解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・17安保粉砕・政府打倒を掲げ集会と天神デモを闘う 〈福岡〉 (1315号3面)

 福岡では、6月17日、全国統一行動の一環として、福岡市中央区の須崎公園・野外音楽堂での集会と、福岡最大の繁華街・天神を縦断する戦闘的デモが闘われた。

 12時半の集会時刻が近づくにつれ、須崎公園には、佐世保や日出生台、築城、長崎など九州各地で反戦闘争を闘ってきた仲間が続々と結集する。25度を超す夏日となったが、仲間たちは青ヘル・青ゼッケンを装着し、暑さに負けず、闘う決意をみなぎらせている。集会は、全国学生社会思想研究会連合のメンバーが司会に起ち、進められる。冒頭、闘いの決意を込めたシュプレヒコールをあげる。「朝鮮反革命戦争突入を阻止するぞ」「改憲攻撃粉砕」「中東反革命戦争粉砕」「天皇・天皇制攻撃粉砕」「安保粉砕・政府打倒を闘うぞ」。集会参加者の力強いシュプレヒコールが須崎公園全体に轟きわたる。

 集会は、連帯アピールと全国統一行動に寄せられた闘う人士からの連帯メッセージの司会による代読から始まり、続いて連帯あいさつに移る。最初に、現場に結集した元原発労働者・原発労働裁判原告である梅田隆亮氏からの連帯あいさつを受ける。梅田氏は、「私は、昨年夏に大腿骨骨折のケガを負い、現在は車イスでの移動を余儀なくされていますが、原発労働者や原発周辺の人々の被曝なしには稼働できない原発を無くし、原発を隠れ蓑にして核兵器を作ろうという策動を許さない闘いへの意志は1ミリも変わっていません」と力強く発言する。全学連は、「われわれは、1960年の安保粉砕闘争の地平を継承・発展させる闘いを第1の任務として闘いぬいてきた。現在、政府・文部省や資本は、大学を軍事研究の拠点にし、学生を資本の利益追求に奉仕させようと、自治会運動や自主的活動の破壊を繰り返している。しかし、そのような攻撃の強まりに対する学生の怒りとエネルギーは、高まり続けている。〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の確立にむけて闘いぬく」と決意を明らかにする。福岡県反戦の仲間は、「安倍は、天皇の代替わりをもって、反革命国民統合攻撃を強め、議会内政党や労働組合運動を、戦争に協力する『翼賛運動』に転落させようとしている。われわれは、戦前、日本の労働運動が、『産業報国会』の『天皇のため、お国のために働き、戦争に行って死ね」という運動に支配され、朝鮮、中国―アジアの労働者人民を2000万人以上虐殺した歴史を、再び繰り返さないために闘わねばならない。福岡県反戦は、広大な青年労働者の決起を組織し、『安保粉砕』、『安倍政府打倒』、の闘いの最先頭に起つ」。

 連帯あいさつの後、6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会が基調提起を行なう。全体の圧倒的な拍手で基調を確認し、この日の闘いをやりぬく意志を強固に打ち固めた。

 集会の最後は、福日労からの決意表明だ。福日労の仲間は、「佐世保、築城、日出生台など、九州の軍事基地は、朝鮮半島に向けた出撃基地として強化されています。福日労は、これを許さない闘いを、地元の労働者と連帯して、粘り強く闘ってきました。われわれは、日本の労働者の中で、最底辺に置かれ、アブレ―野垂れ死にを強いられてきた怒りをもって、『反戦・仕事よこせ』の闘いを闘い、『安保粉砕』『安倍政府打倒』をかかげた本日の闘いをやりぬき、安倍の戦争突撃、戦争協力の労働運動作りを打ち砕いていく決意です」と、熱く決意表明した。

 シュプレヒコールで集会が締めくくられると、いよいよデモ出発の時刻だ。横断幕を先頭にデモ隊列が、天神のど真ん中を進撃する。「安保粉砕」「政府打倒」のコールが天神一帯に轟き渡る。沿道の人々が注目し、拍手を送ってくる。6・15闘争実行委員会の青ヘル部隊は、権力の弾圧を寄せ付けず、反共ファシストの敵対を許さず、最後まで戦闘的なデモを貫徹した。