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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・21「差別・排外主義を許すな!新宿ACTION」が闘われる (1287号3面)

新宿・アルタ前で集会とデモ

 10月21日、「差別・排外主義に反対する連絡会」が主催する「第8回差別・排外主義を許すな!10・21新宿ACTION」が、新宿駅東口のアルタ前での集会と新宿、大久保の職安通りを通り、柏木公園までのデモとして闘われた。

 この行動は、2009年、埼玉県在住のフィリピン人一家の「追放」を叫び、差別主義・排外主義を煽動した極悪のファシスト・「在特会」との闘いを出発点として、2011年から開始された。大久保の職安通りに、韓国から来た人たちの店舗や施設が数多くある。その人たちに対する差別・排外主義を許さないというアピールをしようということで新宿デモが開始されたのだ。この行動に、東京・山谷日雇労働組合、日朝連帯活動者会議も参加して闘いぬいた。

 午後2時30分から、集会が開始される。司会の「差別・排外主義に反対する連絡会」の仲間から、最初に、新宿デモの趣旨と意義が提起され、さらに、今回の集会・デモに対する新宿区の対応について弾劾の訴えがあった。「私たちは、7回中、5回、新宿の柏木公園でデモの出発と解散をやってきた」「突然、8月1日から、新宿区公園課は、柏木公園をデモの集会の集合地点としては一切禁止するという理不尽きわまりない措置を行なった」「この公園課に対し、他の団体とも共闘して2回にわたり抗議の声を叩きつけ、交渉してきた」「公園課は、『商店会や地域の人たちがデモは迷惑だといっている』『交通規制や騒音、学校やホテルなどデモを非常に迷惑がっている。新宿の街のイメージもダウンする』というとんでもない理由で区が禁止の決定をしたという」「まさに民衆の権利であるデモが『迷惑』という一言で自治体の決定で禁止されていくという異常な事態を迎えている」「アルタ前でやらざるをえないが、今年も本来の目的である職安通りに反差別の声を断固として響かせていきたい」「解散場所を柏木公園に設けたので、抗議の声をきちっと上げていきたい」。

 連帯のあいさつが、「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」、「反天皇制運動連絡会」、東京MXテレビを追及する「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」から行なわれた。

 集会を終え、シュプレヒコールをあげた後、デモに撃って出る。「差別・排外主義を許すな!10・21ACTION」の横断幕を掲げたデモは、新宿大ガード下をくぐり、新宿駅西口、南口、明治通りを通り、区役所通りから在日朝鮮人・韓国人、在日外国人が、多く店舗を構え、居住する大久保地区の職安通りを通過するコースで闘われた。「差別・排外主義を許さないぞ!」「レイシズムを許さないぞ!」「ヘイトをやめろ!」「外国人差別をやめろ!」「国境を越えて連帯しよう!」などのシュプレヒコールで、新宿の街を席巻する。新宿区役所の前では、柏木公園の集会使用禁止に抗議の声を上げる。職安通りでは、「差別に反対しよう!」「生きる権利に国境はない!」「私たちの仲間に手を出すな!」「共に連帯しよう!」というシュプレヒコールを日本語と韓国語で交互に繰り返し、柏木公園に到着する。柏木公園では簡単な総括集会とシュプレヒコールでこの日の闘争が締めくくられた。

差別主義・排外主義攻撃と対決しファシストを撃滅しよう

 新宿・大久保の職安通りでの「在特会」らの「ヘイト・デモ」は、一時期の勢いをなくしている。何よりも、労働者人民の「カウンター行動」などの力が押し込んできたのだ。

 2月23日、朝鮮総連中央本部を2人のファシストが銃撃した。その内の1人、桂田智司は、「在特会」と行動を共にし、「教官」と呼ばれ、ネット上や街頭で「ヘイト・スピーチ」を繰り返していた。「在特会」代表の八木をはじめ、ファシストどもは、この銃撃を「義挙」と呼び煽り立てている。「ヘイト・スピーチ」=差別・虐殺煽動を行なってきた輩が、言葉ではなく実際に武器を持ち出し、銃撃に踏み込んだということに、徹底して注意を払わなければならない。

 「在特会」と「在特会」の前代表・桜井誠率いる「日本第一党」らは「ヘイト・デモ」「ヘイト・スピーチ」を繰り返し強行している。4月15日、「日本第一党」の桜井誠や西村斉らは、沖縄の辺野古に登場し、名護新基地建設阻止の体を張った闘いに起ち上っている沖縄労働者人民に襲撃を凶行している。警察権力に向かって「アメリカ軍のその基地で君ら警備員やってるだろ、そして君たち腰に本物の銃をつけてるだろ、だったら、かまわないから、こいつらぜんぶ撃ち殺せ ! 」と、闘う沖縄労働者人民に対して「撃ち殺せ!」と絶叫している。また、「日本第一党」の最高顧問である瀬戸弘幸ら、ファシストどもが、労組破壊に手を染めている。連日にわたって「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部」の事務所などに街宣車で押しかけ、労組破壊を行なっている。

 「在特会」は、元「従軍慰安婦」を先頭とした日帝の戦争責任を追及する闘いへの襲撃や、朝鮮学校への襲撃など数々の反革命襲撃を凶行し、差別・虐殺を煽動する「ヘイト・デモ」「ヘイト・スピーチ」を繰り返してきた。広島反戦闘争に対しては、「核攻撃に対しては核武装を」と叫び、日帝の核武装を煽っている。

 川崎においては、6月3日の差別主義・排外主義を煽る「講演会」に対する労働者・市民の抗議行動や8月14日の「日本第一党」らの川崎駅頭での「ヘイトスピーチ」を許さない大衆行動が取り組まれ、これらの策動を中止に追い込んでいる。

 差別落書きやインターネット上での差別主義・排外主義煽動が日常的に繰り返されている。民間極右の突出、安倍極右政府の突出という中で、差別主義・排外主義煽動がいたるところで噴出している。朝鮮反革命戦争突撃下で、極悪の差別主義・排外主義を煽り虐殺を煽動し、階級闘争の破壊へと手を染めるファシストを撃滅しよう。

 南北首脳会談、米朝首脳会談が行なわれ、「米朝協議」が行なわれている。11月の米帝・トランプの「中間選挙」以降、2度目の米朝首脳会談がおこなわれるといわれているが、いつ決裂となり、トランプが、いつ朝鮮反革命戦争へと大きく舵をきるのか予断を許さない。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への強行路線を突き進む安倍極右政府は、朝鮮反革命戦争遂行のための国家総動員体制形成に必死である。そのためにナショナリズムが徹底して煽られ、差別主義・排外主義攻撃が激化し、天皇制攻撃が激化している。憲法改悪を強行し、2019年の天皇代替わりを梃子とした天皇・天皇制の強化、反革命国民統合が推し進められようとしている。革命的反戦闘争の爆発をかちとり、差別主義・排外主義攻撃と対決し、ファシスト撃滅戦、反天皇闘争の爆発を闘いぬいていこう。