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 日雇いメーデー討論集会を開催 〈沖縄・首里〉
(1270号7面)

全国寄せ場からの連帯メッセージ

 5月1日、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)が主催する「沖縄日雇いメーデー討論集会」が、那覇市内の市民会場で開催された。

 開会時刻の午後3時を前に、多くの日雇い労働者たちが席を埋める。沖日労執行部の仲間の司会のもと、「日雇いメーデーを闘うぞ」、「『反戦・仕事よこせ』の闘いをやりぬくぞ」、「沖日労は闘うぞ」という力強いシュプレヒコールで、討論集会は開始された。

 まずは、寄せられた連帯メッセージの紹介だ。東京・山谷日雇労働組合からは、「『反戦・反失業』の闘いを前進させよう。俺たちの闘いこそが、安倍と資本家たちが突き進もうとしている朝鮮反革命戦争とファシズムの道を断ち切ることができる。使い捨てにされる『非正規雇用』労働者、被曝労働を強制される原発労働者、労使協調の労働運動によって『過労死』に直面する労働者を共に闘う隊列に迎え入れ、勝利に向けて闘いぬこう」というメッセージが寄せられた。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」からは、「ゼネコンは、労働者の『社会保険未加入』を理由に、建設現場からの日雇い労働者の排除を行なっている。センターの老朽化を口実にしたセンターの移転・縮小も強行されようとしている。こうした攻撃を許さず、『反戦・仕事よこせ』の闘いを今後も粘り強く続けていく」、福岡・築港日雇労働組合からは、「われわれは、最も弱い立場の労働者の立場に立ち、『反戦・仕事よこせ』の闘いを闘ってきた。こういった闘いこそが、安倍の攻撃を打ち破っていく労働運動だ。メーデーの闘いに勝利し、安倍打倒の闘い、労働者階級解放の闘いの勝利にむけて前進しよう」というメッセージが寄せられ、全体が拍手で応えた。

沖日労執行部が基調提起

 次に執行部から、「沖縄の労働情勢と日雇い労働運動の課題」、「沖日労の取り組みの報告と今後の課題」についての提起が行なわれた。

 「沖縄の労働情勢と日雇い労働運動の課題」では、通常国会での「働き方改革関連一括法」の成立強行策動をはじめ、政府・資本による「解雇自由化」「残業代ゼロ化」「9割非正規化」の攻撃が全国で吹き荒れていること、さらに沖縄は、「最低賃金額」「最賃破りの比率」「完全失業率」「非正規率」「ワーキングプア率」「貧困率」のどれをとっても、「全国ワースト・ワン」の状況にあること、その中で沖縄の日雇い労働者は、まったくの無権利状態に置かれていることなどが、怒りを込めて明らかにされた。そして、こうした実態に示される「沖縄の貧困」とは、沖縄戦の強要による焦土化と戦後の米軍政下への叩き込みに始まり、『返還』後も変わらぬ〈基地・沖縄〉の強要と、そのもとでの第3次産業に偏った経済構造の形成という、現在に至るまでの日帝の統合支配―差別支配の結果であること、「官公労中心の労働運動を突破する最下層の労働者の起ち上がりこそ、窮乏化と戦争を阻止し、統合支配を打ち砕き、沖縄解放を実現する真の力であり、名護新基地建設阻止の闘いの帰趨も、そこにかかっている」ことが提起され、熱い拍手で確認された。

活発な全体討論

 「沖日労の取り組みの報告と今後の課題」では、第1に、昨年に引き続き、沖縄労働局に対する「日雇い雇用保険制度」、「建設業退職金共済制度」をめぐる申し入れ、沖縄「県」、那覇市に対する「公的就労対策事業」をめぐる申し入れを計画していること、第2に、毎月第1、第3の日曜日に行なっている与儀公園での炊き出しをやりぬくことが提起された。第3に、名護新基地建設阻止の現地集中行動として、「ゲート前の座り込みなど、工事阻止の現地行動に結集しよう」、「護岸工事―埋め立て工事への日雇い労働者の動員が始まっている。すべての日雇い労働者は、新基地建設工事を拒否せよ」と熱く提起された。

 続いて、議事は、「全体討論」に移る。「炊き出しは、とても助かっている。これからも続けてほしい」、「沖縄での日雇労働求職者給付金の実態を労働局に聞いてみたら、給付の実績はあることはあるが、『本土』から白手帳を持ってやって来た人がほとんどだと言っていた。こんなおかしな話はない」、「シルバー人材センターは、コネが幅を利かせていて、仕事がなかなか回ってこない。公的就労対策事業が必要だ」などなど、活発な議論が交わされた。

 最後は、「行動方針の提案」だ。執行部の仲間が、「沖縄労働局、那覇市、沖縄『県』に対する行動を強めよう」、「与儀公園での炊き出しをやりぬこう」、「名護新基地建設を阻止するために、辺野古現地への集中体制を強化しよう」、「5・15闘争を闘おう」と、熱く呼びかけた。

 行動方針を全体で確認し、最後に力強く「団結ガンバロー」を行なって、討論集会を終えていった。