山谷・玉姫公園で集会をかちとる
全国反戦と全学連は、首都・東京において、「建国記念の日」粉砕闘争に起ち上がった。天皇代替わりを契機に活性化する反共ファシストどもが「奉祝」を強制するための登場―街頭制圧を許さず、闘う労働者の拠点である山谷・玉姫公園での集会と首都中枢を席捲するデモを闘いぬいた。
集会が行なわれる玉姫公園一帯には、警視庁機動隊が多数配備され、戒厳態勢が敷かれた。戒厳態勢を突き破って玉姫公園に結集した反戦・全学連の部隊は、一切の弾圧や敵対を許さず、集会の準備を着々と進める。その間にも、越年・越冬闘争や金町一家解体にむけた「1・13日雇い労働者全国総決起集会」に決起してきた山谷労働者が結集してくる。午前九時、全国反戦が司会に起ち、集会開始を宣言する。冒頭、全体でシュプレヒコールをあげる。「『建国記念の日』を粉砕するぞ!」「『奉祝中央式典』を粉砕するぞ!」「天皇代替わり攻撃を粉砕するぞ!」「ファシストの街頭制圧を許さないぞ!」「反共ファシストを撃滅するぞ!」。
続いて、東京・山谷日雇労働組合(東京・山日労)と「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会(釜ヶ崎労働者の会)」が連帯あいさつに起つ。東京・山日労は、「われわれは、佐藤さん・山岡さんを虐殺した天皇主義右翼ファシスト・国粋会金町一家に報復し、解体する闘いを、寄せ場労働運動の重要な課題としてたたかいぬいてきた」「1月13日には、玉姫公園に全国の日雇い労働者が集まり、『金町一家解体』の集会とデモを闘いぬいた。本日も、朝七時から『対金町朝行動』を多くの山谷労働者とともに、浅草警察の弾圧を粉砕して闘ってきた」「右翼ファシストが煽動する差別主義・排外主義に屈服するということは、『万国の労働者、団結せよ』という、労働運動の基本を投げ捨てるということであり、それは敗北を意味する。朝鮮、中国―アジアの労働者人民の虐殺に加担した歴史を2度と繰り返さないために、本日の闘いの最先頭で闘う」「3月25日、『寄せ場春闘集中行動』の成功をかちとろう」。「釜ヶ崎労働者の会」は、「右翼ファシストどもの敵対を許さず、街頭実力デモを闘いぬこうではありませんか」「天皇代替わりを通した天皇制強化を許さず、今こそ天皇制打倒にむけて闘おう。安倍政府は、朝鮮反革命戦争突入を見すえて『天皇のために死ね』と労働者に戦争協力・戦争動員を強制しようとしている。天皇と日帝の戦争責任追及を闘うアジア労働者人民と連帯して闘おう」「安倍政府と一体化する『日本会議』『在特会』など反共ファシストどもが跳梁を強めている。関西では『関西生コン』という労働組合潰しに『在特会』などのレイシスト団体が蠢いている。ストライキを闘ったことを『威力業務妨害』、抗議行動を『強要』や『恐喝』、組合活動を『組織犯罪』として、昨年7月以降、『関西生コン』の仲間たちは、延べ46人が不当逮捕され、今なお4人が不当にも拘留されている。反共ファシストどもと対峙し、不当弾圧を粉砕する」「われわれは、3月にせまった『西成労働福祉センター』閉鎖による釜ヶ崎の寄せ場解体攻撃を許さず、野宿者叩き出しを許さず、闘う決意です。ともに闘おう」。それぞれの発言に対し、参加者全体が拍手で応える。
全国反戦が基調提起
全国反戦が基調提起に起つ。「『建国記念の日』なるものは、『天皇に忠誠を尽くし、天皇のために命を捧げろ』と労働者人民に強制することを目的にしている。こんなものは、木っ端微塵に粉砕しなければならない」「安倍政府は、朝鮮に対する植民地支配、強制連行、強制労働、『従軍慰安婦』の強制を居直り、最近では、韓国での『徴用工裁判』の判決に対して非難を繰り返し、韓国への敵意を煽り、排外主義を煽動している。また、『朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の脅威』を叫び、トランプの尻を叩き、朝鮮反革命戦争への突入を煽動している。この安倍の動きを力にして、反共ファシストどもは、安倍と一体となり、戦時国家体制を作るために、『天皇陛下万歳』『神武天皇の建国万歳』を叫んで『奉祝パレード』や『奉祝式典』を強行しようとしている。