青ヘル部隊が戦闘的デモを闘う
 「８・９長崎反戦集会実行委員会」に結集する労働者・学生は、８月９日、長崎現地において集会とデモに取り組んだ。
原爆投下から７４ヵ年を迎え、「実行委員会」は、第１に、「核兵器や大陸間弾道弾も憲法上問題はない。小型であればよい」なぞと言い放つ核武装論者である首相・安倍の「平和祈念式典」出席を阻止し、日帝の被曝責任・戦争責任居直りと原爆犠牲者の「英霊」化を許さない闘いとして、第２に、核武装のための原発再稼働・新（増）設の強行―原子力政策の推進を阻止する闘いとして、第３に、日帝・安倍による朝鮮反革命戦争突入、対イラン反革命戦争参戦を粉砕する革命的反戦闘争として、８・９闘争に取り組んだ。
１０時３０分、「原爆投下７４ヵ年弾劾！」「安倍の『式典』出席を阻止するぞ！」「被爆者の『英霊』化を阻止するぞ！」「日帝の核武装を阻止するぞ！」と、断固たるシュプレヒコールを轟かせ、青ヘルメットと旗竿で身を固めた部隊が、浦上天主堂にほど近い天主公園から、「式典」会場である平和公園に向け、デモに撃って出る。「反戦・反核の闘いに起ち上がろう」と大書した横断幕を先頭にし、「『式典』粉砕」、「核武装阻止」、「政府打倒」のコールで進撃するデモ隊に、沿道の市民から熱い注目が寄せられ、声援が送られる。平和公園脇に到着する時間は、「式典」で安倍が被爆責任・戦争責任に居直る発言をする時間だ。部隊は、ひときわ大きいシュプレヒコールの声を会場に向けて叩きつける。全国から爆心地公園に集まった労働者人民も、青ヘル・旗竿で進撃する戦闘的な部隊に注目する。青ヘル部隊は、その後も長崎市内を席捲するデモを続け、権力の反革命弾圧、反共ファシストなどの敵対を完全に封殺し、最後まで闘いぬいた。
熱気溢れる反戦集会を開催
連帯メッセージの紹介
安倍を直撃する戦闘的なデモを貫徹した部隊は、長崎県婦人会館に移動し、態勢を整えた後の１２時３０分から、反戦集会を開催した。司会の仲間が、「安倍の被爆責任・戦争責任居直りを許さず、怒りを叩きつけた戦闘的なデモを引き継ぎ、長崎反戦集会の成功をかちとろう」と呼びかける。
続いて、司会より連帯のメッセージが読み上げられる。
元原発労働者であり原発労働裁判原告の梅田隆亮氏は、「安倍が『原発推進』を掲げるのは、原発を『隠れ蓑』にして、プルトニウムを原料にする核兵器を持つためです。広島、長崎で核兵器の被害を受けたこと、原爆被害者の苦しみなど、まったく考えていないということです」「労働者を犠牲にして、原発の再稼働や、核兵器の開発、戦時国家体制形成に突き進む安倍政府を倒すために、私も頑張りますので、みなさんの更なる奮闘を期待します」と檄を飛ばすメッセージを寄せた。
天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会は、「現在、『新基地建設絶対反対』という沖縄の民意を蹂躙して、安倍政府―沖縄防衛局の手で、キャンプ・シュワブ南側沿岸部（辺野古側）の埋め立てが激しく進められていますが、闘いを諦める者は誰１人いません」「沖縄防衛局が今やっているのは、『工事の進捗』を印象操作するためだけの、アリバイ工事に過ぎません。沖縄労働者人民の闘いがある限り、工事が完成することは絶対にありません」「日帝・安倍の改憲―戦争出撃の攻撃が加速しています。この攻撃を粉微塵に打ち砕き、必ず安倍政府を打倒しなければなりません。８・９長崎反戦闘争の成功が、その大きな跳躍台になることを強く願っています。ともに闘いぬきましょう」とする、熱いメッセージを寄せた。
全体の拍手がこれらのメッセージに応える。
基調の提起
