7月1日、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」(辺野古実)が呼びかけ、毎月第1月曜日に行なわれている「辺野古新基地建設を許さない! 防衛省抗議・申し入れ行動」が闘われた。
午後6時30分、司会の仲間が、「K9護岸に続き K8護岸でも土砂の陸揚げが始まった。これは、沖縄県が許可していない違法工事だ。防衛省は、沖縄の民意を尊重して直ちに違法工事をやめるべきだ。辺野古の工事を今すぐやめて、普天間基地を即時無条件で返すべきだ」と呼びかけ、防衛省にシュプレヒコールを叩きつけて集会が開始される。
辺野古実の仲間が、主催者あいさつを行なう。「2014年7月に、キャンプ・シュワブ前での座り込みが始まって5年になる。現地の粘り強い闘いの中で、沖縄防衛局は、基地建設のメドもたたないのに、出来るところから土砂を投入している。完成の見込のない基地建設を許してはならない。土砂の搬出が、安和桟橋に加えて塩川港からも始まっている。私たちは、現地の闘いにどう応えていくのか考えざるを得ない。その一つは、現地に行って、座り込んで闘い土砂投入を阻止する闘いだ。もう一つは、安倍政権を追いつめる闘いだ。辺野古実は、これまで以上に大きな闘いを闘っていく」。
「ストップ辺野古埋め立てキャンペーン」の仲間が発言する。「6月25に大林組、6月26日に大成建設の株主総会に対して、抗議のビラまきを行なってきた」と報告し、大林組、大成建設、五洋建設への定例抗議行動を呼びかけた。
沖縄現地と電話で結び、「沖縄平和運動センター」議長の山城博司氏がアピールを寄せる。「今日、私は、安和にいます。阻止行動では、午前中いっぱい、安和の港にトラックが大渋滞する状況を作り、大成功だった。今日は、辺野古、安和、塩川でも行動があった。闘えば止められるという思いを新たにしている。問題は、安和や塩川の港の使用を認めている玉城県政。来週、数百人を集め県庁との交渉に入る。闘いの正義は、現場にある。腐りきったヤマトの政府に対して、怒りが巻き起こっている。現場で怒りを炎に変えて闘いぬく」。
辺野古実の「辺野古に行こうキャンペーン」に応じて、6月26日から6月29日まで現地で闘ってきた仲間の報告、「平和を実現するキリスト者ネット」の発言に続き、防衛省への申し入れ行動に移る。今回は、「日韓民衆連帯全国ネットワーク」が、「沖縄の民意を踏みにじり、莫大な血税を浪費する荒唐無稽な埋め立て工事は、ただちに中止すべきだ。政府・防衛省が進めている強権的な土砂投入は、沖縄の自己決定権を否定する暴挙であり、強く抗議する。ただちに、新基地建設を中止することを要求する」と申し入れを行なった。
続いて、「宮森630会」の仲間が発言する。「60年目の6月30日、沖縄の現実は、一寸も変わっていない。米軍のやること、防衛省のやること、政府のやることは、まったく変わっていない。6・30の悲劇(※)は二度とあってはならない」。
(※)1959年6月30日、嘉手納基地から発進した米軍ジェット戦闘機が石川市(現在のうるま市)の宮森小学校に墜落・炎上する事故が発生。この事故により児童11人など17人が死亡、212人が重軽傷者を負った。また重軽傷者のうちの1人が後遺症で後に死亡してる。
最後に、防衛省に向けて「辺野古新基地建設反対」「辺野古の海を土砂で埋めるな」「政府は、沖縄差別をやめろ」「先島への自衛隊配備反対」「沖縄の軍事要塞化を許さないぞ」とシュプレヒコールを叩きつけて、この日の行動を終えた。
埋め立て工事の加速に対して、辺野古現地では、労働者人民の怒りがさらに膨れ上がっている。工事をとめるために、キャンプ・シュワブの「工事用ゲート」前、「安和桟橋」、本部港、海上で連日にわたり激闘が闘われている。
闘う沖縄労働者人民と結びつき、沖縄―日本「本土」を貫く革命的共同を強化し、名護新基地建設阻止闘争の爆発をかちとろう。
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