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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・27伊方原発3号機再稼働阻止現地闘争に決起
(1288号7面)

伊方原発ゲート前に登場

 10月27日、「伊方原発再稼働阻止実行委員会」の青ヘル部隊は、四国電力・伊方原発(愛媛県伊方町)3号機再稼働阻止現地闘争に起ち上がった。

 伊方原発3号機は、昨年12月13日に出された広島高裁の運転差し止め仮処分決定によって運転が停止していた。しかし、9月25日に広島高裁が、9月28日に大分地裁が、それぞれ運転差し止めの仮処分決定を取り消すと、四国電力は、直ちに運転再開に動き出した。そして、10月27日の再稼働を内外に宣言してきた。四国電力は、10月27日未明の午前0時半に原子炉を起動し、3号機の再稼働を強行した。原発再稼働への労働者人民の怒りに恐怖し、深夜こそこそと再稼働を強行した四国電力を徹底弾劾しなければならない。

 四国電力の再稼働強行に怒る「伊方原発再稼働阻止実行委員会」の青ヘルメット部隊は、午前8時、伊方原発ゲート前に断固として登場する。「実行委員会」に結集する「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間から現地闘争の基調的提起を受ける。「釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、「四国電力は、本日10月27日深夜、伊方原発3号機の再稼働を強行した。これを徹底弾劾しよう」「安倍政府が執拗に原発再稼働を推し進めようとしているのは、核武装が目的だからだ。原爆数千発分ものプルトニウムをため込んでいる日帝は、プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を原子炉で燃やす『プルサーマル計画』を推進してきた。伊方原発3号機は、MOX燃料を使う『プルサーマル』対応の原発だ。『プルサーマル発電』を許してはならない」「40年以上にわたって闘いぬいてきた地元反対派住民とかたく連帯し闘おう。原発労働者は、ストライキを闘い、原発再稼働阻止、原発廃止の闘いに起ち上がろう。原発再稼働阻止の現地闘争を闘う意義は、労働者人民の実力阻止闘争を組織化し、地元住民の闘いへの決起を組織化することにある。同時に、原発労働者みずからが再稼働阻止のストライキに決起することを呼びかけ、組織化することにある」と現地闘争の意義を鮮明に提起した。

地元住民団体とともにゲート前抗議集会

 「実行委員会」の青ヘル部隊は、旗ザオを手に、伊方原発への怒りのシュプレヒコールを叩きつける。「伊方原発3号機再稼働を弾劾するぞ」「日帝の核武装を阻止するぞ」「安倍極右政府を打倒するぞ」「改憲―核武装攻撃を粉砕するぞ」「地元反対派住民と連帯して闘うぞ」「原発労働者は、ストライキで闘おう」とシュプレヒコールを思う存分叩きつける。

 この日の再稼働強行に怒り、伊方原発ゲート前に駆けつけた地元住民団体の「伊方原発反対八西連絡協議会」「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」をはじめ、西日本各地で反原発闘争を闘う労働者人民が多数結集している。呼びかけに応え、ゲート前抗議集会に合流する。

 ゲート前抗議集会では、地元四国で反原発闘争を闘う仲間をはじめ、関西や九州など西日本各地でそれぞれ反原発闘争を闘う仲間が次々と発言を行なった。要請をうけ、「伊方原発再稼働阻止実行委員会」も発言に起つ。「深夜こそこそと再稼働を強行した四国電力を徹底弾劾します。安倍政府は、ドミノ倒しのごとく全国の原発の再稼働を強行しています。核武装を狙っているからです。本日は、大阪・釜ヶ崎からも多くの仲間が現地闘争に結集しています。原発周辺の労働者人民の被曝なしには動かない原発、被曝労働がなければ動かない原発の即時廃止をかちとりましょう」。

 ゲート前抗議集会には、地元八幡浜市で40年以上にわたって伊方原発に反対し闘ってきた「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」代表の斉間淳子氏も駆けつけ、発言を行なった。斉間氏の「みなさん、今日は遠いところからもたくさん集まってくださってありがとうございます。私は、原発をなくすまでゲート前に立ち続けます。ともに頑張りましょう」という力強いあいさつに全体の拍手で応えていく。

 最後に、主催者から、地元・伊方町でのビラ入れ行動など午後の行動提起があり、今後の現地闘争での再会を約して、この日の闘いを終えていった。

伊方原発3号機再稼働徹底弾劾

 四国電力は、10月27日未明の午前0時30分、伊方原発3号機(出力89万キロワット)を起動し、再稼働を強行した。これを徹底弾劾する。27日夜には核分裂反応が安定する「臨界」に達し、30日に送電を開始している。今年2018年に入り、関西電力・大飯原発3、4号機、関西電力・高浜原発4号機や九州電力・玄海原発3、4号機再稼働が次々と強行され、現在、全国で稼働中の原発は西日本の5原発8基となった。

