9月3日、午後6時30分から、毎月第1月曜日に行なわれている「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」が呼びかける「辺野古新基地建設を許さない! 防衛省抗議・申し入れ行動」が闘われた。
この名護新基地建設を許さない闘いに敵対するため、またしても、数人の右翼が防衛省正門の反対側でマイクを手に叫んでいる。ほとんど聞き取れないチャチな敵対であるとはいえ、許すことはできない。防衛省行動は、これをかき消しながら断固として闘いぬかれた。
最初に、「日音協」の音頭で、全員で「座り込めここへ」をはじめ、闘争歌を合唱する。続いて、参加している仲間が報告をする。沖縄に行って闘ってきた仲間の報告、横田基地へのオスプレイ配備に反対する闘いに取り組んでいる仲間の報告、練馬で闘っている仲間は、朝霞駐屯地での自衛隊観閲式反対の行動を取り組もうと呼びかけ、「ゆうせいネット」の仲間は、労働組合として、辺野古の闘いへの取り組みの強化をと訴えた。
「辺野古実」が、「8月31日、『県』は『埋立承認撤回』をし、辺野古の工事は完全にストップしている。政府は法的対抗措置を取るな、新基地建設を断念せよ、というのが今日の取り組みだ」と提起する。シュプレヒコールを行ない防衛省への申し入れ行動に移る。申し入れは、「沖縄文化講座」と「沖縄の闘いと連帯する東京南部の会」の2団体だ。「沖縄文化講座」は、「1、辺野古新基地建設計画を白紙撤回せよ。1、沖縄県の撤回措置に従い、法的対抗措置を講ずることなく、埋め立て工事を断念せよ。1、奄美、宮古、八重山への陸自ミサイル部隊配備を中止せよ。1、琉球列島の軍事要塞化計画を白紙に戻せ」と申し入れ、「沖縄の闘いと連帯する東京南部の会」は、「1、撤回を真摯に受け止め、辺野古、大浦湾の新基地建設を断念せよ。1、普天間基地を即時、無条件返還せよ。1、海兵隊を沖縄から撤去せよ」とした。
沖縄現地からのアピールを、「ヘリ基地反対協」共同代表の安次富浩氏が、携帯電話越しに行なう。「8月31日、沖縄県は、『埋立承認撤回』を行ない、工事は中断している中で、9月1日には、辺野古ゲート前に800人が集まり大行動を闘った。沖縄では、県知事選に入る。翁長氏の遺志を引き継ぐ闘いとして闘う。辺野古の工事は中断しているが、安倍政府が、これに対して9月中に法的対抗措置を取るのは困難だ。安倍政府と対決し、打倒する闘いをともに闘いましょう。今、起ち上がる時です。この時期を逃さないでください」。安次富氏のアピールに大きな拍手で応じる。
引き続き、「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会」の仲間があいさつに起ち、「6・9の集会、6・24の新宿大行動、8・11の『沖縄県民大会』と呼応した集会・デモなどを闘ってきた。埋め立ての土砂搬出を許さない闘いを、全国から巻き起こそう」と呼びかける。
集会の最後に、「辺野古実」が行動提起を行なう。「『埋立承認撤回』という中で工事がストップしている。凶暴な安倍政府は、今後、何をするのか今はわからないが、土砂投入の強行、法的対抗措置の強行など、動きがある時には、緊急行動を行なう」とした。参加者は、これを確認し、再度防衛省へのシュプレヒコールを叩きつけて、この日の行動を終えた。
名護新基地建設工事のストップに対して、安倍政府―沖縄防衛局は、沖縄「県」に、損害賠償として、1日当たり2000万円というとんでもない金額をチラつかせているという。また、知事選に対しては、自民、公明の推す候補に「辺野古を争点化させない」上で、圧倒的な「物量作戦」を展開している。沖縄労働者人民の名護新基地建設反対の闘いに恫喝を加え、〈基地・沖縄〉をさらに強化しようとするものだ。断じて許してはならない。沖縄―日本「本土」を貫く革命的共同を強化し、名護新基地建設阻止闘争の爆発をかちとろう。
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