宮城県地域連合労働組合再建第１５回定期大会〈１２月１６日〉
１２月１６日、宮城県地域連合労働組合は、仙台市太白区の「たいはっくる」において再建第１５回定期大会をかちとった。
大会は、執行部からの大会開催宣言よって開始された。議長が選出され、続いて大会に寄せられたメッセージが紹介される。東京都地域連合労働組合からは「安倍政府は、臨時国会で、外国人労働者の奴隷労働を拡大する『出入国管理及び難民認定法（入管法）』改悪を強行した。来年の通常国会で安倍は、何が何でも憲法改悪を強行しようとしている」「安倍は、戦時国家体制形成にむけた攻撃に不可欠なものとして、戦争翼賛の労働運動＝『産業報国会』型労働運動を育成するために『働き方改革』を叫び、通常国会で『働き方改革関連一括法』の成立を強行した」「社会保障をバッサリと切り捨て、労働者人民に窮乏生活を押しつけ、戦争へと突き進む安倍政府を打倒していくしか、労働者人民の生きる道ありません戦争に反対し、労働者に対する戦争動員を阻止するために闘っていこう」。続いて、神奈川県地域連合労働組合からのメッセージが読み上げられる。「私たちは東京・山谷での越年・越冬闘争、山谷夏祭りを支援し、『日の丸』『君が代』強制に反対し不起立を闘う教育労働者と連帯し、闘いを推し進めてきた。また、国際連帯の闘いとして、フィリピントヨタ争議支援を闘ってきた」「安倍の『働き方改革』の下で、今年１０月１日を前にして派遣労働者が『派遣３年期限』によって『雇い止め』を乱発され、臨時国会では、外国人労働者に�狹枸賚�働�瓩魘�制する『入管法』改悪が強行された」「労働者に貧困と戦争を強制することを許さないことが労働組合の存在理由だ。戦争に反対し、『正規』―『非正規』を貫く団結で、戦争翼賛の労働運動を撃ち破り、ともに前進していこう」。この両団体の力強いメッセージを圧倒的拍手で確認していく。
次に、執行部より、大会議案の提起がなされる。
〈情勢〉に続いて、〈総括〉では、組合の執行体制を強化し、安倍政府による被災者切り捨てで苦闘する労働者、被曝労働によってガンなどの疾病を強制される原発労働者、未組織や「非正規雇用」労働者と結びつき、「創造的復興」なぞと称し、全国で唯一「水道民営化」を掲げる県知事・村井による資本の利潤追求のための「復興」攻撃と対決すること、「反戦」「反核」の闘いとして取り組んできた在沖米海兵隊の王城寺原演習場での実弾砲撃―「本土」移転演習阻止現地闘争、大間原発建設阻止闘争、六ヵ所核燃料サイクル粉砕闘争をさらに強化しなければならないことが提起され、〈方針〉では、「学習会や街頭活動を強化し、未組織労働者と『非正規雇用』労働者を組織しよう」「資本の利潤追求のための『復興』攻撃の下で使い捨てにされる労働者の反撃の闘いを組織しよう」「『２０２０年東京オリンピック・パラリンピック』までに原発被災者の補償を打ち切り、『福島第１原発事故』そのものを�猝気�もの�瓩砲靴茲Δ箸垢觜況發魑�さない闘いをやりぬこう」「沖縄・名護新基地建設阻止の実力攻防を闘いぬく沖縄労働者人民と連帯し、宮城の労働者の反戦決起を実現していこう」「女川原発再稼働阻止、大間原発建設阻止、核武装にむけた『核燃料サイクル計画』粉砕の反核闘争の前進をかちとろう」「翼賛国会での労働法制の改悪攻撃を許さない闘いを闘おう」と提起された。
質疑応答のあと、議案は満場一致で採択された。続いて、新執行部人事案も満場一致で採択され、会計報告も行なわれ、承認された。最後に、選出された新執行部が今後の闘いに向けた決意を表明して、大会は、成功のうちに締めくくられた。
東京都地域連合労働組合第１７回定期大会を開催〈１１月１８日〉
１１月１８日、午前１１時から台東区生涯学習センターにおいて、東京都地域連合労働組合第１７回定期大会が開催された。
最初に、開会宣言がなされる。議長が選出され、大会に寄せられたメッセージが紹介される。宮城県地域連合労働組合からの「労働者人民に膨大な被害をもたらしている福島原発事故をなんら省みることなく、大間原発建設再着工を強行し、原子力規制委員会（規制委）は、『再稼働ありき』の審査をくり返し、次々と原発再稼働が強行されてています。９月１４日には、『規制委』が日本原燃（原燃）・使用済み核燃料六ヶ所再処理工場に『安全審査』終了宣言を行ない、同じ日には、ＭＯＸ燃料（プルトニウム・ウラン混合酸化物）燃料加工工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理施設についても、原燃の説明を『了承』しています。日帝が、原発再稼働に躍起になるのも、破綻した『核燃料サイクル政策』にしがみつくのも、全ては自前の核兵器の開発・保有のためです。