5月12日、午後3時から、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」が主催する、「琉球併合から140年、『日本復帰』から47年・改めて『5・15』を問う 新宿行動」が、新宿駅東口アルタ前での集会と新宿一周のデモとして闘われた。
午後3時、250人が結集している新宿駅東口アルタ前で集会が開始される。
最初に、小平市議会に「辺野古新基地建設は即時中止すること、普天間の代替施設が必要かどうかを含めて、国民的な議論を行ない、解決の道を探ること」を内容とする意見書を採択させた小平市在住・沖縄出身の米須清真氏が、マイクを握る。「沖縄に基地が集中しているのは、ヤマトによる植民地政策の反映だ。基地問題は、私たちの世代で決着をつけたい。琉球併合から連綿と続く差別と植民地支配の歴史に終止符をうちたい」と訴える。
続いて、辺野古の闘いの現場から駆けつけた「沖縄平和運動センター」議長の山城博司氏がマイクをとる。
「県民投票が実施されても、政府の強権的な攻撃はやまない。参院選挙でも高良鉄美氏は、圧勝するでしょう。それでも、工事はやまないでしょう。その時に、私たちはもうダメだと言いますか。冗談じゃない! 奴らの無理難題が沖縄に押しつけられる限り、私たちは、逃げない。しなやかに、したたかに笑顔をもって闘う」「これは沖縄の問題だけではない、全国の問題だ。私たちは、たくさんの鎖をうたれ、たくさんの刃をうたれ、のたうつ様な生活を強いられている。やがて憲法が変えられ、戦争国家に邁進する時、消費税は何パーセントになりますか! 戦前並に40パーセントも50パーセントも税金を取られ、生活できないようになるかもしれない。そういう状況になるかもしれないと思えば、今の状況なんてまだまだでしょう。頑張れるでしょう。アベ、かかってこい! と思うしかない。頑張っていきましょう」「これからどういう闘いをするか、一つは、沖縄県にあらためて、『撤回』をしてもらう。埋め立てには、全国から75パーセントの土砂が持ち込まれる。県議会には、違法な土砂の持ち込みに対しては、条例を改正して、罰則規定を設けさせ、度合によっては搬入を取り消すようにしていく。土砂搬入に使われている安和、塩川の桟橋の管理権は、沖縄県にあるが、なぜ、県が管理する港から違法な埋め立て工事の土砂が運ばれるのか。これを断固としてとめるべきだ。港の使用許可を出さないと県政に働きかけていく。これはできる」「ここまで国にコケにされて、ここまで違法な工事が堂々と行なわれて、なぜ、私たちが歯がゆい思いをして、見ていなければならないのか。どのみち、司法に移され、最高裁に行く、堂々としていればいい。政府の暴政、圧政には負けない、堂々と最高裁で論じればいい、そして、最高裁で県が敗訴し、国が勝手放題やるんだったら、その時こそ、この国の有様が明らかになるんじゃないですか」「同時に、辺野古の現場に起っているわれわれは、どうするのか。安和の行動は効果的だ。通常、1日3隻の運搬船が出る。行動をやれば、1隻から1隻半、3分の1から2分の1に減る。県の試算では埋め立て工事に15年かかる。これが3倍になれば45年かかる。やれるものならやってみろ! やれないのです。その時点でこの工事は、終わりだ。これから安和での抗議行動を毎日やる。辺野古でもやる、安和にも、塩川にも行く、闘いのあるところどこでも起つ。私たちの闘いは、大きく広がり、大きく展望をもっている。焦っているのは、安倍でしょう、官邸でしょう。2兆5000億円、3兆円かけて、外国の軍隊の飛行場を作る国がどこにありますか」「私たちは現場で闘いますが、最終的に決着をつけるのは政治の場でしょう。自民党の政治を変えましょう」。
「警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法 住民訴訟」の仲間の発言の後に、行動提起が行なわれ、「6月15日に『辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会』の主催で、新宿デモを闘い、アピール行動を行なう。多くの結集を」と呼びかける。
集会を終え、デモに出発する。デモは、新宿駅西口を経て、甲州街道へ入り、新宿駅南口を通り、明治通りから靖国通りを左折し、新宿区役所手前までだ。新宿の街を「辺野古新基地建設を阻止するぞ」「土砂投入を阻止するぞ」と呼びかけて闘いぬかれた。
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