闘う基調を確認
 ４月２８日、反戦・全学連が、首都中枢で沖縄人民解放闘争に決起した。安倍政府―沖縄防衛局が辺野古沖への土砂投入に踏み込み、沖縄・名護新基地建設阻止を闘う沖縄労働者人民の闘いへの弾圧を強めている。そして、４月３０日の天皇・アキヒト退位―５月１日のナルヒトの新天皇即位が目前に迫る中、天皇制攻撃が激化しており、この日も反共ファシストどもが都内各地で「奉祝」街宣を行なった。そんな中、闘う沖縄労働者人民との革命的共同の下、首都・東京での沖縄人民解放闘争が、頑強に闘いぬかれたのだ。
東京・芝公園２３号地に、闘う仲間たちが続々と結集する。午後１時になり、「有事法制に反対する宮城県実行委員会」の同志が集会の司会に起ち、開会を宣言し、全体でシュプレヒコールをあげる。「沖縄人民解放闘争を闘うぞ！」「名護新基地建設を阻止するぞ！」「普天間基地を解体するぞ！」「日米安保を粉砕するぞ！」「朝鮮反革命戦争粉砕！」「天皇代替わり攻撃粉砕！」「天皇・天皇制攻撃を粉砕するぞ！」。
闘う基調を、全国反戦の同志が提起する。
「４・２８―５・１５は、沖縄労働者人民にとって、日・米帝国主義との譲れぬ闘いの日だ。４月２８日は、１９５２年サンフランシスコ講和条約の発効によって、沖縄が米軍政下に叩き込まれた『屈辱の日』である。５月１５日は、１９７２年、『沖縄返還』の名の下、日米反革命階級同盟―日米安保体制の維持・再編のために、沖縄が日帝のもとに再統合された日である。今年は、サンフランシスコ条約６７年、『返還』４７年となる。これらの年月は、沖縄が、国際反革命戦争に撃って出る米軍の出撃拠点として踏みにじられ続けた歴史であり、『返還』後の日帝の下での沖縄統合支配が進められた歴史であった」「沖縄労働者人民は、４・２８―５・１５を�狹椶蠅汎�いの日�瓩箸靴董�反戦・反安保の闘い、天皇制と日帝政府への闘いを今日に至るまで貫いてきた。そんな沖縄労働者人民との共同をさらにうち固め、われわれは、４・２８―５・１５闘争の闘いの先頭に起つ」「４月３０日に退位する天皇・アキヒトは、沖縄人民解放闘争圧殺に執念を燃やし続けている。アキヒトは、２０１８年３月２７日〜３月２９日、『最後の慰霊の旅』として、通算１１度目の沖縄訪問に踏み込み、自衛隊が配備された与那国島も訪問している。アキヒトは、沖縄の取り込みをさらに進めると同時に反革命国民統合強化を図り、朝鮮反革命戦争遂行のための戦時国家体制形成の一翼を担おうとしている」「安倍極右政府は、沖縄・名護市辺野古への米海兵隊基地建設に猛然と突撃している。２０１８年１２月１４日の『埋立区域�◆州院戮悗療攤重蠧�に続き、今年３月２５日には、『埋立区域�◆戮悗療攤重蠧�に踏み込んでおり、２０２０年８月末までの埋め立て完了を目論んでいる」「しかし、大浦湾側の工事については、『超軟弱地盤』や『活断層』の存在が明白になる中、早晩行き詰るのは明らかだ」「闘う沖縄労働者人民と連帯し、普天間基地解体、名護新基地建設阻止を闘いぬこう。沖縄労働者人民に強制された一切の矛盾の解決は、日米安保を粉砕し、帝国主義軍隊と日・米軍事基地を解体することであり、日帝の反革命統合支配＝同化・差別攻撃を粉砕することだ。そのためには、政府打倒・国家権力解体へと向かう革命的反戦闘争、実力・武装の闘いを通した沖縄人民解放闘争の前進・飛躍を闘いとることが不可欠だ。〈沖縄ソヴィエト樹立を一環とした沖縄―日本『本土』を貫くソヴィエト権力樹立、プロレタリア解放―沖縄人民解放〉の旗幟を鮮明にして、闘いに決起しよう。沖縄労働者人民、在日本『本土』沖縄労働者人民との共同闘争を推し進め、沖縄―日本『本土』を貫く革命的共同を強固に打ち固めよう」。
参加者は、満場の拍手で、基調を確認した。
結集した諸団体からの決意表明
結集した各団体が、次々に決意表明に起つ。
革命的部落解放戦線の同志は、「天皇代替わり攻撃―天皇制強化と対決し、『貴族あれば賤族あり』とした部落解放運動の歴史的地平を引き継ぎ、天皇制廃絶へ進撃しよう」「正念場を迎えた狭山第３次再審闘争に総決起しよう。３月２２日、３９回目の『３者協議』が行なわれた。東京高検は、『下山第２鑑定』に対する反証を８月〜９月に行なうとし、悪あがきを続けようとしている。弁護団は、反証が出されたら即座に反撃するとしている」「今こそ東京高裁に事実調べを迫り、東京高検に全証拠開示を迫らなければならない。石川一雄氏の檄に応え、闘おう」「『差別の法規制』を踏み越え、差別糾弾闘争の復権をなし切ろう。部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとろう」「階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で、狭山闘争の歴史的勝利へ闘おう。５・２３狭山中央闘争に総決起しよう」。