この政策を何としても粉砕していきましょう」「１０月２４日、臨時国会が始まりました」「安倍が最も強調したのは、臨時国会中に『自民党改憲案』を提示することでした。安倍は何が何でも憲法改悪を強行しようというのです。そして、天皇代替わり攻撃を通した天皇―天皇制の強化の中で、反革命国民統合を強行し、戦争へと突き進もうというのです」「戦後労働法制を一変させた『働き方改革関連一括法』の成立を強行した安倍政府は、ますます労働者からの搾取を強化し、労働者を戦争へと動員するために、労働組合の翼賛化の攻撃を強めて来るでしょう。私たちは、こうした安倍政府の攻撃を許すことなく、闘っていかねばなりません。闘う『非正規』労働者、日雇い、寄せ場労働者と連帯して闘いましょう」というメッセージが紹介され拍手で確認される。
続いて、大会に駆けつけてくれた仲間の連帯あいさつだ。最初に、東京・山谷日雇労働組合から、連帯あいさつを受ける。「今、開かれている臨時国会から２０１９年にかけての闘いは、日本の労働者にとって、７３年前のような、戦争に協力し、朝鮮、中国―アジア労働者人民の虐殺に加担した日本労働運動の歴史を、再び許すのか、否かをめぐった歴史的な闘いになります」「今年、日本最大の労働組合組織である『連合』は、安倍の『働き方改悪』の攻撃に加担し、戦前のような『お国のため、戦争のため』というかけ声を上げて戦争に協力した『産業報国会』に転落する道に、踏み込みました」「『連合』が、このような腐敗・転落を強めるのは、われわれ日雇い労働者や、『非正規雇用』の労働者を切り捨て、本工＝正社員の利害だけを追い求めてきた結果にほかなりません」「そうであるからこそ、東京都地域連合労働組合が、組合への結集を呼びかける対象としている、未組織の労働者、『非正規雇用』の労働者の怒りと要求に基づく労働組合が大きく前進・拡大することが、決定的に重要になっています」「臨時国会での改憲の発議や『入管法』改悪を許さず、安倍政府打倒へと闘う労働組合を作り上げましょう」。
次に、神奈川県地域連合労働組合から、連帯のあいさつを受ける。「東京都地域連合労働組合とは結成時からともに歩んできました。山谷での越年―越冬闘争、山谷夏祭りの支援に取り組み、『君が代』不起立で闘っている教育労働者との連帯、支援、組み合いつぶしのフィリピントヨタ争議もともに闘ってきました」「私たちは小さな労働組合で、組織化も厳しい状況ですが、戦争に向かおうとする大変な時代に、地域の労働組合の任務は重大です。未組織労働者、『非正規雇用』労働者に訴え、戦争に反対し、闘う労働組合として赤い旗を守りぬき、前進していく決意です。ともに闘いましょう」。２つの連帯あいさつを拍手で確認していった。
次は、いよいよ議案の提起だ。執行部から議案提起がおこなわれる。「私たちを取りまく情勢」に続いて、「１年間の総括」では、「未組織労働者の組織化」、「山谷―寄せ場労働者との連帯、闘う教育労働者との連帯、フィリピントヨタ労組との連帯」、「５月、６月の『働き方改革関連一括法』成立阻止の国会前闘争の取り組み」、「戦争突撃と対決する労働組合運動」「差別主義―排外主義との対決」の５項目にわたる取り組みの総括が明らかにされ、「方針」では、「都内の未組織労働者、「非正規雇用」労働者の組織化を目指し、組織の拡大をかちとり、生活に根ざした賃金―労働条件の改善をかちとろう」、「『働き方改革関連一括法』を粉砕し、『直接雇用』『無期限雇用』の原則を資本に強制する『正規』―『非正規』を貫く団結を早急に築き上げよう」「外国人労働者の奴隷労働を拡大する『入管法』改悪を阻止しよう」「外国人労働者と連帯しよう」「東京・山谷日雇労働組合の呼びかけに応え、２０１８―２０１９年山谷越年・越冬闘争の成功をかちとろう」「『日の丸』『君が代』強制攻撃、処分攻撃と対決して不屈に闘う教育労働者と連帯し闘おう」「国際連帯の闘いとして、日系進出企業のもとで、労働争議を闘う各国労働者への支援・連帯に取り組もう」「『在特会』など反共ファシストの台頭を許さず、差別主義・排外主義攻撃を打ち破ろう」「安倍極右政府の改憲攻撃、朝鮮反革命戦争突撃に対決し、沖縄―辺野古・高江で闘う沖縄労働者人民、全世界の労働者人民と連帯し、反戦闘争を闘おう」と闘いの指針が鮮明に提起された。
質疑・応答のあと人事案提起がなされ議案・人事案一括採決に入り、満場一致で採択された。会計報告も承認された。すべての議事が終了し、議長が解任され、新執行部から「全世界、全国の闘う労働者と連帯して、階級的労働運動の飛躍を共にかちとろう。入管法改悪阻止、憲法改悪を阻止しよう」という決意が表明された。最後に、「団結ガンバロー」で定期大会が締めくくられた。