首都・東京での『奉祝パレード』、『奉祝中央式典』に全国から反共ファシストが集結し、首都・東京を『天皇万歳』、『奉祝』で染め上げ、制圧しようとしている」「かつて、朝鮮・中国―アジアを侵略し、日本軍が『戦果』をあげるたびに、労働者人民は、『提灯行列』に参加することを強制された。これと同じように、デッチあげた『建国記念の日』を『祝え』という、『奉祝』の強制を許してはならない。『建国記念の日』を粉砕する戦闘的な集会とデモを闘い、反共ファシストによる首都制圧を木っ端微塵に粉砕しよう」「天皇・アキヒトの退位と皇太子・ナルヒトの新天皇への即位をテコとする天皇制攻撃が激化している。2月24日には、『天皇在位30周年記念式典』が強行されようとしている。安倍政府は、記念の金貨の発行を決め、官公庁、学校、企業、労働者人民に対しては『2月24日に国旗を掲揚しろ』と号令している。安倍は、ナルヒトが即位する5月1日、『即位の礼』を開く10月22日を『祝日扱い』とする法案を成立させた。5月1日の即位の前後2日も『祝日』とし、ゴールデンウィークを10連休にすることで、労働者人民にナルヒトの即位を『祝え』と強制しようと狙っている。さらに、5月1日の即位、10月22日の『即位の礼』、来年の『東京オリンピック・パラリンピック』と連続的に国家行事を仕掛け、天皇・天皇制を前面に押し出し、反革命国民統合を一挙に強め、戦時国家体制を一気に作り上げようとしているのだ」「アキヒトは、『昭和天皇の遺徳を引き継ぐ』と言って即位した。退位の目的について、『象徴天皇の務めが途切れるることなく、安定的に続いていくこと』と明確に述べている。この言葉の意味は、朝鮮・中国―アジアに対する侵略と虐殺を強行した日本軍の最高司令官であったヒロヒトの戦争責任に居直りつづけるということだ。さらに、ヒロヒトが『国体護持』と称して自分の『命乞い』をするために、沖縄を米帝に売り渡し、広島・長崎への原爆投下を招いたことへの責任追及を封じ込め、天皇制による支配を維持するということだ。アキヒトが行なってきた『慰霊の旅』は、戦争責任に居直り、封じ込めるためのものであり、ナルヒトの即位も、戦争責任に居直り、戦時国家体制を作ることを目的にしている」「このように、天皇制の強化をもって、労働者人民に『日帝国家のために戦え』、『天皇のために戦え』と強制する攻撃を打ち砕く闘い、朝鮮反革命戦争突入を見すえた労働者人民に対する戦争動員・戦争協力を強制する攻撃を打ち砕く闘いとして、本日の『建国記念の日』粉砕の闘いを闘いぬこう。戦争遂行の安倍政府の打倒にむけ進撃しよう」。
全国反戦の基調提起は、圧倒的な拍手と「ヨシ!」の声で確認された。
反共ファシスト蹴散らし戦闘的デモをうちぬく
集会は、結集した各団体からの決意表明に移る。革命的部落解放戦線は、「狭山第3次再審闘争では、無実の部落民=石川一雄さんの無実を証明する新証拠が次々に明らかになっている。しかし、東京高裁・後藤は、証拠調べも証人調べもやろうとはしていない。東京高検は、『不見当』と証拠隠しを行なっている」「天皇代替わりをもっての天皇制攻撃を粉砕し、階級裁判を粉砕する大衆的実力闘争・武装闘争と階級的共同闘争の爆発をかちとり、狭山闘争の勝利をかちとろう。3・11浦和地裁包囲―糾弾闘争を闘いぬこう」。刑法改悪阻止関東活動者会議は、「朝鮮反革命戦争に突撃する安倍政府の下で社会保障の切り捨てが進行している。昨年、精神病院の団体の会長が、『精神科医にも拳銃を持たせてくれ』と発言した。『優生保護法』の下での『病者』、『障害者』への不妊手術が強行されていた。安倍政府による相模原『やまゆり園』での事件を口実にした『精神保健福祉法』の再改悪、『心神喪失者等医療観察法』をもっての『精神障害者』隔離・抹殺攻撃を許さず闘おう。戦時『障害者』差別―抹殺攻撃を粉砕しよう」。日朝連帯活動者会議は、「米帝・トランプは、2月27、28日に第2回目の『米朝首脳会談』をベトナムのハノイで開催すると発表した。