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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

4・28 沖縄人民解放闘争が首都中枢を席巻
(1268号5面)

闘う基調を確認

 4月28日、反戦・全学連が、首都中枢で沖縄人民解放闘争に決起した。3月末には、天皇・アキヒトが、「最後の慰霊の旅」として沖縄を蹂躙し、沖縄労働者人民に新たな同化―皇民化を迫り、辺野古では、安倍政府―沖縄防衛局が「6月本格土砂投入」を射程に入れた護岸造成を強行している。「新たな沖縄戦」を強制する攻撃の激化を打ち破るべく、反戦・全学連は決起した。

 六本木・三河台公園に、闘う仲間たちが続々と結集する。正午になり、「有事法制に反対する宮城県実行委員会」の同志が集会の司会に起ち、開会を宣言し、全体でシュプレヒコールをあげる。

 闘う基調を全国反戦の同志が提起する。

 「4・28―5・15は、沖縄労働者人民にとって、日・米帝国主義との譲れぬ闘いの日だ。4月28日は、1952年サンフランシスコ講和条約の発効によって、沖縄が米軍政下に叩き込まれた『屈辱の日』である。5月15日は、1972年、『沖縄返還』の名の下、日米反革命階級同盟―日米安保体制の維持・再編のために、沖縄が日帝のもとに再統合された日である。今年は、サンフランシスコ条約66年、『返還』46年となる。これらの年月は、沖縄が、国際反革命戦争に撃って出る米軍の出撃拠点として踏みにじられ続けた歴史であり、『返還』後の日帝の下での沖縄統合支配が進められた歴史であった」「安倍極右政府は、朝鮮反革命戦争突入を見すえ、沖縄統合支配を一挙に強め、戦時国家体制の一翼に組み込もうとしている。安倍政府は、2013年に4・28を『主権回復の日』とし、天皇・アキヒトを招き、政府主催の『記念式典』を強行した。これに続き、天皇・アキヒトは、3月27日から29日、『最後の慰霊の旅』として、沖縄上陸を強行し、2016年に自衛隊が配備された与那国島を訪問している。『新たな沖縄戦』の強制を目的とした沖縄蹂躙を断じて許すことはできない」「沖縄・辺野古への米海兵隊の新基地建設も、沖縄労働者人民の反対を無視し、強引に進められている」「戦争遂行のためには、沖縄労働者人民に対して、『黙って米軍基地を受け入れろ』という安倍政府に対して、沖縄労働者人民の怒りは燃え上がる一方だ」「闘う沖縄労働者人民と連帯し、普天間基地解体、名護新基地建設阻止を闘いぬこう。沖縄労働者人民に強制された一切の矛盾の解決は、日米安保を粉砕し、帝国主義軍隊と日米軍事基地を解体することであり、日帝の反革命統合支配=同化・差別攻撃を粉砕することだ。そのためには、政府打倒・国家権力解体へと向かう革命的反戦闘争、実力・武装の闘いを通した沖縄人民解放闘争の前進・飛躍を闘いとることが不可欠だ。〈沖縄ソヴィエト樹立を一環とした沖縄―日本『本土』を貫くソヴィエト権力樹立、プロレタリア解放―沖縄人民解放〉の旗幟を鮮明にして、闘いに決起しよう。沖縄労働者人民、在日本『本土』沖縄労働者人民との共同闘争を推し進め、沖縄―日本『本土』を貫く革命的共同を強固に打ち固めよう」。

 参加者は、満場の拍手で、基調を確認した。

結集する諸団体からの決意表明

 結集した各団体が、次々に決意表明に起つ。

 革命的部落解放戦線の同志は、「日帝・安倍の朝鮮反革命戦争突撃の中で、部落解放運動解体攻撃が強められている。社民・こえ派は、差別糾弾闘争を放棄し、行政に『部落差別解消推進法』の具体化を求める運動を推し進めている。これでは安倍政府の狙うファシズム融和運動への転落をせまる攻撃と対決することなぞ到底できない。部落解放運動の生命線である差別糾弾闘争の復権をかちとり、朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止する部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとらねばならない」「狭山闘争は、第3次再審の申し立てから12年が経過し、191点の証拠開示、197点の新証拠が提出された。東京高裁は、棄却のタイミングを虎視眈々と狙っている」「階級的共同闘争と大衆的実力闘争で狭山闘争の歴史的勝利へ闘おう。5・23狭山中央闘争に総決起しよう」。