実行委員会の仲間が、基調を提起する。「原爆投下から７４年、米帝―帝国主義は、核兵器の照準を全世界に向けながら、中東で暴虐な反革命戦争を拡大・激化させている。安倍極右政府も、核武装をあくまで推進し、戦時国家体制形成を加速させている」「日帝は、被爆責任を追及する被爆者の闘いに押され、１９９４年、『被爆者援護法』を制定したが、被爆者が要求した『国家補償』は無視されている。昭和天皇・ヒロヒトが『原爆は、戦争中だからやむを得ない』と言い放ったように、『戦争だから天皇や国家のために死ぬのは当然』というのが、日帝の本音なのだ」「トランプは、『ホルムズ海峡を通過する船舶の防衛』を口実にして、６０ヵ国に『有志連合』結成を呼びかけている。これは、イランに対する反革命戦争の『同盟軍』作りだ。朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）に対しては、一方では『友好ムード』を演出しているが、８月５日から北朝鮮を『敵』とした米・韓軍事演習を始めている」「今まで米帝は、世界で唯一実際に原爆を使用し、『核兵器の先制使用も辞さない』と公言しながら反革命戦争を繰り返してきた。日帝は、米帝と『同盟』を結び、『核の傘』に入りながら、虎視眈々と自前の核兵器開発―核武装を進めてきた。このような米帝や日帝に、北朝鮮やイランの『核の脅威』を云々する資格はない。全世界労働者人民にとって、真の脅威は、米帝―帝国主義の核兵器であり、日帝の核武装だ」「安倍政府は、朝鮮反革命戦争突入の尖兵として、朝鮮労働者人民の闘いに対する非難と排外主義の煽動を強めている。『徴用工問題』での韓国最高裁の判決に対して悪罵を投げつけ、さらには、韓国に対する輸出規制という『経済制裁』にまで踏み込んでいる。安倍政府のやりたい放題を放っておけば、朝鮮反革命戦争とファシズムの暗黒の時代が待つだけだ。朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止しよう」「闘う全世界労働者人民と連帯し、革命的反戦闘争を大爆発させ、安倍極右政府打倒に突き進もう。８・９長崎反戦闘争を闘いぬこう」と提起した。基調は、圧倒的な拍手で確認された。
参加団体が闘う決意を表明
集会の最後は、決意表明だ。
福岡・築港日雇労働組合（福日労）は、「日雇い・野宿の労働者の状況が厳しさを増す中、悪徳業者が、福島の原発事故処理関連の仕事の現場などへ労働者を引っ張り、使い捨てにしていることを許すことができない」「労働者を犠牲にする安倍政府―福岡市行政に対して、労働者の怒りと要求を突きつける闘いがますます重要になっている。俺たちの闘いと団結を強化しなければならない。だからこそ、８月１３日〜８月１５日の３日間、福岡市須崎公園で開催する『福岡日雇い団結夏祭り』の成功をかちとる」と発言した。
全学連の同志は、「安倍政府の被爆責任・戦争責任居直りを許すことはできない。『天皇代替わり』を通した天皇制攻撃の激化を粉砕しなければならない。戦犯天皇・ヒロヒトが『原爆投下は、やむをえなかった』なぞと言い放ったことを許さず、天皇制攻撃を粉砕する闘いを爆発させよう」「天皇制攻撃に総屈服する既成勢力を踏み越え、実力闘争・武装闘争の爆発で、戦争遂行の安倍極右政府打倒へ進撃しよう。〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の創出をなし遂げ、日本階級闘争の最前線に起ち、実力闘争・武装闘争の爆発をかちとる。プロレタリア世界革命の突破口を、この日帝足下からこじ開けていく闘いの最先頭に起つ」と決意を表明した。
全国反戦の同志は、「８月６日、広島で安倍の『平和記念式典』出席粉砕、安倍政府打倒の闘いとして、８・６広島反戦闘争を闘いぬいた。反共ファシストの敵対を一蹴して、戦闘的なデモと集会をやりぬいた。安倍は、『平和記念式典』で『核兵器禁止条約』反対の立場を鮮明にする度し難い居直りを決め込み、トランプと共に朝鮮反革命戦争に突き進んでいる。安倍の本音は、核武装をするということだ。そのために原発の再稼働を強行している。安倍の朝鮮反革命戦争突撃を粉砕し、打倒する闘いを共に闘う決意だ」「東京の地で開催する、８・２５第４２回全国反戦集会に、結集されることを呼びかける。２０１９年階級攻防の先頭に起つ」と発言した。
すべての闘志あふれる決意表明に、参加者からは圧倒的な拍手が沸き起こる。全体で長崎反戦集会の成功と明日からの闘いへの決起を確認し、集会を終えていった。
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