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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・20 暑気払い団結交流会を開催 〈沖縄・首里〉
(1322号5面)

 8月20日午後5時から、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)は、首里の寄せ場にほど近い首里・寒川緑地において、沖縄日雇い・暑気払い団結交流会を開催した。この催しに、首里の寄せ場労働者をはじめ、多くの日雇い・野宿の労働者が参加した。都合で参加できない労働者たちからは、泡盛や資金のカンパも寄せられた。毎年恒例のこの取り組みは、ますます広がりをもち盛況になっている。寒川緑地に沖日労の赤旗が掲げられ、「『反戦・反失業』を闘うぞ」、「野垂れ死に攻撃粉砕」、「新基地建設阻止に決起するぞ」、「沖日労は闘うぞ」というシュプレヒコールが響く中、交流会は開始された。

 最初に、全国の寄せ場から寄せられた連帯メッセージが紹介される。東京・山谷日雇労働組合からは、「山谷では、8月13日、14日、15日の3日間、玉姫公園を会場にして3日間の『山谷夏祭り』をやりぬいた。組合員たちが、『自力自闘』の精神で資金を集め、玉姫公園を日雇い労働者の拠点に作り変えるための設営作業に汗を流し、3日間で1000食を超える炊き出しを作った。『山谷夏祭り』を労働者の団結でやりぬいた力で、安倍政府による労働者を犠牲にする政治、改憲をもって戦争国家に作りかえる攻撃を打ち砕く闘いに決起する」という熱いメッセージが寄せられた。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「釜ヶ崎では、8月17日に、西成市民館を満杯にして『夏祭り上映集会』を開催した。センターが建て替えを理由にして閉鎖され、労働者が雨をしのぐ場所、体を休める場所、仲間と交流する場所が大きく縮小している。この攻撃を許さない」「『関西地区生コン支部』の壊滅を狙う弾圧を粉砕する闘いに決起する」「闘う労働組合運動を釜ヶ崎で大きく作り上げていく決意だ」というメッセージを送ってくれた。福岡・築港日雇労働組合からのメッセージは、「8月13日、14日、15日の3日間、中央区の須崎公園で『福岡日雇い団結夏祭り』を開催し、大成功をかちとった。福岡市長・高島は、われわれの『仕事よこせ』の声を聞くこともなく、野宿の労働者に対する排除攻撃を強めている。これを許さず、闘って仕事をかちとる労働者の団結を何としても作り上げていかねばならない。『団結夏祭り』の成功を力に、秋からの闘いに一丸となって打って出る決意だ」というものだ。熱い拍手がこれに応える。

 続いて執行部の仲間が、「この夏、全国の寄せ場の仲間たちは、各地で夏祭りに取り組んだ。これに呼応し、ここ首里でも、日雇い労働者同士の団結を固めるために、今日の『交流会』をもっている。腹いっぱい焼肉を食って英気を養い、秋からの『反戦・仕事寄こせ』の闘いをやりぬこう。闘って、仕事をかちとろう。1人の野垂れ死にも許さないために、定例の炊き出しをやりぬこう。反戦・反基地の闘いを強めよう。何よりも日雇い労働者が名護新基地建設阻止の闘いの先頭に起とう。沖日労の旗のもとに闘おう」と提起した。

 これを圧倒的な拍手で確認した参加者たちは、ビールで乾杯を行ない、沖日労が用意した焼肉を頬張りながらの交流会に移る。「首里の寄せ場には、さっぱり仕事がなくなった。雨が降らない限り、毎日通っているが、業者が1人も来ない日もある。もう食うに食えない」という仕事を求める切実な声。「若いころ、15年間ほど西成で働いた。白手帳も持っていた。沖縄の日雇いで白手帳を持つ者は少ないが、沖縄の日雇いの権利獲得のために、組合にはこれからも頑張ってほしい」という沖日労への期待。「辺野古のことはいつも気になっている。軍事基地の押し付けで沖縄がどんなに苦しんでいるのか、『本土』の人にももっと知ってもらいたい。都合がつけば、組合と一緒に現地に行って座り込みに参加したい」という声。和気あいあいとしつつも真剣な交流会は、暗くなるまで続けられた。

 暑気払い団結交流会は、その名のとおり、日雇い労働者の闘う団結をより強固に打ち固めるものとなった。沖日労は、その力をもって、秋の「反戦・反失業」の闘いに、猛然と撃って出る決意だ。