「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、8月17日、西成市民館において全国の寄せ場で闘われる夏祭りと連帯し、「夏祭り上映集会」を開催した。
すでに開場時間より前に多くの労働者が集まり、カレーで腹ごしらえをする。午後0時半より集会が開始される。まずはじめに、全体でシュプレヒコールを行なう。「アブレの押しつけを許さんぞ!」「戦争に反対し闘うぞ!」「『仕事よこせ』を闘うぞ!」「『センター機能』縮小攻撃粉砕!」「寄せ場解体攻撃を粉砕するぞ!」「『関西地区生コン支部』への不当弾圧を粉砕するぞ!」「団結して闘うぞ!」。
次に、全国の寄せ場からの連帯メッセージが紹介される。東京・山谷日雇労働組合は、「東京・山日労は、この『山谷夏祭り』を労働者の団結でやりきり、安倍政府による労働者を犠牲にする政治、改憲をもって戦争国家に作りかえる攻撃を打ち砕く労働者の団結をさらに強くする決意です」。福岡・築港日雇労働組合は、「福岡市長・高島は、われわれの『仕事よこせ』の声を聞くこともなく、外国人観光客などの金を目当てにした政治を強めています。それによって野宿する労働者に対する排除攻撃を強めています。これを許さず、闘って仕事をかちとる」。沖縄・首里日雇労働組合は、「沖縄では、猛暑の中、名護新基地建設阻止をかけた頑強な現地闘争が展開されています」「沖縄労働者人民の闘いがある限り、工事が完成することは絶対にありません」「失業も貧困もない沖縄、基地も戦争もない沖縄を目指して闘います」。全体の拍手をうける。
続いて、基調提起に入る。「今、日本最大の寄せ場・釜ヶ崎で、50年間にわたって労働者が日雇い仕事に就くために毎朝出入りし、寄せ場労働運動の拠点となってきた『あいりん労働福祉センター(センター)』の機能を縮小する攻撃が行政によってかけられている」「新たな『センター』の建て替えにむけて最近発表された『検討用イメージ案』は、敷地の半分を観光バス用の駐車スペースやイベントスペース、屋台村にするものであったり、17階の高層ビルを建設し、一階に『労働施設』はあるものの、上層階にはホテルなどの民間業者が入るものになっている。この『検討用イメージ案』をみる限り、日雇い労働者や野宿する労働者にとっては、近寄り難いものでしかない」「暴動に決起し、資本家と行政による寄せ場・日雇い労働者使い捨て攻撃と対決してきた寄せ場労働運動の底力を爆発させ、『センター機能』縮小攻撃を粉砕しよう」「『社会保険未加入』『建設キャリアアップシステム』未登録を理由とした建設現場からの排除を粉砕しよう」「『関西地区生コン支部』への不当弾圧を粉砕しよう。昨年7月に始まった弾圧は、今年の7月にも起きており、逮捕者の延べ人数は、70人を超えている」「『関西地区生コン支部』の要求やストライキ、コンプライアンス活動は、どれも労働組合として当たり前の活動だ。これに対して、経営者と警察、ヤクザが『関西地区生コン支部』をつぶすために結託している」「釜ヶ崎から裁判の傍聴や大阪府警に対する抗議行動に結集しよう」「安倍の改憲攻撃を粉砕する反戦の闘いを闘おう」「労働者の反戦の闘いが決定的に重要になっている。労働者の団結を打ち固め、8・25全国反戦集会に結集しよう」。基調が参加者の圧倒的拍手で確認される。
いよいよ、DVD上映だ。上映終了後、司会から「全国の寄せ場の仲間とともに、猛暑を乗り切って、行政や警察による労働者叩き出しや、今進められているセンター縮小攻撃を粉砕しよう。この秋からの『反戦・仕事よこせ』の闘いを共に闘おう」との発言を受け、最後は、力強い「団結ガンバロー」で集会を締めくくった。
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