与儀公園野外ステージで決起集会
反帝―国際連帯全国統一行動の一環として、沖縄では10月23日、那覇市内において闘争が取り組まれた。集会開始時刻の正午を前に、会場の与儀公園野外ステージ周辺には、仲間たちが続々と結集してくる。各団体の旗が秋空に翻る。
正午、10・21闘争実行委員会の仲間が司会に起ち、開会を宣言する。「実行委員会は、10月21日―東京、22日―大阪で反帝―国際連帯闘争に取り組み、明日24日にも福岡で闘争を予定している。こうした全国の仲間たちの決起に連帯・呼応し、沖縄の闘いをやりぬこう」と提起して、集会を開始する。
まず初めに、10・21闘争実行委員会や6・15闘争実行委員会に、毎回、「部落解放運動活動家」の名で連帯メッセージを寄せて下さった西岡智氏の逝去を悼み、追悼文が朗読される。続いて、連帯メッセージが紹介される。メッセージは、日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、在日朝鮮人活動家、原発労働裁判原告・元原発労働者 梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者から寄せられ、沖日労の仲間の代読で、全文が紹介された。熱い連帯のメッセージに、共感の拍手が沸き起こる。
次は、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)からの連帯挨拶だ。同志は、「沖縄の民意は、圧倒的に名護新基地建設反対だ。『県』知事選の結果は、そのことを鮮明に示した。にも関わらず、安倍政府の意を受けた沖縄防衛局は、10月17日、名護新基地建設の『埋立承認撤回』に対し、『行政不服審査法』を悪用し、『承認撤回』の『取消』と『執行停止』を国土交通省に申し立てた。断じて許せない。玉城『県』政の限界を突破し、われわれこそが、沖縄労働者人民の階級的利害に立ち、新基地建設阻止決戦の最先頭に起って闘いぬいていこう」、「また、本日は、『明治150年』と銘打った政府主催の式典が東京で開崔されている。『日本の近代国家の始まりと栄光の日々を祝う』式典だとの報道がされているが、われわれウチナンチュにとっては、『明治150年』とは、『琉球処分』に始まる日本帝国主義のもとへの統合支配の歴史、差別と強制的同化―皇民化の歴史であり、その帰結として『沖縄戦』を強制され、戦後は天皇と日帝の延命のために米帝に売り飛ばされ、さらに安保の砦とするために日帝のもとに再統合されるという、苦難と屈辱の日々だった。新基地建設は、その直接延長線上にある。われわれにとってこのような式典は粉砕の対象でしかない」、「本日は、国際通りを席巻するデモで、街頭の沖縄労働者人民に安倍政府打倒、日米安保粉砕、基地解体、沖縄解放を力強く訴えていこう」と訴えた。
「安保粉砕」「政府打倒」「沖縄解放」の声高く戦闘的デモ
集会は、全国学生社会思想研究会連合の仲間による基調報告に移る。基調報告は、2018年10・21闘争の集中的課題として、朝鮮反革命戦争への突入を絶対に阻止する闘い、拡大・激化する中東反革命戦争を打ち砕く闘い、反革命翼賛国会を粉砕し安倍政府による改憲攻撃を粉砕する闘い、天皇・天皇制の打倒に向けた闘い、全国原発の再稼働阻止、名護新基地建設阻止の闘いを挙げ、その勝利の方針を鮮明に提起した。安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう内戦勢力の巨大な台頭を実現していく闘志と決意が会場全体にみなぎる。
集会の最後は決意表明だ。沖日労の代表が登壇し、「沖縄防衛局は、国土交通相に対して、『行政不服審査法』に基づく『審査請求』なるものを行なった。国が私人になりすまし、国に救済を求め、国に判断を仰ごうというのだから、デタラメにもほどがある。政府内部での自作自演の出来レースだ。そうである以上、国交相が『執行停止』を認めることは確実であり、早々にも工事が再開されようとしている。こんなことを絶対に許すわけにはいかない」、「われわれ沖日労も、毎週交代で辺野古現地に行って、抗議行動に参加してきた。安倍政府の横暴にも、機動隊の暴力にも、負けるわけにはいかない。辺野古現地闘争に決起しよう。全力で埋め立て工事を止めよう」、「他方で沖日労は、沖縄労働局、沖縄『県』、那覇市に対する『仕事寄こせ』の要求行動にも取り組んできた。野垂れ死にを許さないために、与儀公園で月2回の炊き出しも続けている。基地も戦争もない沖縄、失業も貧困もない沖縄を目指して、ともにがんばろう。本日の集会とデモを最先頭で闘う」と熱い決意を表明した。
集会を終えた青ヘルの部隊は、「安保粉砕」、「政府打倒」、「沖縄解放」の声高く、デモにうって出る。「革命的反戦闘争を闘うぞ」、「新基地建設を阻止するぞ」、「安倍政府を打倒するぞ」、「改憲攻撃粉砕」、「沖縄解放まで闘うぞ」というシュプレヒコールが、ひめゆり通り、そして国際通りに轟く。沿道の労働者・市民から、各所で大きな声援と拍手が寄せられる。革命的な闘いに対する沖縄労働者人民の共感と支持は、熱烈かつ圧倒的だ。青ヘル部隊は、労働者人民の熱い注目と声援を一身に浴びつつ、権力の弾圧、反革命革マル、右翼ファシストの敵対を寄せ付けずに、最後まで戦闘的デモをやりぬいた。
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