解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

5・1ナルヒト即位弾劾! 「祝賀」強制粉砕!
全国寄せ場メーデーを闘う
(1309号5面)

情宣行動とメーデー上映集会を闘う〈大阪・釜ヶ崎〉

新今宮駅前で情宣行動

「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会(釜ヶ崎労働者の会)」は、5・1メーデーを「天皇代替わり攻撃粉砕」と「反戦・仕事よこせ」をかかげ、新今宮駅前での情宣、正午からの上映集会として闘いぬいた。

 朝5時より定例の朝行動を行ない、仲間たちにメーデーを共に闘おうと呼びかけていく。ただでさえ4月以降は、現金仕事が減る厳しい時期であるにもかかわらず、天皇代替わり攻撃の中でゴールデンウィークが10連休にされ、求人車両はまったく来ない。仮移転先のセンターも、「高齢者特別清掃事業」の受付があいているのみだ。怒りの声がわきあがる。

 午前10時、仲間たちは、新今宮駅前に移動し、ゼッケン、はちまきをつけ、情宣を開始する。「ナルヒトの即位を祝えという10連休は、日雇い労働者にとって、仕事も無くなり野垂れ死ねと言う攻撃だ」「俺たち労働者にとっては、天皇制は、一日も早く打ち倒さなければならないものだ」「『即位弾劾!』『天皇制打倒!』をかかげ闘おう」「センター建て替えによる寄せ場解体を許さんぞ!」「センター機能の縮小を許さんぞ!」「戦争突撃の安倍政府を打倒しよう」とアジテーションを行ない、ビラを配布していく。「天皇はいらん。天皇のせいで戦争が止まらなかった」など、怒りの声が寄せられた。用意したビラもすべてまききり、天皇主義右翼ファシストの敵対を許さず情宣を貫徹した部隊は、集合場所へ移動する。

西成区民センターで上映集会

全国寄せ場から連帯メッセージ
 午前11時半、萩之茶屋駅前に集まった仲間たちと共に上映集会会場へ移動する。西成区民センターへ着くと、まずはカレーで腹ごしらえをし、準備を行なう。12時半より集会を開始する。最初に、シュプレヒコールをあげる。「ナルヒトの即位を弾劾するぞ!」「天皇制を打倒するぞ!」「センター機能の縮小攻撃を許さんぞ!」「反戦・反失業を闘うぞ!」「安倍政府を打倒するぞ!」「世界の労働者と連帯して闘うぞ!」。

 続いて、連帯メッセージの紹介を行なう。東京・山谷日雇労働組合より、「われわれは、『即位弾劾』『天皇制打倒』『メーデー勝利』をかかげ、集会と山谷を一周するデモを闘います」「世界の労働者が命をかけて闘いとった『8時間労働制』などの権利を守りぬき、戦争に突撃する安倍政府打倒にむけて闘う労働者の巨大な部隊を創り上げるために、メーデーの勝利を共にかちとりましょう」。福岡・築港日雇労働組合からは、「福岡でも越年・越冬闘争や夏祭りを行なっている須崎公園で集会を開催し、福岡の繁華街・天神を福岡市役所までの『メーデーデモ』を闘います」「俺たち日雇い労働者にとっては、10日間も仕事がなく、炊き出しを休む団体もあり、連休明けまで生き延びることが困難になり、それだけでも『何が祝賀だ』という怒りが湧きあがっています」。沖縄・首里日雇労働組合より、「『沖縄の景気は拡大傾向』と言われていますが多くの沖縄の労働者は、低賃金、長時間労働、そして不安定雇用の中に置かれています。そして多くの日雇いの仲間たちが、失業と野宿を余儀なくされています」「10連休は、これに環をかける攻撃です」「辺野古における闘いは、いよいよ正念場です。現地集中と実力闘争。これこそが勝利のカギです」「これからもいっそう現地集中を強化し、名護新基地建設阻止闘争勝利に向けて全力で闘いぬいていく決意です」。
「釜ヶ崎労働者の会」の基調提起と上映会
 次に、基調提起だ。「釜ヶ崎労働者の会」は、「今年のメーデーは、アキヒトの退位―ナルヒトの即位という天皇代替わりの中でむかえている。天皇制は、『労働者も、資本家も、天皇を中心にして一丸となれ』という『国民統合』のためにあり、労働者階級を支配するためにある」「アキヒトは、生前退位する理由を『天皇の務めを途切れさせないため』と言っている。『天皇の務め』とは、労働者が、アブレ―野垂れ死にを強制する資本家や政府に対して、団結して闘うことを圧殺することだ」「戦争責任を居直り、労働者の闘いを圧殺する天皇制は、打倒あるのみだ」「安倍は、代替わりを、『悲願』である改憲を実現するために最大限利用しようとしている」「われわれは、天皇制と安倍政府を一日も早く打倒するために闘わねばならない。2019年のメーデーにあたり、ナルヒトの即位を弾劾し、『祝賀』を強制する攻撃を打ち破ってメーデーを闘おう」「『働き方改革』粉砕を正面にかかげ、闘おう」「センターの建て替え―仮移転を巡って、おれたちは、3月15日、大阪府商工労働部との団体交渉を闘った。『センターの周囲で野宿する労働者を追い出すな』『26台を超える求人車両を締め出すな』と追及し、『追い出しはしない』『求人車両の締め出しはしない』という回答を引き出した。しかし、建て替えられるセンターの中味については、『西成労働福祉センターとあいりん職安がもどるだけでなく、区民館や民間業者が入る可能性がある』と大阪府商工労働部は言っている」「センターの建て替えは釜ヶ崎を資本家が金儲けの場所にすることを目的にする『西成特区構想』の中に位置づけられている」「『センター機能の縮小攻撃粉砕!』『寄せ場=釜ヶ崎の解体許さん!』の闘いを闘いぬかねばならない」「ストライキや正当な労働組合活動を『威力業務妨害』『恐喝』とデッチ上げ、延べ58人もの不当逮捕攻撃を強行する権力と対決する関西生コン労組を支援する闘いを闘おう」と提起し、会場全体の拍手で確認された。

 上映会に移る。今回上映されたのは、ドキュメンタリー映画・「フツーの仕事がしたい」(2008年制作)だ。この映画は、高校卒業後、運送関係の仕事ばかりを転々とし、当時セメント輸送運転手として働いていた主人公が、月552時間にも及ぶ労働時間ゆえ、家に帰れない日々が続き、心身ともにボロボロな状態になり、さらには「会社が赤字だから」と賃金も一方的に下げられ、藁にもすがる思いで、労働組合の扉をたたき、その後、会社ぐるみの組合脱退工作と対決し、闘っていく姿を描いたものだ。「1人では何もできないが、組合は強い」「団結して闘うことが大事」と感想が寄せられた。上映集会の最後に、これからも「反戦・仕事よこせ」の闘いを団結して闘おうと「団結ガンバロー」三唱で集会を締めくくった。