解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・24 「改憲国会粉砕」「名護新基地建設阻止」をかかげ天神のど真ん中をデモ 〈福岡〉 (1288号3面)

 須崎公園・野外音楽堂で決起集会

 福岡では、10月24日、市内中央区の須崎公園・野外音楽堂で反帝―国際連帯全国統一行動の決起集会が行なわれ、福岡で一番の繁華街・天神を縦断する戦闘的なデモが闘われた。

 集会場の須崎公園・野外音楽堂には、集合時間の正午を待ちきれず、闘いの決意に燃えた労働者が1時間以上前から集まり始める。佐世保、日出生台、築城などでの反戦闘争を闘い、玄海原発再稼働阻止闘争を闘ってきた労働者たちだ。主催する10・21闘争実行委員会の呼びかけで決起集会の準備が始まる。横断幕や赤旗がステージに設置され、青ヘル、青ゼッッケンを装着した労働者が野外音楽堂の席を埋めると、須崎公園に来ていた市民が一斉に注目を寄せる。音楽堂の周辺を徘徊し、弾圧の機を窺う福岡県警の私服公安デカは、闘う部隊の圧倒的な結集と気迫に圧され、何一つ手出しはできない。

 全国寄せ場交流会の仲間が、司会を務めるために登壇し、決起集会の開始を宣言し、公園一帯に轟くシュプレヒコールがあげられる。

 最初に、司会が、「6月の安保粉砕・政府打倒闘争、10月の反帝―国際連帯全国統一行動に『部落解放運動活動家』の名前で、いつも連帯メッセージを寄せてくださっていた西岡智氏が6月29日に逝去されました。その追悼文を読み上げます」として、追悼文を読み上げる。次に、集会に寄せられた闘う諸人士からの連帯メッセージが代読される。日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、在日朝鮮人活動家、元原発労働者・原発労働裁判原告 梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者の連帯メッセージが読み上げられ、参加者はすべてのメッセージを熱心に聞き入り、「異議ナシ!」「ヨシ!」の声を上げ、全国の闘いと連帯・結合して闘う決意を打ち固めていく。

福日労の代表が基調提起

 続いて、結集した団体からの連帯あいさつだ。全国反戦は、「東京、大阪、沖縄での闘いに続いて、本日の福岡での闘いを圧倒的に成功させようではありませんか。今日から臨時国会が始まり、安倍は、いよいよ改憲に突き進み、『戦争のできる国』作りを強行しようとしている。2度と再びアジアの労働者人民に銃口を向け、数千万の虐殺を強行した歴史を繰り返してはならない。自衛隊を一兵たりともアジアに送り込んではならない。われわれ労働者は、一切、戦争には協力しない。そのための闘いを先頭に起って闘いぬこう。反帝―国際連帯闘争にひきつづき、10月27日には、伊方原発3号機の再稼働阻止の現地闘争、10月28日には、北富士での在沖米海兵隊による実弾砲撃―「本土」移転演習阻止の現地闘争に全国反戦は起ち上がります。安倍政府打倒に突き進む革命的反戦闘争の大爆発をかちとっていこう。共に闘う仲間を獲得し、巨大な内戦勢力を建設していこう。全国反戦は、その闘いの先頭に起って闘いぬく」という決意に満ちたあいさつを行なった。

 次に、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の代表が基調提起に起つ。「今日から始まる臨時国会は、まさに『改憲国会』になろうとしている。『翼賛国会粉砕』『改憲国会粉砕』をかかげ、改憲発議を絶対許さない闘いに起ち上がろう」「韓国労働者人民の決起と連帯し、日帝足下労働者階級の責務にかけて、反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義煽動を切り裂き、朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう」「安倍政府は、11月にも名護新基地建設の再開を強行しようとしている。現地大集中と実力闘争の爆発で名護新基地建設阻止決戦に勝利しよう」「闘うアジア―全世界労働者人民と連帯し、反共ファシストを撃滅しよう」「全国の内戦勢力の総決起で、一丸となって今秋期の激闘に進撃しよう」。参加者全員がこの基調の下に闘うことを確認し、闘いの決意を打ち固めた。

「改憲阻止」「安保粉砕」「政府打倒」の声高く戦闘的デモ

 集会の最後は、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の決意表明だ。「今、労働者が、国境を超えて、連帯して闘うことが、重要な情勢になっています。安倍は、『北朝鮮の脅威』を叫び続けています。日本の労働者と、朝鮮半島の労働者を対立させようと、煽っています。労働者を分断し、対立させることによって、支配し、利益を手に入れるのが、資本家や政府なのであり、われわれは、そんな手口に乗るわけにはいきません。『国際反戦デー』は、ベトナム戦争に反対して闘われました。福岡でも、米軍が、板付空港から、ベトナムへの攻撃に出撃していました。これに対して、『ベトナムの労働者を殺すな』と、空港周辺でのデモが闘われました。今、安倍が、朝鮮半島を戦場にする戦争に突き進むために、憲法を改悪し、沖縄・辺野古での基地建設をゴリ押しすることを許さない闘いが決定的に重要になっています。『反戦・仕事よこせ』を闘ってきたわれわれこそが、正義を貫き、労働者に犠牲を強いる戦争を阻止する闘いの先頭に起ち、闘います」と決意を明らかにした。これに圧倒的な拍手が応える。 集会を終えた青ヘルの部隊は、「改憲阻止」「安保粉砕」「政府打倒」の声高く、戦闘的なデモに撃って出る。福岡で一番の繁華街・天神一帯に、「反帝―国際連帯を闘うぞ」「改憲攻撃粉砕」「翼賛国会粉砕」「朝鮮反革命戦争突入を絶対に阻止するぞ」「安倍政府を打倒するぞ」のシュプレヒコールが轟き渡る。

 横断幕を押し立て、赤旗を先頭した青ヘル部隊の戦闘的なデモに対して、沿道の労働者人民から「改憲反対」「頑張れ」という声援が飛んでくる。闘う部隊は、権力の弾圧もファシストの敵対も許すことなく、福岡市役所に隣接する天神中央公園までの戦闘的なデモを貫徹し、闘いを終えていった。