6月3日、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」が呼びかける「辺野古新基地建設を許さない! 防衛省抗議・申し入れ行動」が闘われた。この行動は、毎月第1月曜日に行なわれている月例行動だ。
防衛省の正門横に「土砂投入で海を壊すな 辺野古新基地建設NO」「辺野古の海を埋め立てるな!」の横断幕が掲げられ、多数のぼり旗が立つ中、午後6時30分から集会が開始された。冒頭、防衛省にシュプレヒコールが叩きつけられる。「辺野古新基地建設反対」「辺野古の海を土砂で埋めるな」「絶対許すな土砂投入」「政府は、沖縄差別をやめろ」「民意を無視する政府はいらない」。
最初に、「ドローン規制法」をめぐって防衛省と交渉してきた仲間が報告する。「『テロ防止策』と称して『ドローン規制法』は、飛行禁止対象施設に、防衛大臣が指定した防衛関係施設が追加され、基地も対象となった。『ドローンプロジェクト』は辺野古の工事の状況を監視し、活断層を調査するための情報などをもたらしてきた。こうした活動をさせないための『ドローン規制法』を許さない」。
オスプレイ配備に反対する三多摩の仲間の発言に続き、沖縄から、「沖縄・平和運動センター」事務局長・大城悟氏が携帯電話を使ってアピールする。「東京や全国で、沖縄に連帯する行動が闘われ、これを力に沖縄では、ゲート前、安和桟橋で連日の行動を闘っている。新基地建設の工事は、ずさんで、計画性のない工事だ。工期も工費も決めていない。こんな工事はできるわけがない」「先日、トランプが来日して日米首脳会談が行なわれた。日米同盟を強調し、アジアの緊張を煽って、戦争へと突き進む政治をとめなければならない」「米軍が、新基地に対して、『たとえ完成したとしても、運用について懸念を示している』と報道されている。今、工事を強行しているけれども、いずれ頓挫する。沖縄は、何度も何度も示した民意の中で、政府の横暴を潰していく。先週の土曜日、ゲート前に900人が集まった。沖縄は、必ず新基地建設をとめていく。負けるわけにはいかない。真の民主主義、真の平和をかちとるためにともに頑張りましょう」。
「辺野古土砂搬出反対! 首都圏グループ」からの「土砂投入中止」を訴える60万筆の署名の提出行動への参加の訴えの後、申し入れ行動に移る。
申し入れを行なった「うちなんちゅの怒りとともに! 三多摩市民の会」は、「沖縄に基地が集中している現状をあらためること、基地の整理・縮小・返還を促進し、普天間基地を即時閉鎖すること、辺野古新基地の建設を直ちにやめること」を防衛省に申し入れた。
結集した仲間のアピールが続く。「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」は、新基地建設を担う大林組と大成建設の株主総会に対する情宣行動への参加を訴える。「トランプ来日―G20反対! 実行委員会」、「中野で辺野古新基地建設問題を考える陳情署名アクション」の仲間が発言する。「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会(埋めるな! 連)」が、「6・15新宿アクション」への呼びかけを行ない、「辺野古実」は、「辺野古に行こう! キャンペーン第2弾」の案内とカンパの呼びかけを行なった。
最後に「日本音楽協議会」の音頭で、「沖縄、今こそ立ち上がろう」を全員で合唱し、シュプレヒコールを防衛省に叩きつけてこの日の闘いを終えた。
辺野古現地では、埋め立て工事の加速に対して、労働者人民の怒りが倍加している。キャンプ・シュワブの「工事用ゲート」前でも、海上でも、さらには「安和桟橋」でも、本部港でも、連日にわたり激闘が闘われている。
闘う沖縄労働者人民と結びつき、沖縄―日本「本土」を貫く革命的共同を強化し、名護新基地建設阻止闘争の爆発をかちとろう。
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