 革命的「障害者」解放戦線の同志は、「戦時国家体制形成に突き進む安倍極右政府のもとで、社会保障の縮小、切り捨てが進行している。『精神障害者は危険』『何をするか分からない』という差別キャンペーンを大々的に張り、『心神喪失者等医療観察法』を成立させてから12年が経過しました。そのもとで、『精神障害者』を保安処分施設に閉じ込め、隔離・拘禁の保安処分攻撃が強化されています。昨年、廃案になった『精神保健福祉法』改悪案の再上程も狙っています」「本年1月30日の毎日新聞によれば、1948年から1996年の旧「優生保護法」の下で「知的障害者」や「精神障害者」への強制不妊手術が強行されていたことが明らかになっています」「資本の利益を生む能力が高い者を『価値ある命』とし、その能力が低い者を『価値なき命』として排除・抹殺する『優生思想』を生み出す資本主義社会、所得などの格差を必然的に生み出すこの資本主義社会の変革なくして『障害者』の解放はありません」「安倍が戦争へと突き進む中、戦時『障害者』差別―抹殺攻撃を粉砕し、安倍極右政府を打倒しようではありまさせんか」。

 日朝連帯活動者会議の同志は、「昨日、韓国大統領・文在寅と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮労働党委員長・金正恩が首脳会談を行ない、『板門店宣言』に署名した」「米帝・トランプは、対話派と見られていた国務長官・ティラーソンを解任し、強硬派のポンペオを任命している。政権内に軍事強硬派を揃えることで、北朝鮮への「圧力」で大幅譲歩をせまり、そのために軍事挑発的行為を強める可能性も十分にある。朝鮮反革命戦争の危機が遠のいたわけでは決してない」「安倍は、『北朝鮮脅威』を煽り、『南北首脳会談』『米朝首脳会談』への牽制を強めている。Jアラート訓練を頻繁に行ない、米韓軍事演習に積極的に加担し、イージス・アショアを導入し、朝鮮反革命戦争突入に向けた自衛隊の軍備強化を推し進めている」「今こそ、プロレタリア国際主義の旗を掲げ、南北朝鮮の革命的統一にむけ闘う朝鮮、韓国労働者人民と連帯し、日朝の連動するプロレタリア革命に勝利していこう」。

首都中枢を席巻する戦闘的デモを貫徹

 反安保労研全国センターの同志は、「沖縄現地では、4月23日から本日まで、キャンプ・シュワブゲート前で『奇跡の1週間、辺野古ゲート前連続6日間大行動』が連日500人から1000人の結集で闘われている。この闘いと連帯し、今日、那覇市内で闘う沖縄の仲間と結合し、沖縄人民解放闘争を闘いぬこう」「安倍は、『働き方改革関連一括法(一括法)』案を4月6日に上程し、4月27日に審議入りした。6月20日の会期末までに強行成立を狙っている。『連合』は、『一括法』案を推進する側であり、民進党と『希望の党』が新たに『国民民主党』なぞという政党を立ち上げたが、その中味は、安倍と何ら変わらないものであり、『第二自民党』とも言うべきものだ」「『反革命翼賛国会粉砕』を掲げた労働者の実力決起だけが、戦時国家体制形成にむけた『働き方改革』を粉砕し、改憲攻撃を粉砕する力だ。『連合』を突破する革命的労働運動の建設をかちとろう」。

 最後に、全学連の同志は、「『米朝首脳会談』の開催や、北朝鮮の核実験凍結が報道されているが、朝鮮反革命戦争の危機は遠ざかってはいない。朝鮮反革命戦争に最も凶暴に突撃する日帝・安倍極右政府は、声高に『北朝鮮にだまされるな』と叫びながら戦争突入への衝動をあけすけにしている」「全学連は、『戦時下の新たな革命的学生運動』を全面展開して新歓闘争をやりきり、全学連の旗の下に、闘う学生を1人残らず組織する。全学連が歴史的に持つ戦闘性と突撃力をいかんなく発揮し、労働者階級の歴史的事業であるプロレタリア世界革命の突破口を日帝足下からこじ開けるべく闘う」。

 すべての発言を拍手で確認した後、最後に全体でシュプレヒコールをあげた。

 いよいよデモに出発だ。三河台公園を出発した青ヘルメットの部隊は、多くの労働者・市民が注目する中、赤坂を経由して霞ヶ関に進撃する。宣伝カーからは沿道の労働者人民に向けて、「日帝の反革命沖縄統合支配を打ち破り、沖縄人民解放闘争の前進をかちとろう」「名護新基地建設をはじめとする新たな基地建設を阻止し、米軍・自衛隊を解体しよう」「安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体へと起ち上がろう」と呼びかけが発せられる。霞ヶ関一帯では、政府中枢に向けて怒りのシュプレヒコールを叩きつけていく。デモ終了後、日比谷公園での集約提起に起った同志は、安倍極右政府の朝鮮反革命戦争突入を絶対に阻止する革命的反戦闘争、沖縄現地の闘いと結びつく沖縄人民解放闘争の飛躍・前進を提起し、4・28闘争を集約した。最後にシュプレヒコールをあげて、東京の地における4・28闘争を終えていった。

 闘う沖縄労働者人民との革命的共同をさらに打ち固め、実力・武装の闘いで普天間基地解体・名護新基地建設阻止を闘おう。朝鮮反革命戦争突入を絶対阻止し、戦争遂行の安倍極右政府打倒へ進撃せよ。