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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・18「夏祭り上映集会」を開催〈大阪・釜ヶ崎〉
(1281号6面)

全国寄せ場からの連帯メッセージ

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、8月18日、西成市民館において全国の寄せ場で闘われる夏祭りと連帯し、「夏祭り上映集会」を開催した。

 すでに、開場時間より前に多くの労働者が集まり、カレーで腹ごしらえをする。午後0時半より集会が開始される。まずはじめに、全体でシュプレヒコールを行なう。「アブレの押しつけを許さんぞ!」「戦争に反対し闘うぞ!」「『仕事よこせ』を闘うぞ!」「『センター縮小・移転』攻撃粉砕!」「釜ヶ崎解体攻撃を粉砕するぞ!」「団結して闘うぞ!」。

 次に全国の寄せ場からの連帯メッセージが紹介される。

 東京・山谷日雇労働組合は、「『山谷夏祭り』を成功させるために、組合員は、街頭に出てカンパ活動を行ない、資金を集め、玉姫公園を日雇労働者の拠点に作り変えるための設営作業に汗を流し、3日間で、1000食を超える炊き出し作りに汗を流します。炎天下でのこれらの準備の活動は、『働く仲間の命と生活を守るために闘う』という労働組合の必要性を組合員が感じているからこそ、どんなに大変でもやりきることができるのだと思います」「今こそ、政党や議員に任せるのではなく、労働者一人ひとりが声を上げ、行動に起ち上がらなければ、戦前のような戦争国家になってしまいます」。

 福岡・築港日雇労働組合は、「『福岡日雇団結夏祭り』の開催をもって、福日労が年明け以来闘ってきた、福岡市役所に対する『仕事よこせ』の毎週の『水曜行動』や築城、佐世保、日出生台の現地で闘いぬいてきた『反戦』の闘い、佐賀県玄海町で闘った玄海原発再稼働阻止の闘いの地平を組合員全体で共有し、秋からの闘いに一丸となって打って出る日雇い・野宿の労働者の団結を打ち固めました」。

 沖縄・首里日雇労働組合は、「安倍政府―沖縄防衛局は、8月17日にも、埋め立て土砂の投入に踏み込もうとしています。問答無用で工事を強行しようというのです。辺野古現地では、猛暑の中、土砂投入を阻止すべく、労働者人民の懸命の闘いが続いています。8月6日からは、『ゲート前連続集中行動』が始まりました。大結集した労働者人民の力で、『工事用ゲート前』を封鎖し、工事を止めようという試みです。沖日労は、連日現地に通って、闘いをともにしています」「沖日労は、『反戦』と『仕事よこせ』の闘いを両輪として、失業も貧困もない沖縄、基地も戦争もない沖縄を目指して闘います。8月23日には、全国寄せ場の夏祭りと結びついて、『暑気払い団結交流会』を予定しています」。
 全体の拍手を受ける。

基調提起とDVD上映

 続いて、基調提起に入る。

 「われわれが、これまで仕事を探すために利用し、日雇雇用保険(アブレ金)を受けるために足を運んでいた『あいりん労働センター』のうち、『西成労働福祉センター』の部分について、2019年度春の仮移転に向けた動きが始まっている」「『西成労働福祉センター』が仮移転する南海電鉄の高架下は、80年以上前に作られ、老朽化し、橋げたのコンクリートの崩落が確認されている」「『労働者の安全のためのセンター移転』なぞというのは、『日雇い・野宿の労働者を叩き出して、資本家たちが金儲けできる町にする』という本音を隠すためのペテンでしかない」「また、『仮移転』と言いながら、『本移転』の場所や時期も決まらない状態での『仮移転』は、永久的な『仮移転』や、『センター』そのものの廃止の可能性も含んでいるということにわれわれは注意しなければならない」「これまで4年近くにわたって『あり方検討会議』などが開かれてきたが、『西成特区構想ありき』『センター移転・縮小ありき』の議論に終始し、釜ヶ崎の団体も、その議論の土俵に乗ってきた」「『センター移転・縮小』の強行を許さないための行動に起ちあがろう」「昨年4月から、『年金』『健康保険』に加入していない労働者を建設現場に入場させない攻撃が強まっている」「この攻撃に対して、全国寄せ場交流会は、寄せ場春闘集中行動でゼネコン団体・『日建連』に対して、『今まで社会保険に入る為の保険料を払えるだけの賃金を保証してこなかった責任をとり、保険料負担を行なえ』と要求して闘った」「『日建連』は、『社会保険のことは厚生労働省に相談しないと、自分たちだけでは決められない』なぞと『逃げ』を打っている。これを許さず、さらに追及を強めよう」「安倍は、9月の総裁選で『三選』を果たし、憲法9条の中に『自衛隊』を書きこむ改憲を強行しようとしている。そして、秋の臨時国会で改憲の発議に踏み込もうとしている」「労働者の反戦の闘いが決定的に重要になっている。労働者の団結を打ち固め、8・26全国反戦集会に結集しよう」。

 基調が参加者の圧倒的拍手で確認される。

 いよいよDVD上映だ。初めに、沖縄・名護新基地建設を実力で阻止する闘いのDVDが上映される。国家権力・機動隊の暴力にひるむことなく闘う姿やインタビューに、食い入るように集中する。2本目は時代劇の娯楽映画を上映した。

 上映終了後、司会から「全国の寄せ場の仲間とともに、厳しい残暑を元気に乗り切って、行政や警察による労働者叩き出しや、今進められている『センター縮小・移転』攻撃を粉砕しよう。この秋からの『反戦・仕事よこせ』の闘いを共に闘おう」との発言を受け、最後は力強い「団結ガンバロー」で集会を締めくくった。