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3・4 沖縄・名護新基地建設阻止!対防衛省行動が闘われる (1303号1面)

 3月4日、午後6時30分から、毎月第1月曜日に行なわれている「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」が呼びかける「辺野古新基地建設を許さない! 防衛省抗議・申し入れ行動」が闘われた。

 この日の対防衛省行動は、2月24日に行なわれた名護新基地建設をめぐる「県民投票」において、投票総数の72パーセント以上が「埋め立て反対」という結果が出た後の最初の抗議行動となった。アリバイ的な妨害情宣のために来ている右翼の街宣の声は、消え入るようにか細い。

 この日の行動は、「沖縄、今こそ起ちあがろう」の合唱から開始された。続いて、辺野古での土砂投入を許さず、在沖米軍の撤退、安倍政府の戦争突撃を許さない闘いの決意を込めてシュプレヒコールを上げる。

 司会が、最初に、「沖縄の県民投票は、見事に勝利しました。今日は、防衛省に『この沖縄の声を聞け』と突きつけ、工事を強行する安倍政権を糾弾し、『埋め立て工事を許さない』というわれわれの決意を叩きつける抗議行動にしましょう」と呼びかける。

 アピールでは、 「止めよう! 辺野古埋立て国会包囲実行委員会(包囲実)」が、「県民投票を受けて、3月16日午後2時から、首相官邸前で、『首相官邸前アクション』を取り組みます。沖縄の民意は、『辺野古新基地建設反対』であることが圧倒的に示されました。これに従うのが、民主主義であり、地方自治を尊重する立場です。ところが、防衛大臣は、『沖縄には沖縄の民主主義があるが、日本には日本の民主主義がある』と言い放った。この発言は、沖縄の民意を踏みにじる国家主義にもとづく発言です。これに対して沖縄では、来る3月16日、県民大会を開催し、安倍政府に対して、『沖縄の民意に従え』という声を突きつけます。安倍は、首相官邸を訪れた玉城知事に、『真摯に受け止める』と言いながら、ぬけぬけと『基地建設は、進める』と言い放った。3月25日には、新たな工区での土砂投入を強行すると宣言しています。このようなことを許さないために、多くの皆さんが首相官邸前に結集されることを呼びかけます」と訴えた。

 次に、沖縄現地から、「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏が、携帯電話を通して「県民投票をめぐって、自民党は、自ら棄権をしておきながら、『投票率52パーセントは、低い』とケチをつけています。安倍は、玉城知事の要請を無視し、工事を強行しています。沖縄は、充分に日本政府と米軍に対して闘っています。ヤマトの民衆が、民主主義を破壊する政権を打倒する大きな闘いを作ってください。軍備拡大に突き進む安倍政権を許してはなりません。沖縄と日本の未来を作るために、共にがんばりましょう」と呼びかけた。

 防衛省に対する申し入れは、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」と「平和を実現するキリスト者ネット」が行なった。「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」は、「防衛相・岩屋の発言は、『沖縄には日本の民主主義は及ばない』、『私は、沖縄を差別する』と言っているに等しく、国務大臣としてあるまじき暴言である。最大級の怒りをもって抗議する」「新たな米軍基地を建設し、その上、与那国・石垣・宮古・奄美の島々に自衛隊の基地を増設することは、沖縄を軍事要塞化し、再び沖縄戦の悲劇を繰り返そうとしていると言わざるを得ない」という沖縄労働者人民の怒りを突きつけた。「平和を実現するキリスト者ネット」は、「安倍首相は、1月28日の施政方針演説で、今まで言っていた『沖縄に寄り添う』という言葉を削除した。沖縄に寄り添わず、沖縄を日本の都合を押し付ける道具として扱うという宣言を許さない」と、安倍政府と防衛省への怒りを突きつけた。その後、埋め立て工事を請負っている大林組などへの抗議行動を呼びかけるアピールなどが行なわれ、対防衛省行動は、最後に、「座り込め、ここへ」を全員で合唱し、「辺野古の海を土砂で埋めるな」「辺野古の工事を今すぐやめろ」「政府は、沖縄の民意に従え」「防衛省は、沖縄の民意に従え」「辺野古に基地は作らせないぞ」とシュプレヒコールを上げ、締めくくられた。