靭公園で決起集会
10月22日、反帝―国際連帯全国統一行動の一環として、大阪での集会とデモが闘いとられた。集会開始の正午を前に、釜ヶ崎の日雇い・野宿労働者をはじめとする北陸、関西、中四国の内戦勢力が大阪市・靭公園に続々と結集してくる。
10・21闘争実行委員会の仲間が司会に起ち、集会の開会宣言を発する。
集会の冒頭、6月29日に、逝去された部落解放同盟の西岡智氏の追悼文を司会が代読する。西岡さんは、いつも「部落解放運動活動家」の名で連帯メッセージを寄せて下さっていた。続いて、全国で闘う諸人士・団体が10・21闘争に寄せた熱烈な連帯メッセージが紹介される。日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、在日朝鮮人活動家、原発労働裁判原告・元原発労働者 梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者の連帯アピールが読み上げられると、集会参加者全員が拍手で応える。
連帯メッセージ紹介に続いて、集会に結集した反戦青年委員会と全学連からの連帯あいさつを受けていく。
反戦青年委員会は、「明後日10月24日からの臨時国会で安倍政府は、いよいよ改憲に踏み込もうとしている。『改憲国会』を労働者人民の総力で粉砕する闘いに起ち上がろう。日帝足下労働者人民に課せられた任務は、朝鮮反革命戦争突入絶対阻止の革命的反戦闘争を闘いぬくことだ」「安倍政府は、2019年4月30日の天皇アキヒトの退位、5月1日の皇太子・ナルヒトの新天皇即位へと動き出し、天皇制攻撃をさらに強化しようとしている。これを許さず、天皇・天皇制打倒にむけて闘いぬこう」「沖縄労働者人民の名護新基地建設阻止の実力決起とガッチリと結びついて、全国で反軍反基地闘争の大爆発を切り拓こう」「原発再稼働を阻止し、日帝の核武装を粉砕しよう」。
全学連は、「われわれ以外の一切の新左翼諸潮流がヘルメットを投げ捨て、ズブズブの市民運動にのめり込むという中、唯一わが内戦勢力は、実力・武装の闘いを堅持している。このことに誇りをもって闘いぬこう」「ベトナム反戦闘争の時に、ヘルメットと角材での闘いで実力闘争の道を切り拓いてきたのは、ほかならぬ全学連だ。戦争と革命の時代、全学連は荒々しい実力闘争・武装闘争で展望をこじ開ける闘いの最先頭に起つ」「安倍極右政府を打倒することは、日帝足下労働者人民の無条件の責務だ。全学連は、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を全力で闘いぬき、闘う学生を1人残らず我が隊列に組織しぬく。もって、革命的学生運動の一大奔流を作り上げる」。
全国学生社会思想研究会連合が基調を提起
連帯あいさつに続いて、全国学生社会思想研究会連合の仲間が反帝―国際連帯全国統一行動の基調を提起する。
「1966年10月21日、ベトナム戦争に反対して全国政治ストライキが爆発した。それ以降、この日は、『国際反戦デー』として継承され、毎年、全国で、全世界で、反戦の闘いが取り組まれてきた。われわれの先輩たちは、この闘いを、自国帝国主義政府の打倒をめざす闘い―『反帝―国際連帯闘争』として革命的に発展させ、日帝足下の権力闘争の飛躍をかちとるべく奮闘してきた。内戦勢力の総決起をもって、10・21闘争の大爆発を実現しよう」「朝鮮反革命戦争の危機は1ミリも遠のいていない。『米朝首脳会談』の開催は、朝鮮反革命戦争への突入をいっそう現実化し、切迫化させた」「もっとも凶暴に突出しているのが、日帝・安倍政府だ。安倍は、『北朝鮮を信用するな』と叫び、『南北対話』『米朝対話』をぶち壊し、早く戦争にもっていこうとしている」「3月には朝鮮半島への『殴り込み部隊』である『水陸機動団』を海上自衛隊に創設し、さらに『陸自総隊』を創設し、8月には、『水陸機動団』を朝鮮半島に送り込むために、佐賀空港へのオスプレイ配備を佐賀県知事に呑ませている」「韓国労働者人民の決起と連帯し、日帝足下労働者階級の責務にかけて、反北朝鮮―反共・排外主義煽動を切り裂き、朝鮮反革命戦争を絶対阻止する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう」「全国の内戦勢力の総決起で、反帝―国際連帯全国統一行動の大爆発をかちとり、一丸となって今秋期の激闘に進撃しよう」。
10・21闘争の基調が読み上げられると、仲間たちの拍手と「ヨシ!」のかけ声によって闘いの基調が確認された。
御堂筋を席捲するデモを貫徹
集会の最後に、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」が決意表明に起つ。「今から52年前、ベトナム戦争に反対して全国の労働者・学生がストライキを闘った『10・21国際反戦デー』を革命的に継承・発展させる闘いとしての、本日の『反帝―国際連帯全国統一行動』をおれたちは、全国の、そして全世界の闘う仲間とともに闘いぬく」「安倍極右政府は、10月24日からの臨時国会でいよいよ改憲に踏み込もうとしている。国会が『改憲国会』になろうとしている。こんなことを絶対に許すわけにはいかない。俺たちは、実力・武装の闘いを爆発させて、『反戦・仕事よこせ』を闘いぬく」「10月27日に、四国電力は、伊方原発3号機を再稼働させようとしている。再稼働阻止の現地闘争に起ち上がる」「釜ヶ崎のセンターをめぐっては、来年3月の現センター閉鎖からどんな形でセンターを建て替えるのかもまったく明らかでないまま、7億5000万円ものカネを使って、『仮移転』の工事だけは進められている。これだけの金があるのなら、行政は、俺たちにもっと仕事が出せるはずだ」「ヤツらの目的は、日雇い・野宿の労働者を叩き出し、釜ヶ崎を資本家の金儲けのできる町に作り変えてしまうということだ。こんなことを絶対に許すわけにはいかない。団結をうち固め、釜ヶ崎・寄せ場労働運動解体のための『センター縮小・移転』攻撃を粉砕しよう。ともに闘いぬこう」と闘う決意を明らかにする。
いよいよ、御堂筋を席巻する戦闘的デモに出発だ。デモ出発前、青ヘルメットと青ゼッケンで身をつつんだ北陸・関西・中四国の内戦勢力は、「反帝―国際連帯全国統一行動を闘うぞ!」「全世界労働者人民と連帯して闘うぞ!」「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「名護新基地建設を阻止するぞ!」「原発再稼働を阻止するぞ!」「改憲国会粉砕!」「安倍極右政府を打倒するぞ!」と旗ザオを突き上げ、シュプレヒコールを一帯に轟かせる。仲間たちの士気は否が応でも高まっていく。実行委員会の横断幕を先頭にして、各団体の赤旗をはためかせ、青ヘル部隊が御堂筋に躍り出る。「安保粉砕!」「政府打倒!」のコールや笛の音を響かせ、労働者人民の注目と共感を浴びる。実行委員会に結集する内戦勢力は、終着点である元町中公園までのデモを最後まで戦闘的に闘いぬいた。
解散地点では全国学生社会思想研究会連合の仲間が集約提起を行ない、この日の闘争を締めくくった。
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