『和平ムード』演出の裏で朝鮮反革命戦争突入の動きが強まっている。安倍は、韓国での『和解・癒し財団』の解散や『徴用工裁判』の判決を非難し、差別主義・排外主義の全面展開に入っている。安倍の恥ずべき居直りを日帝足下労働者人民の責務にかけて許すわけにはいかない。天皇と日帝の戦争責任追及を闘う韓国―アジア労働者人民と連帯して闘おう。反共ファシストを撃滅しよう」。反安保労研全国センターは、「『建国記念の日』は、労働者の闘いをつぶすために制定された。反共ファシストは、『天皇制に反対すれば、お前の命はないぞ』と、天皇制に歯向かう者に対しては白色テロ、暴力をもって潰すこと狙っている。戦争動員体制を作るための『建国記念の日』、天皇代替わりを『祝え』とする攻撃を粉砕しよう」「2019年春闘の爆発を『働き方改革』粉砕をかかげて闘おう。資本家たちは、ベースアップを潰し、春闘そのものを潰そうとしている。3月21日、全労交が呼びかける春闘総決起集会、3月25日、『寄せ場春闘集中行動』の成功をかちとり、日本労働運動を戦前の『産業報国会』の道に転落させる攻撃を粉砕しよう」。全学連は、「天皇代替わりをもって、ますます天皇の下への反革命国民統合が強行されようとしている。反共ファシストの街頭制圧を粉砕し、『奉祝式典』粉砕にむけて闘おう」。
以上の発言を受け、最後に、全体でシュプレヒコールをあげる。玉姫公園での集会を成功裡にかちとった部隊は、首都中枢での戦闘的なデモを闘いぬくべく移動を開始した。
11時20分、渋谷・「神宮通公園」近くに結集した反戦・全学連の部隊は、隊列を整え、シュプレヒコールをあげ、戦闘的なデモに出発する。渋谷の繁華街を進撃するデモ隊は、沿道の人々から圧倒的な注目を浴びる。「奉祝」を切り裂く戦闘的なデモ隊の登場を封じ込めるために、機動隊が「早く行け」なぞと執拗に規制をかけるが、デモ隊は、機動隊と対峙し、一切の弾圧を許さず、首都中枢を進撃する戦闘的なデモをやりぬいた。
山谷早朝行動で金町一家と国家権力と対決して闘う
「建国記念の日」粉砕闘争に先立って、東京・山谷日雇労働組合(東京・山日労)と闘う山谷労働者は、天皇主義右翼ファシスト・金町一家解体を掲げ、朝行動に決起した。
朝7時、山谷・「城北労働・福祉センター(センター)」前で「建国記念の日」粉砕闘争への結集を呼びかける情宣が繰り広げられる中、対金町朝行動を闘うために、続々と山谷労働者が結集してくる。越年・越冬闘争や毎週金曜日の対金町朝行動を担ってきた労働者たちだ。対金町朝行動の開始にあたって、共に闘う支援の仲間たちが、闘う決意をこめた連帯あいさつをおこなう。東京都地域連合労働組合、神奈川県地域連合労働組合、全国学生社会思想研究会連合の発言を受けた後、東京・山日労が「『建国記念の日』は、労働者に『天皇に忠誠を尽くせ』『天皇のために戦え』と強制することを目的にしている。天皇主義右翼ファシスト・国粋会金町一家解体を闘い、『建国記念の日』粉砕の闘いを、山谷労働者が先頭に起って闘おう。安倍が朝鮮反革命戦争突入の衝動を強め、反共ファシストの天皇代替わりを契機にした天皇制の下への屈服を強制する動きが強まる中、対ファシスト戦を堅持してきた寄せ場労働運動が、すべての労働者の最先頭で闘おう」と基調を提起した。
結集した労働者は、隊列を整え、東京・山日労の組合旗を先頭に、「ワッショイ」のかけ声とともに、センター前から金町一家の事務所に向けて進撃を開始する。警視庁公安や浅草警察の私服刑事がデモ隊に張り付き、弾圧を狙うが、越年・越冬闘争で鍛えられた固いスクラムと部隊の熱気に圧倒され、何一つ手出しはできない。「山谷通り」に進撃した部隊は、多くの労働者人民の注目と「ガンバレ」「金町解体」の声援を受ける。思う存分山谷を制圧するワッショイ・デモをやりぬき、センターに戻った部隊は、「金町一家解体まで闘うぞ」とジュプレヒコールをあげ、佐藤さん・山岡さん虐殺への報復と金町一家解体の決意を固め、朝行動を終えていった。
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