8月16日、120人で防衛省行動が闘われる
8月16日から18日の3日間、「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会」が主催する、「防衛省は、命の海・辺野古に土砂を投入するな 集まろう防衛省へ!
8・16―18連続行動」が闘われた。
この行動は、8月17日からとされている土砂投入に対して、沖縄現地で、8月16日から18日の連続行動が闘われており、これと呼応して、防衛省前で、座り込み、抗議行動などの連続行動を闘うとして設定されたものだ。
8月16日は、午前8時から9時までの情宣と正午までの防衛省前座り込み行動、午後5時からの抗議行動。8月17日の午前と午後は、前日と同じ行動、それに加えて午後6時半から7時半まで大抗議行動。8月18日は、午後4時から5時の間、新宿駅南口での大宣伝行動が行なわれた。
8月16日午前8時、防衛省正門横を「辺野古新基地建設を断念せよ」の横断幕が制圧する中、防衛省行動が開始される。まずは、情宣だ。出勤してくる防衛省職員に対してのビラまきと市ヶ谷駅頭でのビラまきに分かれる。防衛省の職員の多くは、ビラも受け取らず、訴えにも知らん顔で黙々とゲートをくぐる。ビラを配っていた仲間が、怒って「あんたらのやってる仕事は何なのか解っているのか! 沖縄の人がどんな思いでいるのか知ってるのか! ビラぐらい読め!」と突きつけるが、それでも知らん顔だ。直近のJR市ヶ谷駅頭でも、「沖縄・辺野古の海を埋め立てるな」の横断幕を掲げ、マイクで「辺野古新基地建設阻止」を訴えながら、通勤、通学の人波の中で情宣行動が行なわれた。
ビラまきを終え、正午までは、通行人にビラをまき、集まっている仲間が自由にマイクを握ってのフリートークと防衛省前座り込みだ。地域の運動の報告、沖縄や宮古島に行った人からの報告、闘争歌、三線の演奏、シュプレヒコールなどを挟みながら、防衛省前座り込み抗議行動が闘いぬかれた。この午前中の行動には、70人が参加と報告された。
夕方5時から、再度の防衛省前座り込み抗議行動だ。6時半までは、ビラまき、フリートーク、座り込みが行なわれる。その間、防衛省前には、段々と仲間の数が増えていく。6時半からの闘いは、シュプレヒコールで開始された。「辺野古の海を土砂で埋めるな」「防衛省は、工事をやめろ」「辺野古の工事を今すぐやめろ」「辺野古新基地絶対反対」。シュプレヒコールが防衛省を直撃する。
最初に、「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会」の仲間が発言する。「明日からとされている土砂投入を絶対に許さない。辺野古現地で闘われている行動に呼応し、今日、明日の行動と8月18日の大宣伝行動を闘おう」。続いて、8月11日の7万人が結集した「沖縄県民大会」に参加した仲間が報告する。「沖縄平和運動センター」議長の山城博司氏から、携帯電話を通した力強いアピールが行なわれる。「沖縄防衛局が、8月17日から予定していた土砂投入に対し、辺野古での抗議行動を闘っている。沖縄防衛局は、8月17日からの土砂投入を見送った。これは、闘いの勝利だ。新基地は、絶対に作らせない。工事は、やれない。首都圏をはじめ全国の仲間と共に闘いぬく」。埼玉の仲間が、「全国知事会が、翁長知事が提案していた『日米地位協定の見直し』を全会一致で採択し、日米両政府に提言した」というニュースを紹介。
防衛省への「申し入れ」が行なわれる。「バスストップからストップ」、「辺野古リレー」の2団体から、防衛省の担当者に対して、「申し入れ書」が手渡される。「辺野古リレー」は、「自衛隊基地も、米軍基地も、あらゆる軍事基地の建設と存在を認めない。今あるすべての基地を撤去することを望む」と申し入れた。続いて、郵政ユニオンの仲間などが発言し、司会者から、夕方の行動には、120人が参加したことが報告され、最後にシュプレヒコールでこの日の行動が締めくくられた。
