11月3日、午前11時半から、「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会」の主催で、「辺野古新基地NO=沖縄の民意踏みにじる工事再開を許さない!11・3官邸前大行動」が450人の結集で闘われた。
沖縄労働者人民が、名護新基地建設反対で圧勝した沖縄「県」知事選から2週間余りの10月17日、安倍政府は、「身内」の国土交通相に対して、「行政不服審査法」に基づき、「公有水面埋立承認撤回」についての審査請求と執行停止申し立てを強行した。沖縄「県」の「埋立承認撤回」を無効にして、工事をすぐに再開するためだ。
国土交通相・石井は、10月30日、「県」による辺野古沿岸部の「埋立承認撤回」の効力を一時停止すると発表し、これを受けて、防衛相・岩屋は、工事再開の意向を表明し、11月1日には、海上保安庁が30隻ものボートを動員して工事再開に向けたフロートの引き出し作業を開始した。
これに対して、沖縄現地では、11月3日、工事再開を許さぬ「県民大行動」が闘われた。この沖縄現地の闘いと連帯する日本「本土」での闘いとして、官邸前大行動が闘われたのだ。この闘いには、東京・山谷日雇労働組合も結集した。
官邸前大行動は、「日本音楽協議会」が音頭をとった「沖縄をかえせ」の合唱から始まった。続いて、工事再開を強行した安倍政府への怒りを込めて、「辺野古新基地絶対反対!」のシュプレヒコールを首相官邸にむけて叩きつける。
司会から「今日は、ここで、政府のやっていることは許さないという声を突き付けていきましょう」と呼びかけが発せられ、次に、官邸にむけたシュプレヒコールを参加者全員で上げる。「辺野古の海を土砂で埋めるな!」「辺野古新基地建設反対!」「工事再開許さない!」「防衛省は私人じゃないぞ!」「法の悪用許さない!」「国交省は恥を知れ!」。
主催者あいさつを「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の代表が行なう。「11月1日に工事が再開されたことに、満腔の怒りの声を上げていきましょう。沖縄知事選は、『辺野古新基地建設反対』の民意が微塵も揺るがないことを、安倍政権に突き付けました。安倍の『沖縄のこころに寄り添う』という言葉に込められた残忍な沖縄差別を許すことはできません。辺野古では命がけの闘いが闘われています。沖縄を踏みにじるやり方に対して、自らの足下から安倍政権打倒の動きを広げていく必要があります。違法な工事再開を許さない闘いを強めていきましょう」。
その後、「辺野古土砂搬出反対首都圏グループ」、「沖縄と東京北部を結ぶ実行委員会」、「沖縄環境ネットワーク」からの発言を受け、再度、全員でシュプレヒコールを上げる。続いて、辺野古の抗議船の船長が、現地の報告を行なう。「現地では、海上保安庁のボートを係留する艀の引き出しから始まっています。その後、大浦湾側にフロートとオイルフェンスの敷設をやる模様です。フロートを設置させない闘いを現在やっています」。
辺野古現地と電話がつながり、「県民大行動」を闘っている沖縄平和運動センターの大城氏が発言を行なう。「先ほど、キャンプ・シュワブゲート前で行なっていた『県民大行動』が終了しました。1000人が結集しました。私たちウチナンチュは、決してあきらめません。全国の皆さんの力を借りて、絶対に新基地建設を阻止します。今、国の方があせっています。本部町の塩川港が台風で被災したというニュースは皆さんにも届いていると思います。埋め立て土砂は海から搬入することになっていますが、できなくなっています。しかし、今の安倍政府は、何をやるかわかりません。負けてはいられません」。
主催者から、本部町の塩川港の6ヵ所の岸壁のうち、3ヵ所が台風で破壊され、使用できなくなり、埋め立て土砂を搬出するための岸壁使用申請が受理されていないことが報告された後、行動提起が行なわれ、11月5日の防衛省抗議行動、11月24日の新宿デモが呼びかけられ、最後に全員で「座り込め、ここへ」を合唱し、官邸前大行動は終了していった。
|