東北大学
東北大学では、新入生の闘う学生運動への結集をかちとるべく、社会思想研究会（社思研）が、「戦時国家体制形成と天皇制強化を撃つ」をテーマとして、川内キャンパスにあるサークルボックスで公開学習会を開催した。川内キャンパスでは、公開学習会開催にむけて、大学当局による革命的学生運動解体攻撃を許さず、粘り強く、創意工夫した情宣活動が展開された。
５月１３日、サークルボックスで夕方から開催された公開学習会では、最初に「朝鮮戦争秘録〜知られざる権力者の攻防〜」というＤＶＤが上映された。これは、１９５０年から１９５３年の朝鮮戦争の中で、米軍が劣勢を挽回するために強行した「仁川上陸作戦」の際、日本の民間人１０００人以上が米軍兵を乗せた上陸用舟艇の水先案内人として従事していた事実を暴露したＮＨＫの映像だ。朝鮮の植民地支配によって、朝鮮半島の海岸線などの地理を把握していた日本の船員が、米軍の募集に応じ、作戦に従事していたのだ。
ＤＶＤを観た後の討論では、朝鮮戦争の原因を作った日帝による朝鮮の植民地支配について、ＤＶＤの取り上げが少ない点への批判や、朝鮮労働者人民の闘いを取り上げていないことへの批判が出された。当然の指摘・批判だ。また、日本の民間人が朝鮮戦争に従軍していた事実を「知らなかった」という参加者が多く、「戦争への協力が、こういう形で強制されることを、自分たちはもっと知らなければならないと思う」という感想が出された。社思研は、「米朝首脳会談が開催され、米・朝が『朝鮮半島の非核化』で合意したものの、トランプや安倍は、朝鮮反革命戦争への突入を虎視眈々と狙っている。戦前の日本階級闘争が、日帝による朝鮮植民地支配に加担した歴史的総括をかけ、朝鮮反革命戦争への突入を阻止する革命的反戦闘争を闘うことが、革命的学生運動の第１の課題だ」と提起し、参加者全員で確認していった。
続いて、社会思想研究会が、アキヒトからナルヒトへの天皇代替わりが、天皇・天皇制による反革命国民統合の強化として、また、朝鮮反革命戦争突入に向けた排外主義煽動として強まっていることを資料を使って提起した。参加者からは、「安倍は、ゴールデンウィークを１０連休にしたが、祝賀を強制し、天皇制に屈服させるためだということは明らかだ」「そもそも、元号を未だに使っているのは日本くらいだ。天皇が時間を支配するという元号を無くし、天皇制そのものを無くす闘いが必要だ」という積極的な意見が相次いだ。
公開学習会の集約では、社思研が、「戦時国家体制形成は、安倍の韓国『徴用工裁判』に対する非難のような排外主義煽動、改憲攻撃、軍備増強が一体となって強行される。これを打ち砕くブルジョアイデオロギー批判や反戦闘争が決定的に重要になる。社思研に結集し、ともに闘おう」と呼びかけた。
東北大学では、学生の自主的活動の拠点である「課外活動共用施設」から社会科学系のサークルや、闘うサークルを排除し、大学当局に従順な団体だけに部室使用を認めるという攻撃がかけられている。新歓闘争をやりぬいた学生たちは、革命的学生運動解体攻撃を打ち破り、創意工夫をもって、闘う学生の戦列への結集をかちとるために、継続して組織化をやりぬいている。
首都圏・北関東
首都圏・北関東の各大学で新入生の組織化をやりぬく
全学連に結集する学生は、「朝鮮反革命戦争突入絶対阻止」「改憲阻止」「戦時国家体制形成攻撃粉砕」「天皇代替わりによる天皇・天皇制強化粉砕」と訴え、２０１９年の新歓闘争をやりぬいた。５月７日には「全学連新入生歓迎大討論集会」を開催し、新入生の革命的学生運動への結集を呼びかけた。