8月17日、210人で防衛省行動、8月18日、100人で大宣伝行動が闘われる
8月17日の行動は、前日と同様、朝8時から開始される。防衛省前、JR市ヶ谷駅頭での情宣と並行しながら、横断幕を掲げ、防衛省前に座り込む。正午まで、フリートーク、闘争歌、三線の演奏、シュプレヒコールなどで闘いぬかれる。
夕方5時からの防衛省前座り込み、抗議行動には、昨日よりも多くの仲間が結集してくる。6時半まで、フリートーク、闘争歌、シュプレヒコールなどが繰り返される。
6時半から集会が開始され、冒頭、シュプレヒコールが防衛省に叩きつけられる。「辺野古の海を土砂で埋めるな」「辺野古新基地を作るな」「南西諸島への軍事要塞化を許さないぞ」「防衛省職員は辺野古の国策に手を貸すな」。最初に、「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会」の仲間が、発言に起つ。「沖縄現地では、ゲート前行動、海上行動が闘われている。こうした闘いの中で、土砂投入をさせなかった。政府は、『県』に対して、土砂投入を先送りするから、『埋立承認撤回』を先送りしてくれと言ってきている。土砂投入の先送りに関しては、『翁長知事の喪に服するため』と言っている。許し難いものだ。8月17日の土砂投入は、阻止したが、断念させたわけではない。今後も、闘いを強化していくことを確認しよう」。「総がかり行動実行委員会」に続いて、「ヘリ基地反対協」共同代表の安次富浩氏が携帯電話を通したアピールを寄せる。「今日の土砂投入はなかった。工事用車両の搬入もなかった。沖縄防衛局は、『県民感情の爆発』を恐れている。今月いっぱいは、工事はないだろうが、日本政府は、こうした対応に長けているので、油断なく闘っていく。沖縄は、辺野古の現場と選挙戦に集中して闘う。安倍政府を打倒する闘いを沖縄と共同して闘ってほしい」。最後に、土砂搬出阻止を闘う仲間が発言し、続いて、防衛省への「申し入れ行動」だ。「申し入れ」を「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会」の仲間が行なう。要求項目は、「日本政府、防衛省は、土砂投入と辺野古新基地建設を断念するよう求める」というものだ。
その後、三線の演奏と唄、「島ぐるみ会議と神奈川を結ぶ会」、南部全労協の仲間が発言し、行動提起に移る。行動提起は、「沖縄防衛局は、土砂投入延期を言わざるを得なかった。土砂投入は、9月30日の知事選以降という声もある。知事選で新基地建設を争点化させないというあくどい企みだ。明日の大宣伝行動まで、3日間の闘いを闘いぬこう。沖縄は、知事選が焦点となっている。首都圏でも、知事選勝利に向けた大きな行動を準備していく」。司会から、この日の行動には210人が参加したと報告され、最後に、シュプレヒコールで、この日の行動は、締めくくられた。
8月18日は、新宿駅南口での大宣伝行動だ。午後4時、およそ100人の仲間が、新宿駅南口に結集し、横断幕を掲げ、マイクを使ったアピール、ビラまきを展開した。土曜日の夕方であり、多くの労働者人民が駅頭を行き交い、注目し、共感を寄せていく。
午後5時を過ぎ、簡単な集約の中、3日間の連続行動を終えた。
名護新基地建設阻止の闘いは、まさに、正念場、決戦期を迎えている。沖縄労働者人民は、キャンプ・シュワブゲート前、海上、本部港などでの行動に、体を張って決起している。「土砂投入阻止」「新基地建設阻止」を掲げた闘いは、日増しに大きく、強くなっている。知事選で新基地建設を争点化したくない安倍政府は、闘いをにらみながら、8月17日からの土砂投入を見送り、次なる攻撃を仕掛けようとしている。「埋め立ては絶対させない」「必ず工事を止める」と闘う沖縄労働者人民と結びつき、沖縄―日本「本土」を貫く革命的共同を強化し、名護新基地建設を阻止しよう。
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