年末・年始と言えども闘いは続けられた。12月28日午後6時半から、防衛省前で「沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック」と「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会(埋めるな!連)」の主催で「辺野古新基地は、造れない! 防衛省年末緊急抗議行動」が闘われている。年が明けて1月5日には、辺野古現地での「土曜大行動」に呼応して、午後3時から4時まで、「沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック」の主催する「政府・防衛省は、辺野古の海への土砂投入を即中止せよ!」首相官邸前行動が取り組まれ、250人の仲間が結集している。この行動の中の電話中継で、「沖縄平和運動センター」議長・山城博治氏は、「辺野古では1000人が大結集した。ホワイトハウスに向けた『辺野古埋め立て作業中止』の署名は17万を超えた。土砂を積み込む琉球セメント安和工場前で金曜大行動に取り組む」と闘う決意を明らかにしている。
こうした闘いに続き、1月7日、午後6時30分から、毎月第1月曜日に行なわれている「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」が呼びかける今年初めての「辺野古新基地建設を許さない! 防衛省抗議・申し入れ行動」が170人の結集で闘われた。
この名護新基地建設を許さない闘いに対し、数人の右翼が防衛省正門の反対側で、土砂投入という攻撃に、はしゃいでいるのか、マイクを手に何やら叫んでいる。こうした敵対行動を断じて許すことはできない。防衛省行動は、右翼のマイクによる騒音をかき消しながら断固として闘われた。
最初に、司会の仲間が、「今年も闘いぬく」と新しい年の決意を述べ、防衛省に対するシュプレヒコールを叩きつける。「防衛省は、土砂投入をやめろ」「防衛省は、新基地建設をやめろ」「防衛省は、沖縄の声を聞け」「辺野古ゲート前と連帯して闘うぞ」「辺野古カヌー隊と連帯して闘うぞ」。
練馬で闘う仲間が集会の案内を行なった後、司会の仲間が、「2004年に防衛省行動を開始してから、今年15年を迎える。政府がボーリング調査をはじめる時に、座り込み抗議行動を開始した。辺野古現地と連帯しながら、15年間様々な行動をやりぬき、ここに集まる人の力を感じてやってきた」と語った。
ウチナンチュの仲間が、12月28日と1月5日の行動に至る経過と闘いを紹介する。「12月14日の土砂投入後、1人でも2人でもいいから首相官邸前でスタンディングをやろうと、12月17日から『辺野古NO!』を掲げてスタンディングを始め、その勢いで急きょ12月28日の行動を呼びかけた。また、首都圏でも黙って見ている訳にはいかんだろうと、辺野古の大行動に呼応する行動として1月5日の行動を呼びかけた。もっと勢いを強くして、力を合わせて攻勢に出ていきましょう」と訴える。
「中部交流会」、「ゆうせいネット」と発言が続き、要請行動に移る。「ジュゴン保護キャンペーンセンター」が要請書を読み上げる。要請項目は、「一、沖縄県の指導に従い、違法な辺野古埋め立て工事を即時中止すること。一、自然環境を破壊する土砂投入を直ちに中止すること」だ。
沖縄での「県民投票」をめぐる状況などが報告され、「沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック」、「埋めるな!連」、「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」からの発言の後、「日音協」の音頭で「座り込めここへ」を合唱し、最後にシュプレヒコールを行ない、この日の行動を終えた。
土砂投入が強行される中で、沖縄労働者人民の怒りは、煮えたぎっている。沖縄―日本「本土」を貫く革命的共同を強化し、名護新基地建設阻止の闘いの爆発をかちとろう。
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