全学連は、４月から新歓闘争に突入した。東京大学駒場キャンパスをはじめ、解放派の歴史的拠点である明治大学、駒沢大学、千葉大学、宇都宮大学に連続的に登場し、革命的学生運動への結集を呼びかけた。各大学では、各大学の職員やガードマンらによる情宣行動への敵対や、警察権力と連携しながらの監視活動などの攻撃と対決し、粘り強く情宣行動を続けた。そして、学生の間に分け入り、学生との討論を積極的に進めていった。全学連は、安倍政府が朝鮮反革命戦争突入をみすえて自衛隊の増強を加速していること、「２０２０年改憲」で、９条への自衛隊明記や「緊急事態条項」制定を強行することで、戦時国家体制を形成しようと狙っていること、労働者人民の戦争動員をみすえて天皇制を強化し、反革命国民統合を進めていることを、討論を通して暴露し、朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止するための、首都圏・北関東各地の学園からの、革命的反戦闘争への決起を訴え、「５・７全学連新入生歓迎大討論集会」への結集を呼びかけていった。各大学でその手応えをつかんだ全学連は、５月７日の「全学連新入生歓迎大討論集会」に臨んだ。
全学連新入生歓迎大討論集会をかちとる
５月７日、浅草公会堂の入口には、討論集会妨害のために警視庁公安刑事どもが群れをなし、執拗に監視していたが、全学連はそんな妨害を一蹴し、集会に向けた準備をテキパキと進めていく。そして、準備終了後、首都圏各地から学生が結集してくる。
午後６時３０分、予定通り、司会が集会開始を宣言し、全学連中央執行委員会が開会のあいさつを行なう。次に、全国学生社会思想研究会連合が、参加者に対する提起を行なう。「米帝・トランプと朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）・金正恩との米朝首脳会談が２度にわたって開催されたが、２月２７日〜２月２８日の会談が決裂に終わり、依然、予断を許さない状態が続いている」「米朝首脳会談の決裂を露骨に絶賛しながら、ひたすら軍備増強に励み、朝鮮反革命戦争突入を準備しているのが、日帝・安倍政府である」「闘う韓国労働者人民と連帯し、日帝足下労働者人民の責務にかけて、反北朝鮮―反共・排外主義煽動を切り裂き、朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう」「安倍政府は、反革命国民統合のための天皇制攻撃をさらに激化させている」「日帝足下労働者人民に天皇と国家への『祝賀』＝忠誠を強制し、戦時国家体制形成に弾みをつけようとする攻撃を粉砕しよう。安倍極右政府を打倒しよう」と訴える。
その後、ＤＶＤとして、「朝鮮半島秘録〜知られざる権力者の攻防〜」と「５１年目の戦争責任〜強制連行と日本企業〜」を上映する。
「朝鮮半島秘録」の映像を通して、参加者は、１９５０年〜１９５３年の朝鮮戦争の経過が、今日の朝鮮半島情勢に直結していることを学んでいった。１９４５年の日帝敗戦後、日帝支配から解放された朝鮮半島では、朝鮮労働者人民が激烈な階級闘争を闘いぬき、内戦へと発展していった。そして、戦後世界体制の形成の過程で、米帝とソ連スターリン主義などの思惑が交錯する中、１９５０年〜１９５３年の朝鮮戦争へと至った。米帝が「国連軍」を名乗って軍事介入したことで戦闘が本格化し、戦線が朝鮮半島の南端から北端まで激しく移動し、凄惨な地上戦が幾度も繰り返された結果、全土が焦土と化し、南・北合わせて約４００万人〜５００万人が犠牲になったと言われる。
映像では、米帝が保有していた未公開映像や機密文書が公開されたことで、秘密裡に日帝が朝鮮戦争に参画していた事実が浮き彫りとなった。特に、米軍による「仁川上陸作戦」では、複雑な地形を熟知していた日帝の船員が水先案内人として狩り出され、上陸作戦に加担していったことが明らかになった。
戦争遂行の安倍政府打倒への進撃の意思を打ち固める
１９５３年の「休戦協定」までの朝鮮戦争の歴史の上に立って、今日に至るまで、日米安保の下で米軍・自衛隊が朝鮮半島を包囲する軍備増強を進めていることや、ソ連スターリン主義の使い捨ての手法を見て不信感を持った金日成以降の歴代の北朝鮮の指導者が、体制の生き残りをかけて核保有を進め、現在の「瀬戸際政策」の展開に直結していること、そして「米朝首脳会談」の開催と決裂に至っていることが、明らかにされた。