 伊方原発は、四国西端の佐田岬半島のほぼ付け根に位置し、瀬戸内海に面している。1号機(出力56・5万キロワット)は1977年、2号機(出力56・5万キロワット)は1982年、3号機(出力89万キロワット)は1994年に運転を開始し、「福島第1原発事故」後の2012年1月から全基とも運転停止中であった。そのうち1号機は2016年5月に、2号機は2018年5月に廃炉が決定している。

 伊方原発3号機は、2011年3月の東京電力・福島第1原発事故後の「新規制基準」のもと、2016年8月に再稼働が強行された。昨年2017年10月に定期検査のため運転を停止し、同2017年12月の広島高裁の運転差し止め仮処分決定により運転停止が続いていたが、今年2018年9月25日の広島高裁の運転差し止め仮処分取り消しの不当決定を受け、再稼働が強行されたのだ。

 10月27日午前0時半、四国電力は、核燃料の核分裂を抑えている制御棒を炉心から引き抜き、原子炉を起動させた。装着された燃料は、157体(新燃料50体、再使用107体)で、うち16体が「ウラン・プルトニウム混合酸化物」(MOX)燃料で、「プルサーマル発電」となる。伊方原発3号機は、「原子力規制委員会」の検査を経て11月28日に営業運転に移行する予定だという。

 伊方原発3号機は、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使う「プルサーマル」型の原発だ。原爆数千発分にあたる47トンものプルトニウムをため込む日帝が遮二無二、推し進めてきたのが、ウラン燃料にプルトニウムを混ぜて原子炉で燃やす「プルサーマル」だ。これは、「石油ストーブにガソリンを入れるようなもの」(京大原子炉実験所元助教・小出裕章氏)と言われるほど危険な代物だ。にもかかわらず、「プルサーマル」型原発の再稼働が執拗に推し進められているのだ。断じて許すことはできない。

反核・反原発闘争の爆発かちとれ

 11月6日には、関西電力・高浜原発3号機(福井県高浜町)の再々稼働が狙われている。高浜原発は、運転開始から33年になる老朽原発で、しかもMOX燃料を使う「プルサーマル」型原発だ。絶対に許してはならない。

 安倍政府が、「原子力規制委員会」と電力会社の尻を叩き、「安全」「人命」をまったく無視して原発の再稼働と新(増)設に突き進むのも、破綻を重ねる「核燃料サイクル事業」にしがみつくのも、すべては核武装のためだ。原爆数千発分ものプルトニウムをため込んだ日帝が、プルトニウムを原子炉で燃やす「プルサーマル計画」にしがみつくのも、核武装のためのプルトニウム保有政策の隠れ蓑に使うためだ。歴代の日帝政府の原発推進の狙いは、核武装の能力を確保することにあったのである。自民党・石破茂は、「日本の原発が世界に果たすべき役割からも、核の潜在的抑止力を持ち続けるためにも、原発をやめるべきとは思いません」(「SAPIO」2011年10月5日号)と発言しているのだ。

 40年以上にわたって伊方原発に反対してきた地元反対派住民とかたく連帯し、現地実力闘争の大爆発で伊方原発の廃止をかちとろう。原発労働者は、ストライキを闘い、原発再稼働阻止、原発廃止の闘いに起ち上がろう。

 伊方原発再稼働阻止の現地闘争を闘う意義は、伊方原発労働者みずからが再稼働阻止のストライキに決起することを呼びかけ、組織化することにある。労働者人民の被曝なしに存在しえない原発は廃止するしかない。核武装のための原子力政策は、ただちに葬り去らねばならない。

 「福島第1原発事故」によって今なお膨大な労働者人民が、被曝―健康破壊と避難―生活破壊を強いられている。「事故」処理現場では多くの労働者たちが、多重請負構造のもと過酷な被曝労働を強いられている。現地実力闘争の爆発で、全国原発の再稼働を阻止しよう。大間原発をはじめとする原発の新(増)設を阻止しよう。すべての原発の廃止をかちとろう。六ヶ所再処理工場の本格操業阻止し、「核燃料サイクル計画」を粉砕しよう。

 日帝・安倍政府による改憲―核武装攻撃と対決し、安倍政府打倒の革命的反戦闘争を闘いぬこう。反原発・反核燃闘争の大爆発をかちとろう。