革労協の連帯あいさつと基調提起
 １２月９日、台東区民会館において、第３７回反安保全国労働者研究交流集会が開催された。
午前１０時、全国から戦闘的労働者が続々と結集し、力強いシュプレヒコールの後、司会から開会が宣言される。開会にあたって司会の仲間は、「今年、日帝資本と安倍政府は、『働き方改革関連一括法』を強行成立させ、『入管法』改悪を強行しました。これに対して国会闘争を闘ったのは、反安保労研全国センターの呼びかけに応えて結集した労働者だけでした。安倍は、日本労働運動を戦前の『産業報国会』のような労働運動で制圧しようとしています。日本労働運動を、戦争協力の道に転落させることを許さず、階級的革命的労働運動の一大飛躍・前進をかちとっていかねばなりません」と呼びかけ、集会が開始された。
集会の冒頭に連帯あいさつに起った革命的労働者協会の同志は、「反安保労研運動の革命的任務」について、「マルクスは、『労働組合は、その目標が狭い利己的なものでは決してなく、踏みにじられた幾百万人の全般的解放に向かって進められるものであるという確信を労働者階級の広大な対象に刻み付けなければならない』と言っている。われわれが目指すべきは、最も弱い立場、最も劣悪な労働条件の下に置かれた労働者層の利害に立ち、その労働条件をめぐって日常的な闘争に立ちつつ、『資本主義的生産様式の変革と諸階級の最終的廃止』のために奮闘することだ。『入管法』改悪による外国人労働者の大量導入を考えるに当たって、『賃金の沈め石になっている』という論議がある。しかし、われわれが今回の『入管法』の改悪に反対するのは、日本の労働者の賃金が下がるからではない。共に働く外国人にまったくの人間外の扱いを強いるものだからだ。長時間労働、不安定雇用、パワハラ、どんなに働いても生きて行けない低賃金、そういう厳しい労働環境で働く外国人労働者に向かって、『お前たちは日本人の賃金の沈め石だ』なぞという悪罵をどうして吐くことができるのか。これは、『連合』も、『入管法』改悪に反対している多くのエコノミストも、ネット右翼も、革マルも口を揃えて言っている。しかし、それは『外国人労働者迷惑論』であり、『在特会』と変わらない外国人労働者に対する敵視と排斥の論理だ。外国人労働者が入ってくることによって、賃金が下がるのであれば、問われるべきは外国人労働者ではなく、賃上げと同一労働同一賃金を要求しない腐った日本側の労働運動こそ、その責任が問われなければならない。反安保労研運動、革命的労働運動が、賃金未払いが横行し、時給３００円前後で働かされ、超がつくような長時間労働、違法行為、虐待行為の中で苦しむ外国人労働者を、断固として組織し、共に闘う労働運動、労働組合運動を創りあげよう。２０１９年は、反安保労研運動が大きな飛躍をするべき年だ。全国寄せ場で越年・越冬闘争を断固として闘い、その力をもって２０１９年、新たな飛躍をかちとり、労働者階級の解放にむかって、断固として闘いぬこう」と呼びかけ、連帯あいさつを締めくくった。
反安保労研全国センター幹事会から集会基調が、提起される。米帝・トランプが強行する「貿易戦争」が、世界大恐慌爆発情勢をますます深化させていること、「翼賛国会粉砕」の基調を鮮明にして「働き方改革関連一括法」成立阻止、「入管法」改悪阻止の連続的な国会闘争を闘い、自衛隊の実戦軍化に対決する革命的反戦闘争を闘ってきた意義と「日の丸・君が代」強制攻撃と対決する教育労働者運動、公務員労働運動、国際連帯の闘いとしてのフィリピン・トヨタ労組の解雇撤回闘争との連帯、寄せ場労働運動を頑強に闘いぬいてきた地平が提起され、２０１９年反戦・反合・政府打倒春闘の爆発をかちとり、階級的革命的全国統一センター建設に進撃していく方針が提起された。闘う基調は満場の拍手で確認された。
産別分散会と新事務局体制
休憩の後には、正午から「公務員」「民間」「寄せ場・日雇い」の３つの分散会がそれぞれの会場に分かれて開始された。
公務員分散会
公務員分散会には、各地の自治体労働者をはじめとして、生活保護の受給などで自治体労働者と接する機会がある寄せ場労働者や民間労働者も参加し、活発な論議が行なわれた。
民間分散会
民間分散会は、民間労働者、生協労働者、未組織の労働者などが参加して行なわれた。分散会は最初に、「連合」傘下の「ＵＡゼンセン」、「金属労協（ＪＣＭ）」の定期大会の報告をもとにした論議が行なわれた。
寄せ場・日雇い分散会
寄せ場・日雇い分散会は、「反戦・反失業」を基調として闘う全国寄せ場交流会に結集する東京・山谷日雇労働組合、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」、福岡・築港日雇労働組合、そして、沖縄・首里日雇労働組合の日雇い・野宿の労働者が結集し開催された。
分散会が終了し、それぞれの分散会から簡単な報告が行なわれた。続いて、司会から全国幹事が紹介される。それぞれの地区・センターから選出された代表者の名前が紹介され、会場全体の大きな拍手で承認された。最後に、今後１年間の闘いの先頭に起つ幹事会からの決意表明だ。「日帝資本と安倍が進める『働き方改革』の攻撃は、『残業代ゼロ化』にとどまらず、『個人請負い』で働く労働者を増やすことを狙っている。これは労働者から団結権、団体交渉権、争議権を奪う攻撃だ。仕事中にケガをしても労災保険もなく、最低賃金も適用されなくなる。『入管法』改悪によって外国人労働者に�狹枸賚�働�瓩魘�いる攻撃を日本労働運動の責任のおいて粉砕しなければならない。『ＵＡゼンセン』の『改憲推進宣言』のように、戦争に加担する翼賛労働運動を打ち破っていく階級的革命的労働運動を建設していくために、反安保労研が一丸となって闘おう。２０１９年反戦・反合・政府打倒春闘の爆発をかちとるため、全国センター幹事会はその先頭で闘う」。この決意表明に対して会場からの圧倒的な拍手が起きる。司会が当面の行動提起を行ない、シュプレヒコールとインターナショナルの斉唱が会場に響き渡り、集会を終了していった。
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