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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

9・1関東大震災下朝鮮人・中国人大虐殺95ヵ年徹底糾弾 日朝連帯集会をかちとる (1284号5面)

ビデオ・「日韓併合への道」を上映

 9月1日、午後2時半から、日朝連帯活動者会議は、台東区民会館において、「関東大震災下朝鮮人・中国人大虐殺95ヵ年徹底糾弾 日朝連帯集会」を開催した。

 会場には、この日、神奈川県川崎市において「第39回9都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、さいたま市、千葉市、川崎市、横浜市、相模原市)合同防災訓練」粉砕闘争を早朝から闘いぬいた仲間をはじめ、多くの仲間が結集してくる。

 午後2時半になり、司会の同志が、「本日早朝から、神奈川県川崎市での『第39回9都県市合同防災訓練』粉砕の闘いに決起してきた」「『防災訓練』とは、自衛隊の治安出動訓練であり、これに米軍が参加した訓練は、朝鮮反革命戦争突撃と一体の日米共同軍事訓練の場と化している」「朝鮮反革命戦争突撃下、吹き荒れる排外主義攻撃と対決し、反共ファシストを撃滅し、日朝連帯闘争の前進をかちとろう」と呼びかけ、集会が開始された。

 集会では、最初に、「日韓併合への道」と題するビデオが上映される。

 約30分のドキュメントビデオは、日露戦争から続く日帝による朝鮮植民地支配の過程と、これに抗する朝鮮労働者人民の抗日武装闘争を描いたものだ。日帝の武力による有無を言わさぬ植民地支配の強行と朝鮮労働者人民の激しい闘いが、大画面テレビに映し出される。会場の仲間は、画面にクギづけになって、歴史の事実を直視し、関東大震災下の朝鮮人・中国人虐殺がなぜ凶行されたのか、その背景を見つめ、民族差別を許さず、排外主義攻撃と対決することの重要さをあらためて確認していった。

日朝活が基調提起

 日朝活の同志が登壇し、基調を提起する。

 最初に、関東大震災下での、6600人以上の朝鮮人・中国人虐殺の実態と1910年「韓国併合条約」、1017年ロシア革命、1918年の米騒動以降の日本階級闘争の高揚、1919年3・1運動など政治的社会的歴史的背景を明らかにする。そして、「日本階級闘争の『負の歴史』の突破をかけて、排外主義攻撃との闘い、日朝連帯、国際連帯の闘いの前進をかちとらなければならない」とした。「6月12日の『米朝首脳会談』は、『非核化』の問題一つをとっても、具体的な行程も決まらず、重要事項をすべて先送りして形式を整えただけのものである。『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化』(CVID)の先行を求める米帝と、『朝鮮戦争の終戦宣言』を優先させる北朝鮮の主張は、平行線をたどったままである。したがって、いつ破綻してもおかしくない。朝鮮反革命戦争突入の危機は、1ミリも遠のいてはいない」「安倍極右政府は、『北朝鮮の弾道ミサイルの飛来を想定した住民避難訓練』を当面中止するとしているが、地上配備型迎撃ミサイルシステム・『イージス・アショア』の配備計画などは継続し、朝鮮反革命戦争突入を準備している」「朝鮮反革命戦争への突入時は、日本階級闘争の決戦期に他ならない。韓国労働者人民の決起と連帯し、日帝足下労働者階級の責務にかけて、反北朝鮮―反共・排外主義煽動を切り裂き、朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう」「ファシストを撃滅することなしに日朝連帯闘争、外国人労働者と連帯した闘いの前進―日本階級闘争の前進はない」「韓国大統領・文在寅の内政における『公約』は、労働者人民をあざむき、生活を圧迫し権利を踏みにじっている。韓国労働者人民は、こうした攻撃と対決して闘いぬいている。韓国労働者人民の闘いに連帯し闘おう」「自衛隊、米軍が参加し、主導する『防災訓練』は、朝鮮反革命戦争遂行と表裏一体の治安出動訓練である。粉砕しよう。9・2『東京都・中央区・港区合同総合防災訓練』粉砕闘争に決起しよう」。

 日朝活からの基調提起が、「ヨシ」の声とともに拍手で確認される。

全国反戦と全学連の決意表明

 集会の最後は決意表明だ。全国反戦と全学連の同志が登壇する。

全国反戦の同志は、「全国で行なわれている、自衛隊と米軍主導の『防災訓練』粉砕の闘いに起ち上がる」「米朝首脳会談を経ても、朝鮮反革命戦争突入の危機は、1ミリも遠のいてはいない。朝鮮反革命戦争突入絶対阻止を掲げて闘いぬこう」「全国反戦は、青年労働者の組織化をやりぬき、革命的反戦闘争を闘いぬく」「朝鮮反革命戦争突入と一体の差別主義・排外主義攻撃と対決しよう。安倍極右政府の庇護の下、活性化する反共ファシストを撃滅しよう」「日朝連動するプロレタリア革命に進撃しよう」。

 全学連の同志は、「朝鮮反革命戦争突入下、労働者人民の戦争動員攻撃が激化している。全学連は、朝鮮反革命戦争突入絶対阻止を闘い、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉基調の下で、全国学園に全学連の旗を打ち立て、革命的学生運動の爆発を闘いとっていく」「2019年新天皇即位、2020年『東京オリンピック・パラリンピック』の中での、労働者や学生に対する『国策事業』への動員と、反革命弾圧の激化を許すな。全学連は、こうした闘いの最先頭で闘いぬく」10・21反帝―国際連帯全国統一行動に総決起しよう」。 

 2本の決意表明を圧倒的な拍手で確認する。

 司会の同志が、「ビデオ上映、基調提起、決意表明をわがものとし、朝鮮反革命戦争突入絶対阻止の闘いに決起しよう」「吹き荒れる排外主義攻撃と対決し、ファシストを撃滅しよう」「日朝連帯闘争の前進をかちとろう」9月2日、早朝から、治安出動の出動拠点である陸自練馬駐屯地に対する闘いに決起し、『東京都・中央区・港区合同総合防災訓練』粉砕闘争に決起しよう」と呼びかけ、集会を集約する。最後に、シュプレヒコールで集会を締めくくった。