全国学生社会思想研究会連合の提起とＤＶＤの上映後、質疑応答の時間が設けられる。参加者たちは、活発に意見や質問を行ない、議論を深めていく。「朝鮮戦争の知られざる歴史を、日本の人々はもっと良く知るべきである」「天皇制強化と同時進行で、改憲攻撃が加速しようとしている。何より、安倍政府の狙いは、戦時国家体制形成にある。闘う韓国―アジア労働者人民と連帯し、朝鮮反革命戦争突入と天皇制強化に対決する闘いを、日帝足下労働者人民の責務にかけて、闘いぬかなければならない」と、討論を重ねることで、朝鮮反革命戦争突入と天皇制強化との闘いを闘い、戦争遂行の安倍極右政府打倒へ進撃する意思を固めていった。
最後に、全学連中央執行委員会が新歓集会の集約を行ない、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止するぞ」「天皇制攻撃を粉砕するぞ」「戦争遂行の安倍極右政府を打倒するぞ」。こうして、全学連主催の討論集会は、熱気のうちに終了した。
北陸・関西・四国
関大、徳大、福井大で学生の組織化に奮闘
全学連は、５月９日午後６時３０分から、大阪市中央区のエル・おおさかにおいて、関西学生新歓大討論集会を開催した。
全学連は、この企画に先立って、企画の成功に向け、関西大学、徳島大学、福井大学で、情宣行動に撃って出た。各大学での革命的学生運動に対する、弾圧のための監視はまだまだ続いている。関大直近の阪急・関大前駅周辺には関大当局が要請した民間警備会社のガードマンが配置されており、学生がビラまき情宣活動を始めるや、ガードマンの通報で直ちに関大当局職員が監視のため現れるというありさまであった。関大は、２０１６年１２月に「安全保障技術研究推進制度」への申請をしないことを決定した。しかし、２０１９年３月には、関大学長名で「軍民両用技術（デュアルユース）に関する研究費についてのガイドライン」を発表しており、軍事研究参画に対する「歯止め」をかけてはいるが、こうした措置は、２０１５年に、関大の教員が同制度の資金提供に応募したことに対するものに過ぎず、関大当局の決定以前に、安倍政府の推し進める軍事研究に積極的に応募したファシスト教員がいまだ存在しているということだ。２０１５年に徳大新聞会部室の閉鎖という暴挙に踏み込んだ徳大、日帝の原子力政策に積極的に貢献する福井大も、国立大学の「独立行政法人化」の中で、国家と企業に貢献する大学への改編を進めている。そんな中での情宣行動であったが、いずれの大学でも、キャンパスを行き交う学生は、われわれの配布するビラを次々に受け取っていった。われわれは、各大学の学生に対し、積極的に討論を仕掛け、革命的学生運動の組織化を進めていった。
そして、集会当日、参加者が会場のエル・おおさかの集会場に結集する中、全学連は、関西学生新歓大討論集会の準備を進め、予定通りに集会を開始する。
集会では、全学連中央執行委員会からのあいさつ、全国学生社会思想研究会連合からの朝鮮反革命戦争突入の危機との対決を訴える提起の後、２本のＤＶＤを上映した。日帝が１９５０年〜１９５３年の朝鮮反革命戦争に、秘密裡に参戦した過程を描いた「朝鮮戦争秘録〜知られざる権力者の攻防〜」と、「５１年目の戦争責任〜強制連行と日本企業〜」である。
エル・おおさかで討論集会を開催
このうち、「５１年目の戦争責任〜強制連行と日本企業〜」は、朝鮮半島から連れてこられて強制労働をさせられた元「徴用工」の歴史と、戦争責任追及の粘り強い闘いを描いたドキュメントである。同時に、追及される日帝企業の、韓国・中国―アジア労働者人民の謝罪と補償要求に対する度し難い居直りの姿勢を鮮明にしている。昨年、韓国で、日帝企業に対する元「徴用工」への賠償を認める判決が相次いだことに対し、安倍政府は、韓国政府への圧力を強め、戦争責任に対する居直りを強めている。天皇制強化と戦争責任居直りは、安倍政府にとって一体の攻撃であり、日帝足下労働者人民の責務にかけて粉砕しなければならないのである。
