2月25日、午後6時半から首相官邸前で「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」の主催で、「〜県民投票を受けて〜 辺野古の工事を中止しろ2・25官邸前行動」が闘われた。
この行動は、前日の24日に行なわれた「沖縄県民投票」を受けての行動だ。「県民投票」の結果は、投票率約52パーセント、「辺野古の埋め立てに反対」が約72パーセントであり、新基地建設反対の民意を大きく示した。
集会冒頭、首相官邸に対してシュプレヒコールを叩きつける。「辺野古の工事を中止しろ!」「民意を無視して工事をするな!」「政府は、沖縄差別をやめろ!」「辺野古新基地建設反対!」「辺野古の海を土砂で埋めるな!」。
主催者あいさつが「辺野古実」から行なわれる。「県民投票は、圧倒的に勝利した。知事選を上回る勝利だ。首相・安倍は、『結果は真摯に受け止める。しかし、工事は結果に関わらず進める』とした。居直りの表明であり、許すことはできない。そればかりではなく、3月25日から、新たな工区の埋め立てを開始しようとしている」「安倍は、国会答弁で、大浦湾に軟弱地盤があることを認めた。地盤改良のためには、7万6000本の杭をうたなければならない。いくら税金を投入するかも、工期がどのくらいになるかも判らない。世界でもやったことのない難工事である。なぜ、今、このような工事を強行するのか。それは、既成事実を積み重ねて、沖縄の人々の諦めを作り出そうとするものだ。絶対に許すことはできない」「2月18日、『国地方係争処理委員会』は、『埋立承認撤回の効力を停止した国土交通相の決定』を不服とした沖縄県の申し出を、内容に踏み込まず却下した。不当な決定を許すことはできない」「3月16日、沖縄で県民大会が開かれる。これに応えて、首都圏では、官邸前で大集会が持たれる。3・16の闘いをステップに、3月25日の新たな土砂投入を阻止していきましょう」。
沖縄選出の参院議員・伊波洋一氏があいさつする。「『県民投票』では、大勝利をおさめた。しかし、安倍政権は、この民意に対しても『普天間基地の危険性を除去するために、辺野古新基地をつくる』と強弁している。『普天間の危険性除去』がそれだけ緊急ならば、なぜ、運用停止をしないのか。沖縄に新たな基地はつくらせない」。
続いて、「沖縄平和市民連絡会」の北上田毅氏が発言する。「『県民投票』の結果、沖縄防衛局、日本政府が意地になって、民意の声を抑え込もうとしている。しかし、むなしい努力としか言いようがない。今日行なった防衛省交渉の最大のテーマは、『軟弱地盤を一体どうするのか』だった。沖縄防衛局が、地盤改良工事の設計変更を沖縄県に申請することもはっきりした。これを玉城知事が承認するはずはない。この時点で、工事は、完全に止まる」「浅瀬の部分に土砂を投入するだけで、あたかも一面に埋め立てが進んだかの様な印象を与える。これが政府の狙いだ。しかし、いくら辺野古側の工事をしても、大浦湾での工事はまったくできない。海面下90メートルの所まで軟弱地盤が続いていることが明らかになっているが、日本には、海面下70メートルまでの工事をする船しかない。首相・安倍は、『工費も工期もわからない』という。こんな公共工事はあり得ない。政府の破綻は、明らかだ。新基地建設は、頓挫する。私たちは、負けません。新基地建設にとどめを刺しましょう」。
「止めよう辺野古埋め立て 国会包囲実行委」、「警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会」、「辺野古問題を考える小平市民の会」の発言の後、「沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック」が行動提起する。「3月16日、沖縄の『県民大会』に呼応して、午後2時から首相官邸前行動を闘おう。3月25日からの新たな土砂の投入を止めるために、3月21日から24日連続行動、24日の都心デモと3月25日朝からの首相官邸前座り込み行動をともに闘おう」。
集会の最後に、再度、首相官邸に対して怒りのシュプレヒコールを叩きつけ、この日の行動を終了した。
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