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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2・17 「『普天間5年以内運用停止』はどうなった!」新宿デモが闘われる 〈東京〉
(1300号6面)

 2月17日、新宿駅東口アルタ前で、「『普天間5年以内運用停止』はどうなった! キャンペーン」の一環として、「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会(埋めるな! 連)」が主催するアピール行動とデモが闘われた。

 午後2時に始まったアピール行動は、最初に、主催者あいさつを「埋めるな! 連」が行なう。「5年前の2014年、安倍政府は、普天間基地の全面返還を明言した。辺野古の基地建設とは関係なく、別の課題として普天間の問題を扱うとしたが、なにもやっていない。今日、普天間基地を抱える宜野湾市の市民会館で、『県民投票を成功させ、普天間基地の5年以内運用停止を求める総決起大会』が開かれる。これに呼応して、首都圏で政府に対して、『普天間基地の運用停止』の約束を果たすことを求める取り組みを設定した。辺野古では、新基地が完成するような状況ではないにも関わらず、民意を諦めさせるような攻撃にでている。『N4地区』で護岸の建設に踏み込み、3月25日には、新たに土砂を投入するという。マヨネーズ状の軟弱地盤については、軟弱地盤の改良工事に向けた設計変更をするという。計画では、7万本の杭を打ち込むというが、出来るわけはない。13年、2兆5000億かけても出来ない。新基地建設をやめろ、普天間基地を直ちに返還せよと闘おう」。

 続いて、沖縄と携帯電話でつなぎ、宜野湾市議の桃原功氏がメッセージを送る。「普天間基地の5年以内の運用停止を、安倍政権は、閣議で確認し、できることはすべてやるといった期限が明日だ。普天間、嘉手納などそこら中が連日、爆音にさらされ、とうに限界を超えている。皆さんに考えて、行動してほしい。23年前、日・米は普天間返還を合意したが、安倍政権は何をやってきたのか。普天間基地に隣接する学校では、児童・生徒がヘリが飛ぶたびに避難している。基地の土壌汚染でも、調査・立ち入りを認めていない。これ以上我慢できない。これ以上、沖縄に基地は造らせない。辺野古の埋め立てをさせない。普天間返還をかちとる。県民投票で、再び、基地ノーの民意を示し、辺野古の埋め立てを中止させよう」。

 「辺野古・高江を守ろう! NGOネットワーク」の仲間は、「政府は、大浦湾側の軟弱地盤の埋め立てに、90メートルの杭を七万7000本打つとしている。しかし、日本にはそれができる台船はない。専門家は、海面下70メートルの工事も見たことがないという。この工事は、出来るわけがない。しかも、一体いくらかかるかも分からない。2月25日に、『サンゴの移植』問題、『軟弱地盤』の問題などで防衛省交渉を行なう」と呼びかける。「警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会」は、「証人尋問に当時の沖縄県警警備部長・重久が呼ばれるなど、訴訟は重要な局面だ。多くの傍聴を」と訴える。

 最後に、「埋めるな! 連」が、行動提起を行なう。「県民投票の翌日の2月25日、首相官邸前行動。3月16日、那覇の県民大会に呼応して、午後2時から首相官邸前行動。3月25日、新たに地区33ヘクタールに土砂の投入を始めると政府は、公言している。これを止めるために、3月21日から24日連続行動と3月25日朝からの首相官邸前座り込み行動を予定している。ともに闘おう」。

 「普天間返せ!」「辺野古をつくるな!」「辺野古新基地絶対反対!」「沖縄の民意は、新基地NO!」「政府は、沖縄差別をするな!」とシュプレヒコールを行なった後に、デモに出発する。

 デモは、「普天間基地を返還せよ!」「新基地建設を許すな!」を掲げ、新宿大ガードから直進し、新宿警察前を左折し、新基地建設を受注している大成建設が入る新宿センタービル前を通過する。ここで立ち止まり、「大成建設は、軍事基地建設をやめろ」「大成建設は、辺野古から撤退しろ」と一段と大きなシュプレヒコールを叩きつける。新宿駅西口、南口を通過し、明治通り、靖国通りから新宿区役所の手前まで、約200人のデモ隊が、新宿を一周し闘いぬいた。