刑法改悪阻止関東活動者会議の同志は、「戦時国家体制形成に突き進む安倍極右政府のもとで、社会保障の縮小、切り捨てが進行している。『精神障害者は危険』『何をするか分からない』という差別キャンペーンを大々的に張り、『心神喪失者等医療観察法』を成立させてから１３年が経過した。そのもとで、『精神障害者』を保安処分施設に閉じ込め、隔離・拘禁の保安処分攻撃が強化されている」「旧『優生保護法』の下で『障害者』に不妊手術を強制してきたことに対する『救済法』が４月２４日に成立したが、今まで放置してきた責任をとらせなければならない」「資本の利益を生む能力が高い者を『価値ある生命』とし、その能力が低い者を『価値なき生命』として排除・抹殺する『優生思想』を生み出す資本主義社会、所得などの格差を必然的に生み出す、資本主義社会の変革なくして『障害者』の解放はない」「戦時『障害者』差別―抹殺攻撃を粉砕し、安倍極右政府を打倒しよう」。
首都中枢を席巻する戦闘的デモを貫徹
日朝連帯活動者会議の同志は、「２月２７日〜２月２８日のベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が『決裂』した。米帝・トランプが、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の朝鮮労働党委員長・金正恩に対して『経済制裁を解除して欲しければ、丸裸になれ』と迫った結果だ。トランプが、一気に朝鮮反革命戦争突入に舵を切る可能性が高まっている」「安倍は、交渉『決裂』を露骨に喜び、朝鮮反革命戦争突入の尖兵になろうとしている」「文在寅政権打倒に実力決起する韓国労働者人民と連帯し、朝鮮反革命戦争突入を阻止しよう」「天皇代替わりを通し、天皇制強化による反革命国民統合を進め、戦時国家体制形成を進める攻撃と対決しよう。天皇制攻撃に屈服してきた日本階級闘争の負の歴史を踏み越え、闘おう」「『従軍慰安婦問題』や『徴用工問題』に居直り、差別主義・排外主義の全面展開に入り、敵対を強める反共ファシストを撃滅しよう」「今こそ、プロレタリア国際主義の旗を掲げ、南北朝鮮の革命的統一にむけ闘う朝鮮、韓国労働者人民と連帯し、日朝の連動するプロレタリア革命に勝利していこう」。
反安保労研全国センターの同志は、「安倍政府は、日本労働運動の、翼賛労働運動への転換を狙っている。『働き方改革』の名の下、『生産性向上』『イノベーション（技術革新）』なぞと言いながら、資本と国家と天皇のために働き、戦争に協力する日本労働運動の翼賛労働運動への転換を狙っているのだ」「関西生コンなど戦闘的にストライキを闘う労働運動に対しては、徹底した弾圧をかけ、組織破壊攻撃を加えている」「東京・山日労は、５月１日のメーデー集会から、天皇・ナルヒトの即位弾劾の山谷デモを闘おうとしている。天皇『祝賀』強要を許さず、改憲を阻止する闘い、名護新基地建設阻止の闘いに、総力で起ちあがろう」。
最後に、全学連の同志は、「天皇代替わり攻撃の中で、早朝から反共ファシストどもが『奉祝』をがなりたてている。反共ファシストの一切の敵対を粉砕し、４・２８沖縄人民解放闘争を闘いぬこう」「全学連は、新歓闘争に起ち上がっている。〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の全面展開をかちとるために、新歓闘争の勝利をかちとる」「全国学園で、革命的学生運動解体攻撃がさらに激化している。ビラまき、立て看板禁止、廃寮攻撃などが吹き荒れている。軍事研究が奨励される一方、闘う学生・教員の排撃が強まっている。教育・学園のファッショ的改編攻撃を粉砕しよう」「改憲と朝鮮反革命戦争に突撃する安倍政府を打倒しよう。全学連は、今春期階級攻防の先頭で、闘いぬく」。
すべての発言を拍手で確認した後、最後に全体でシュプレヒコールをあげる。
いよいよデモに出発だ。芝公園２３号地を出発した青ヘルメットの部隊は、多くの労働者・市民が注目する中、首都中枢―霞ヶ関方向に進撃する。宣伝カーからは沿道の労働者人民に向けて、「日帝の反革命沖縄統合支配を打ち破り、沖縄人民解放闘争の前進をかちとろう」「名護新基地建設をはじめとする新たな基地建設を阻止し、米軍・自衛隊を解体しよう」「安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体へと起ち上がろう」と呼びかけが発せられる。霞ヶ関一帯では、政府中枢に向けて怒りのシュプレヒコールを叩きつけていく。デモ終了後、日比谷公園での集約提起に起った同志は、「安倍極右政府の朝鮮反革命戦争突入を絶対に阻止する革命的反戦闘争、沖縄現地の闘いと結びつく沖縄人民解放闘争の飛躍・前進」を提起し、４・２８闘争を集約した。最後にシュプレヒコールをあげて、東京の地における４・２８闘争を終えていった。
闘う沖縄労働者人民との革命的共同をさらに打ち固め、実力・武装の闘いで名護新基地建設阻止を闘おう。朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止し、戦争遂行の安倍極右政府打倒へ進撃せよ。
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