8月11日、「沖縄県民大会に呼応する8・11首都圏大行動実行委員会」が主催する「埋めるな! 辺野古 沖縄県民大会に呼応する8・11首都圏大行動」が闘われた。
午前11時半から、東池袋中央公園で行なわれた集会には、首都圏各地から、土砂投入阻止、名護新基地建設阻止の思いに駆られた労働者人民が、続々と結集し、その数は、2800人に達した。
冒頭、8月8日に死去した「県」知事・翁長への黙祷が行なわれ、集会が開始される。
最初に、主催者あいさつを「沖縄環境ネットワーク」世話人の花輪伸一氏が行なう。「本日は、11時から那覇市で、『8・11県民大会』が開かれている。また、札幌、帯広、青森、宮城、静岡、愛知、大阪、兵庫、福岡など全国20ヵ所以上で闘われている。沖縄『県』は、一刻も早く『埋立承認撤回』をすべきだ。8月17日からの土砂投入を阻止しなければならない。『撤回』に対して、政府は、裁判所に執行停止を申し立てるなど、なりふり構わず、力づくで闘いを抑え込もうとしている。しかし、埋め立て阻止、新基地建設絶対反対の世論がある。これからも政府の圧力に屈せず、決してあきらめず、沖縄、全国の人々と連帯して、基地建設撤回に向けて闘う」。
『沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック』の青木氏は、「翁長氏は、ヤマトに向かってウチナンチュウの声をぶつけた。翁長氏の遺志を引き継ぎ、辺野古新基地を作らせない。是非とも建設を止めよう」。『総がかり行動実行委員会』の藤本氏は、「今も米軍による犯罪が絶えない。米軍は、今も沖縄の人々の命を脅かす存在だ。それを沖縄、日本から追い出そう」。大学生の佐川さんは、「翁長知事は、最後に『撤回』と言った。これを無視して何が民主主義か。今日この日を出発点にして闘いを進めよう」。
集会の途中に、沖縄の「県民大会」の様子が音声中継され、7万人が結集し闘っていることが報告された。三線の弾き語りで琉球民謡と琉舞も盛り込まれ、最後に、「実行委員会」から行動提起が行なわれた。8月17日からの土砂投入を許さない行動として、沖縄現地の行動と連帯し、8月16日と8月17日の午前中と夕方の防衛省正門前大抗議行動、8月18日夕方の新宿駅南口での大宣伝行動が呼びかけられた。
約1時間の集会がシュプレヒコールで締めくくられ、池袋駅東口を一周するデモに出発する。土曜日の午後、池袋駅周辺を大勢の労働者人民が行き交う中、「辺野古の海を土砂で埋めるな」「埋立を許さないぞ」「土砂投入を阻止するぞ」「新基地建設を阻止するぞ」と呼びかけ、圧倒的な注目と共感の中で、この日の闘いを終えた。
沖縄・那覇での「8・11県民大会」は、3万人集会として準備されていたが、台風による風雨が重なり、規模がどうなるかと言われていた。しかし、当日、風雨にも関わらず、予想をはるかに超え、7万人の労働者人民が結集した。沖縄労働者人民の、埋め立て強行、名護新基地建設強行への腹の底からの怒り、これを許さない不屈の決意の現れである。
安倍極右政府―沖縄防衛局は、「県民大会」、辺野古の「ゲート前」の闘い、海上での闘い、本部港での闘い、本土で巻き起こる土砂搬出阻止の闘いなどを睨みながら、8月17日からの土砂投入を、当面、見送っている(公式には「台風の影響で、当面見送る」としている)。単に、見送っているに過ぎないだけであり、いつ土砂投入を強行してもおかしくないのだ。こうした情勢の中、現地への集中と労働者人民の実力闘争の爆発こそが、勝利を決するカギである。闘う沖縄労働者人民と結びつき、安倍極右政府―沖縄防衛局を追いつめ、土砂投入阻止、新基地建設阻止へと攻め上ろう。沖縄―日本「本土」を貫く革命的共同を強化し闘いぬこう。
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