上映の後、全学連が、参加者との討論を進め、朝鮮反革命戦争突入の危機の中で闘いを構築する必要性を強調し、集会の最後に、全学連の同志が、関西の地での革命的学生運動の爆発をかちとるために、より多くの学生を組織化して、闘いを構築していく決意を明らかにした。
世界大恐慌爆発情勢の深化と戦時国家体制形成の攻撃の中で、学生は資本への隷属を日々競わされている。さらに、安倍政府が、研究費増額をエサに大学の軍事研究の強化を狙っており、関大のような、軍事研究を推進する大学をさらに増やそうとしているのだ。
安倍政府の朝鮮反革命戦争とファシズムへの突撃の中で、学生は資本への隷属だけでなく、戦争協力でも競わされるのだ。全国の大学の戦争協力へのなだれ込みを許すわけにはいかない。天皇制ファシズムの下、１５年戦争に突入し、アジア労働者人民虐殺を凶行した歴史なぞ、２度と繰り返してはならないのだ。
闘う条件さえあれば、学生は、必ずや決起する。学生に闘う場所と手段を指し示すことが革命的学生運動の責務だ。安倍政府への怒りを、現状の変革と戦争粉砕に組織しなければならない。関西の地から、革命的学生運動の創出をなし切り、全国学生の先頭に起って闘いぬく決意である。
九州大学
全学連九州ブロックの新歓闘争は、４月３日の九州大学伊都キャンパスでの入学式への情宣行動から始まった。全学連の闘う学生は、午後１時からの入学式に入場する新入生に対して、入学式会場である椎木講堂に向かう歩道上に「すべての闘う新入生は革命的学生運動の戦列へ！」と大書した横断幕を掲げ、青ヘル、青ゼッケンを装着して布陣し、ただちにアジテーションとビラまきを開始する。全学連が情宣行動を繰り広げる周辺には、福岡県警公安の私服刑事が配置され、闘う部隊の監視を行なうが、情宣行動にはまったく手出しはできない。新入生は、青ヘル部隊の登場に驚きながらもビラを次々と受け取って行く。新入生は、ほとんどが�狃�活スーツ�瓩鮹紊篤�学式に臨んでいる。入学時点から資本に貢献することを強いられているのだ。入学式で九大総長・久保は、「ぜひ、政治に関心を持ち、選挙に参加してください」なぞという祝辞を述べた。「資本による支配を前提に、資本の延命方策を考えよ」という号令だ。これに対して全学連は、アジテーションで「中東、朝鮮半島の労働者と連帯し、反革命戦争を粉砕しよう！」「〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の建設を共にやりぬこう！」と訴え、ビラを配布し、用意したビラをほとんど撒き切った。１時間半にわたって情宣行動を貫徹した部隊は、新入生の闘う学生運動への組織化のために、情宣行動を終え、次の活動に移っていった。
九州における革命的学生運動への新入生の組織化は、粘り強く続けられた。６月２５日には、九州大学社会科学研究部が公開学習会を開催した。この公開学習会を呼びかけるビラまきは、九州大学伊都キャンパスの最寄り駅である「九大学研都市駅」前で繰り広げられた。ビラは、次々と受け取られていった。
６月２５日の公開学習会は、「早良市民センター」を会場にして行なわれた。夕方６時半になると、学生だけでなく、仕事を終えた労働者も会場を訪れた。公開学習会では、最初に、「朝鮮戦争秘録〜知られざる権力者の攻防〜」というＤＶＤが上映された。映像は、１９５０年に開戦した朝鮮戦争が、１９５３年の「休戦協定」に至るまでの経過を追ったものだ。特に、米軍が劣勢を挽回するために強行した「仁川上陸作戦」に、日本の民間人船員が１０００人以上も上陸用舟艇の水先案内人として従軍していた事実は、学習会参加者を驚かせるものであった。これまで「朝鮮特需」で戦後の日帝経済の復興が朝鮮労働者人民の犠牲の上に成立した経過があることを知っている人はいても、実際に米軍の作戦に加担していた事実があることを知る人は少ない。この映像を観た参加者からは一様に驚きの声が上がるとともに、「戦争協力は、こういう形で行なわれるのか。自衛隊の参戦だけでなく、民間人が戦争に狩り出されることをもっと考えないといけない」という感想が多く出された。
