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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・18 青ヘル部隊がデモで国際通りを席巻 〈沖縄〉
(1315号4面)

那覇・与儀公園で決起集会

 沖縄では6月18日、那覇市内の与儀公園において、6・15闘争実行委員会の主催による安保粉砕・政府打倒闘争が取り組まれた。叩きつけるような激しい雨が断続的に襲う生憎の荒天にもかかわらず、会場の野外ステージには、労働者が続々と結集してくる。日雇い労働者たちは、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)が用意した食事で腹ごしらえをして、闘いに備える。

 正午、6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会の仲間が司会に立ち、「6月15日には大阪で、16日には東京で、17日には福岡で、集会とデモが打ちぬかれた。全国の闘う仲間たちと連帯・呼応し、ここ沖縄でも、安保粉砕闘争の大成功をかちとろう」と提起して、集会を開始する。

 まずは、革命軍と全国部落解放青年同盟からのアピールの司会による代読だ。会場から大きな拍手と歓声が沸き起こる。次は、連帯メッセージの紹介だ。沖日労の仲間の代読で紹介される。全国各地の闘いの現場からの熱いメッセージに、共感の拍手が起こった。

 続いて、集会は、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)による連帯あいさつを受けていく。沖縄青年実の同志は、第1に、「今、辺野古の海の埋め立て工事が激しく進められているが、実は、追いつめられているのは安倍政府の方だ。埋め立て土砂の約8割を占める肝心の大浦湾側の埋め立てが、軟弱地盤、活断層など問題山積で、まったく展望が立っていないのだ。とりわけ水深30メートルの海底から、厚さ60メートルにも達する超軟弱地盤の存在が明らかになっている。政府―防衛局が現在やっているのは、こうした新基地建設工事の行きづまりを隠すためのアリバイ工事にほかならない。工事は必ず止めることができる。辺野古の現地行動に結集し闘おう」と熱く訴えた。第2に、日米安保をめぐって、「イラン情勢が極めて緊張しているが、トランプがイランに武力行使を始めた場合には、『集団的自衛権の行使』と称して、日帝・自衛隊も参戦することになる。朝鮮反革命戦争に際しても、日米安保に基づき、日米共同作戦で北朝鮮を攻めることになる。そして、沖縄は、最大の出撃基地となる。琉球弧への自衛隊配備も激しく進んでいる。日米安保の強化に対決し、沖縄からの全軍隊の撤退、全基地の撤去に向けて闘おう」、第3に、「安倍政府を早急に倒さねばならない。沖縄―日本『本土』を貫く革命的共同の力を鍛え上げ、朝鮮反革命戦争とファシズムに突き進む安倍政府を打ち倒そう。沖縄解放に向けて闘おう」と提起した。

豪雨をついて戦闘的デモ

 集会は、全国学生社会思想研究会連合の仲間による基調報告に入る。基調報告は、6・15闘争の課題として、朝鮮反革命戦争突入絶対阻止の闘い、中東反革命戦争の拡大を打ち砕く闘い、天皇代替わりを跳躍台とした改憲攻撃を粉砕する闘い、名護新基地建設を阻止する闘い、全国原発の再稼働、新(増)設を阻止する闘いの5つを挙げ、その勝利の方針を鮮明に提起した。安倍政府の凶暴な攻撃に起ち向かい、政府打倒、日帝国家権力解体へと向かう内戦勢力の台頭を実現していく闘志と決意が、会場全体にみなぎる。基調は、圧倒的な拍手で確認された。

 集会の最後は決意表明だ。沖日労の仲間が登壇し、「沖縄の景気は、『拡大傾向』と言われているが、『好調』なのは観光業だけで、沖縄の多くの労働者は、低賃金、長時間労働、そして不安定雇用の中に置かれている。そして、多くの日雇いの仲間たちが、失業と野宿を余儀なくされている。こうした中、沖日労は、『反戦』と『仕事よこせ』の闘いを、組合活動の2本柱にすえて、闘いを進めてきた」、「とりわけ名護新基地建設阻止の闘いは重要だ。埋め立て工事が激しく進められ、闘いはいよいよ正念場を迎えている。絶対に負けるわけにはいかない。沖日労は、辺野古現地の行動に組合員が交代で取り組んできた。この集中体制をさらに強化して勝利のために闘う。ともに実力闘争で闘いぬこう」、「6月23日の『慰霊の日』を蹂躙するために、安倍が今年も式典にやってくる。安倍の沖縄蹂躙を許さず、沖縄戦の再来を許さない反戦の闘いを、ともにやりぬこう」、「沖日労は、今日のデモを最先頭で闘いぬく。右翼の敵対を打ち破って、国際通りのデモをやりぬこう」と、熱い決意を表明した。

 集会を終えた青ヘルの部隊は、「安保粉砕」、「政府打倒」、「新基地阻止」、「沖縄解放」の声高く、デモに撃って出る。「日米安保を粉砕するぞ」、「朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止するぞ」、「名護新基地建設を阻止するぞ」、「安倍政府を打倒するぞ」というシュプレヒコールが沿道に轟く。国際通りでは、激しい雨をものともせず進む姿に、沿道の労働者・市民から大きな拍手が沸き起こる。青ヘル部隊は、権力の弾圧、反革命革マル、右翼ファシストの敵対を一切寄せ付けずに、最後まで戦闘的デモをやりぬいた。