃金、謝罪、賠償を求めた闘い。韓国人元「徴用工」による工作機械メーカー・不二越に対する、未払い賃金、賠償などを求めた闘い。中国人元「徴用工」・遺族によるゼネコン・鹿島に対する、強制連行、強制労働に対する謝罪と賠償を求めた闘い。こうした闘いに対して、企業の側が、居直り、自らの責任を一切認めようとしない姿が映し出される。今、安倍政府は、「徴用工問題」に対して徹底して居直り、反韓国排外主義煽動を、マスコミをも動員して執拗に煽っている。この背景にどういう事実があったのか、集会参加者は、あらためて歴史の事実を掴み、安倍政府への怒りを掻き立てていった。
日朝活が基調提起
日朝活の同志が登壇し、基調を提起する。
最初に、関東大震災下での、6600人以上の朝鮮人・中国人虐殺の実態と1910年「韓国併合条約」、1917年ロシア革命、1918年の米騒動以降の日本階級闘争の高揚、1919年、植民地下朝鮮での3・1蜂起など政治的社会的歴史的背景を明らかにする。そして、「日本階級闘争の『負の歴史』の突破をかけて、排外主義攻撃と対決し、日朝連帯、国際連帯の闘いの前進をかちとらなければならない」とした。
「6月30日、米帝・トランプは、突如、板門店で、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮労働党委員長・金正恩と3度目の米朝首脳会談を行ない、『非核化協議を再開することで合意した』としたが、現在に至っても「協議」は進展していない。つまり、2月、ベトナムでの米朝首脳会談が決裂して以降、米朝関係は何の進展もなく朝鮮反革命戦争突入の危機は、遠のいてはいない」「8月5日から20日にかけて米・韓は、従来の『乙支・フリーダム・ガーディアン』に代る合同軍事演習を強行した。演習は、コンピューター・シミュレーションによる指揮所演習という形式をとっているが、北朝鮮の侵攻を想定したものだ。朝鮮反革命戦争突入に向けた米韓合同軍事演習という性格に変わりはない」「安倍政府は、反北朝鮮・反中国―排外主義煽動、反韓煽動を激化させ、朝鮮反革命戦争突入の衝動をさらに強めている」「朝鮮反革命戦争への突入時は、日本階級闘争の決戦期に他ならない。韓国労働者人民の決起と連帯し、日帝足下労働者階級の責務にかけて、反北朝鮮―反共・排外主義煽動、反韓国煽動を切り裂き、朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう」「安倍政府に庇護されて反共ファシストが活性化している。ファシストを撃滅することなしに日朝連帯闘争、外国人労働者と連帯した闘いの前進はない」「韓国大統領・文在寅は、労働者人民に窮乏を強い、労働組合への弾圧、労働運動の破壊に手を染めている。韓国労働者人民は、こうした攻撃と対決して闘いぬき、『NO アベ!』を掲げた反日帝闘争を闘っている。韓国労働者人民の闘いに連帯し闘おう」「自衛隊、米軍が参加し、主導する『防災訓練』は、朝鮮反革命戦争遂行と表裏一体の治安出動訓練である。粉砕しよう」。
日朝活の基調提起が、「ヨシ」の声とともに拍手で確認される。
全国反戦と全学連の決意表明
集会の最後は決意表明だ。全国反戦と全学連の同志が登壇する。
全国反戦の同志は、「本日、東京都多摩市と千葉県船橋市での『防災訓練』粉砕闘争を闘いぬき、この場に結集している」「日帝は、関東大震災下の朝鮮人・中国人虐殺に居直り、日朝労働者の共同闘争を破壊し、朝鮮、中国―アジアへの植民地支配と侵略戦争を強行した。今、日帝は、『徴用工問題』『従軍慰安婦問題』に居直り、朝鮮反革命戦争に突撃しようとしている。これを許してはならない。絶対に阻止する」「戦時国家体制形成を粉砕し、ファシスト撃滅戦を闘う。革命的反戦闘争を闘い、日朝連動するプロレタリア革命に進撃する」。
全学連の同志は、「全学連は、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉基調の下で、全国学園に全学連の旗を打ち立て、今秋の激闘を闘いぬく」「差別主義・排外主義煽動を許さず、反共ファシスト撃滅戦を闘いぬく」「10・22『即位の礼』、11・14―15『大嘗祭』と仕掛けられる天皇・天皇制攻撃を粉砕する」「革命的学生運動を組織し、実力・武装の闘いを担いぬき、戦争遂行の安倍極右政府打倒へ進撃する」「プロレタリア国際主義の下、日朝連帯闘争、国際連帯闘争を担いぬく」「全学連は、こうした闘いの最先頭に起つ」。
2つの決意表明を圧倒的な拍手で確認する。
司会の同志が、「テレビ、ラジオ、新聞で、連日、反韓国排外主義が煽動されている。関東大震災時、『朝鮮人が暴動を起こしている』とのデマ煽動の下で、軍隊、警察のみならず自警団によって虐殺が凶行された事実を想起しなければならない。反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義煽動、反韓国煽動を断じて許してはならない」「ビデオ上映、基調提起、決意表明をわがものとし、朝鮮反革命戦争突入絶対阻止の闘いに決起しよう」「吹き荒れる排外主義攻撃と対決し、ファシストを撃滅しよう」「日朝連帯闘争の前進をかちとろう」と呼びかけ、集会を集約する。最後に、シュプレヒコールで集会を締めくくった。
8月27日、東京の韓国大使館に、銃弾と脅迫文が送られている。脅迫文は、「ライフルを数丁持っている」「韓国人を狙っている」「韓国人は出て行け」とされていた。さらに、9月1日には、右翼団体構成員が韓国大使館の郵便受けを破壊している。ファシストによる差別主義・排外主義虐殺煽動を断じて許すな。
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