4月25日、午後6時半から「辺野古海上座り込みに呼応する官邸前行動」が、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」が主催して取り組まれた。この行動は、昨年4月25日の護岸工事着工から1年を迎え、ヘリ基地反対協の呼びかけで闘われた「4・25海上座り込み」に呼応した闘いだ。この闘いに、東京・山谷日雇労働組合も結集し闘いぬいた。
昨年4月25日は、沖縄防衛局が「埋め立ての第一段階」と言うべき護岸工事に踏み切った日だ。それ以降、沖縄防衛局は、できるところから工事を開始し、「工事はもう引き返すことができないところまで進んだ」、「闘いは終わりだ」、「もう諦めろ」として印象操作してきた。これを許さない闘いとして、「4・25海上座り込み」行動が大浦湾で闘われた。
「辺野古海上座り込みに呼応する官邸前行動」は、180人が参加して闘われた。
司会者が、「今日、現地では第3回目の『海上集中行動』が闘われ、230人以上が海上行動に参加している。『ゲート前500人行動」では、700人〜800人が座り込みを闘っている。新基地建設を本当に止める闘いを作っていこう」と呼びかける。
「辺野古実」が主催者あいさつを行なう。「1年前の今日、護岸工事が開始され、石材やコンクリートブロックが投入された。そして、七月にも、本格的土砂投入が始まると言われている」「現地では、今日、カヌー83艇、抗議船11艇で海上座り込みを闘った。ゲート前でも700人〜800人が座り込みをして、工事用車両を阻止している」「絶対に基地を作らせない、埋め立てをさせない」。
現地からのメッセージが、携帯電話を通して寄せられる。抗議船の船長から、「今日、護岸工事着工1年の海上行動を闘った。沖縄には、70パーセント以上の米軍基地がある。これ以上基地を作ると誰が難儀するのか、新基地を作らせない闘いを共に闘おう」。沖縄平和運動センター事務局長の大城悟氏は、「ゲート前の座り込みでは、機動隊のメンツをかけた警備の中でも、普段の3分の1しかトラックが入らない状況を作っている。今後も大きな闘いをつくっていく。沖縄は負けません。負けるわけにはいきません」。
「美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会」、自治労・東京、「警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法 住民訴訟」を闘う仲間が発言し、「基地・軍隊はいらない!
4・29集会」の呼びかけ、「沖縄『日本復帰』46年を問う 今夏、辺野古への土砂投入を許さない! 5・13集会」の呼びかけと集会は続く。
「日音協」の音頭の下、闘争歌・「座り込め ここへ」を全員で歌い、シュプレヒコールを首相官邸に叩きつける。「辺野古の海を埋め立てるな!」「工事をやめろ!」「新基地建設阻止!」「南西諸島への自衛隊配備を許さないぞ!」「オスプレイの横田基地配備を許さないぞ!」「政府は、沖縄の声を聞け!」。首相官邸への怒りのシュプレヒコールでこの日の行動は、締めくくられた。
沖縄労働者人民は不屈に闘いぬいている。「工事用ゲート」前でも、海上でも、さらには国頭村や本部町の砕石場でも、本部港(塩川地区)でも、労働者人民の手によって、工事阻止の果敢な闘いが展開されている。4月23日から28日まで「ゲート前連続6日間500人結集」が闘われている。連日、700人〜800人がキャンプ・シュワブゲート前を埋め尽くし、「工事用ゲート」を封鎖して工事を止める闘いが、機動隊の弾圧、暴力と対決し撃ちぬかれたのだ。「4・25海上座り込み」闘争も、「K3護岸」付近の海上でカヌー83艇、抗議船11艇が、海上保安庁の弾圧と対決しながら闘いぬかれた。
こうした闘いに応え、何としても埋め立てを阻止していかねばならない。現地結集と実力闘争の爆発をかちとろう。
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