その後の学習会では、九大社会科学研究部が用意した資料を使い、「安倍は、天皇代替わりによって新たに制定した元号＝令和を、『漢書ではなく国書である万葉集から引いた』と強調しているが、これは、安倍が所属するファシスト団体＝『日本会議』が要求したものであり、『日本がアジアの頂点に立ち、支配する』という安倍の国粋主義者としての本質を露呈したものだ」「元号は、天皇が時間を支配するという考えから来ており、未だに元号を使っているのは、日本だけであり、天皇制とともに廃絶させることが労働者人民の課題だ」「天皇代替わりを跳躍台として改憲攻撃を一気に強めることを粉砕するために闘おう」という提起を行ない、討論を行なった。
公開学習会の締めくくりとして、社会科学研究部が、「６月２７日、２８日には、大阪で『主要２０ヵ国・地域首脳会談（Ｇ２０サミット）が開催され、安倍は、これを『外交的な成果』と強調し、７月参院選の圧勝をもって国会を翼賛国会としてさらにうち固め、改憲攻撃へと本格的に突き進もうとしている。この目論見を打ち砕く闘いに皆さんが起ち上がることを呼びかけます」という提起を行なった。
沖縄大学
沖縄における新歓闘争は、４月２日の沖縄大学の入学式情宣から開始された。学内の体育館で行なわれた入学式を前に、社会思想研究会の仲間たちが正門前に陣取り、「今こそ学生が起ち上がろう」、「名護新基地建設を阻止しよう」と訴えるビラを新入生に配布した。沖大当局はまたぞろ、「反社会的団体等によるビラの配布、勧誘、署名活動には十分注意してください」なる看板を正門前に設置するなど、敵対姿勢を露わにするが、社会思想研究会の仲間たちは、これをはね返して大量のビラを新入生に配布していった。
その後も仲間たちは、沖大正門前でくり返し情宣に起った。さらに那覇市内の他大学でも情宣を行なった。こうした取り組みの上に立ち、４月１９日には、沖大近くの市民会場において、「新入生歓迎 公開学習会」を開催した。「公開学習会」は、「新基地建設は、止められる」と題して、新基地建設を阻む闘いのパネル展示、ＤＶＤの上映、辺野古現地に通う仲間による現地レポートを中心に行なわれた。
現地に通う仲間は、新基地建設計画の概要を示して、「政府が口にする『普天間基地の危険性除去』、『沖縄の基地負担の軽減』は口実にすぎない。狙われているのは、最新鋭の機能を備えた、まったく新たな基地の建設だ」と暴露した上で、「昨年１２月には『埋立区域�◆州院戮噺討个譴覲ぐ茲法△修靴萄Ｇ�３月からは隣接する『埋立区域�◆戮噺討个譴覲ぐ茲法�土砂の投入が強行された。軍事基地の建設のために、海の無残な破壊が進んでいる。許すわけにはいかない」、「現地では、多くの労働者・市民がこの暴挙を阻止するために、闘いを継続している。新基地建設を許さないために、安倍政府の暴走を止めるために、今こそ青年・学生が声を上げていく時だ。辺野古の闘いに合流しよう」と熱く提起した。「公開学習会」は、新基地建設を全力で阻止すること、そのためには現地集中が何よりも必要であることを、参加者全員で確認する場となった。
土砂投入―埋め立て工事の強行にもかかわらず、沖縄労働者人民の中に諦めも挫折もない。「超軟弱地盤」の存在など、大浦湾側の埋め立てはまったくメドが立たず、安倍政府―沖縄防衛局は、新基地建設計画全体の展望を失い、頭を抱え込んでいるというのが真相だ。現在の辺野古側の埋め立ては、それを隠蔽して「工事の進捗」をアピールすることだけが狙いのアリバイ工事だ。そのことがますます明らかになり、新基地建設阻止の闘いは、ますます激しく、そして広範に燃え広がっている。いま必要なのは、この闘いの先頭に青年・学生が起ち、実力闘争を担い立つことだ。青年・学生の「政治離れ」が指摘されて久しいが、分断され押し込められた怒りは各所に渦巻き、爆発の時を待っている。青年・学生の安保と基地、そして戦争への怒りを、革命的学生運動へと強力に組織していかねばならない。社会思想研究会の仲間たちは、学生の澎湃たる革命的決起の時代を切り拓くべく、さらに奮闘していく決意を固めている。
|