神奈川県地域連合労働組合第１７回定期大会〈１１月１８日〉
１１月１８日、川崎市平和館において、神奈川県地域連合労働組合第１７回定期大会が開催された。
午後６時、開会宣言。議長選出後、大会に寄せられた宮城県地域連合労働組合からの連帯メッセージが読み上げられる。「東北・関東大震災から７年８ヵ月以上が過ぎたが、被災者は未だに『生活再建』の見通しが立たない状況におかれており、職と生活を奪われた労働者は苦しい生活を強いられている」「また政府は、労働者人民に膨大な被害をもたらしている福島原発事故をなんら省みることなく、大間原発建設再着工を強行し、『原子力規制委員会（規制委）』は『再稼働ありき』の審査をくり返し、次々と原発再稼働が強行されている」「日帝が、原発再稼働に躍起になるのも、破綻した『核燃料サイクル政策』にしがみつくのも、全ては自前の核兵器の開発・保有のためだ。この政策を何としても粉砕していこう」「１０月２４日、臨時国会が始まった。安倍は、所信表明演説で、『人手不足』解決のための『出入国管理及び難民認定法』（「入管法」）改正』、『消費税引き上げに備える経済対策』、『日米物品貿易協定（ＴＡＧ）』、『社会保障制度の前世代型への改革』など多岐にわたって言及した。しかし、最も強調したのは、臨時国会中に『自民党改憲案』を提示することだった。安倍は、何が何でも憲法改悪を強行しようというのだ」「私たちは、こうした安倍政府の攻撃を許すことなく、闘っていかねばならない」「政治的・経済的危機にのたうつ政府や資本の暴虐を許さず、劣悪な労働条件を強いられている未組織労働者、『非正規雇用』労働者を組織し、ともに闘おう」。
大会に連帯参加した労働組合よりあいさつが行なわれる。東京都地域連合労働組合からは、「貴労組とは、様々な課題を結成以来、ともに闘ってきた。戦後労働法制が一変するような『働き方改革関連一括法』案が強行採決され、今臨時国会では、憲法改悪が強行されようとしている。安倍は、労働運動の『産業報国会』化を狙い、憲法を改悪して、朝鮮反革命戦争へと突き進もうというのだ。私たちは、小さな労働組合ではあるが、安倍の戦争への道を断固拒否し、労働者が労働者として生きていける社会を実現するために、闘っていく。未組織労働者、『非正規雇用』労働者の組織化をかちとる。安倍政府打倒へむけともに邁進しよう」。東京・山谷日雇労働組合からは、「安倍は、臨時国会で改憲の発議に突き進み、『入管法』改悪を強行しようとしている」「これを打ち砕く労働組合運動の一挙的な前進が求められている」「�爛錙璽�ング・プア�甅狷�く貧困層�瓩噺討个譴誅�働者が１０００万人を超え、さらに『時給３００円』などという低賃金で１５時間も働かせ、労災にあっても救済されることなく、補償もなく残酷に解雇される外国人労働者を増やすための『入管法』改悪を強行しようとする安倍を１日も早く打ち倒さねばならない」「今こそ、地域連合労働組合がそういった労働者の結集をかちとり、安倍の攻撃を打ち砕く隊列を力強く建設されることを期待する」。
続いて、執行部からの議案提起に入る。「情勢」「総括・方針」が提起される。米・中の「報復関税」の応酬、通貨切り下げ競争、世界貿易全体の縮小から「１９２９年大恐慌」をはるかに上回る規模の世界大恐慌―大不況へという流れが一気に加速される中、日帝経済もまた、その流れから自由でありえない。安倍は、「アベノミクス」破綻の中で、戦後労働法制を一変させる「働き方改革関連一括法」を強行成立させた。労働運動を翼賛化し、朝鮮反革命戦争へと突き進んでいる。これと対決する労働組合運動が決定的に重要であること、労働者間の分断を打ち破り、組織化を推進しなければならないこと、街頭情宣、労働相談はじめ地域での取り組みを通した、未組織労働者、「非正規雇用」労働者の組織化を推進すること、安倍極右政府の「改憲」攻撃と対決して闘うこと、「一括法」の成立に一役買った「連合」、「全労連」を突破し闘う労働運動の前進が求められていることが提起され、闘う労働組合の結集軸としての全国労働組合運動交流会（全労交）の重要性が提起された。
質疑応答のあと、議案・人事案は満場一致で採択された。会計報告が行なわれ、承認された。議事が終了し、議長が解任され、新執行部から、「安倍の改憲攻撃を許さず、戦時国家体制形成と対決し闘う」という決意が表明される。最後に全員の「団結ガンバロー」の固いこぶしで定期大会は締めくくられた。
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