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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

3・20「大成建設は、辺野古への工事をやめろ! 抗議行動」が闘われる 〈東京〉
(1263号5面)

 3月20日午後5時半より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」に結集する有志で組織されている「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」主催による、大手ゼネコン・大成建設に対する抗議行動が闘われた。

 大成建設本社のある新宿センタービル入口の周辺に、闘う仲間たちが結集し、まずシュプレヒコールをあげる。「大成建設は、辺野古の工事をやめろ」「大成建設は、軍事基地を作るな」「大成建設は、辺野古の海を壊すな」。闘う仲間たちは、大成建設にハンドマイクを向け、怒りを叩きつける。「今、沖縄では護岸工事がドンドン進められようとしている。これ以上工事が進んでしまったら、豊かな大浦湾の環境が壊されてしまう」「辺野古の基地は、耐用年数200年と言われている。子々孫々の代にまで影響を及ぼす基地を、許すことはできない。基地を作って儲けることに、何の誇りもないはずだ」「埋め立て工事が開始されようとすることに対し、沖縄で大きな闘いが開始されようとしている。そんな今だからこそ、大成建設は撤退を決断すべきだ」「朝鮮半島、中東、さらに全世界に出撃する一大軍事拠点として作られようとする辺野古新基地建設を、何としても阻止しなければならない」「大成建設が数々の『国策』事業に加担し、労働者に『過労死』を強制しながら巨額の利益を得るやり方を、許すことはできない」「米軍基地があることで、事件・事故に振り回され、苦しみ、悲しい思いをしている沖縄の人たちは、本当に安全で安心な日常を願っています」「命を奪う軍事産業が許されていいのか。日本の技術・製品・工学を、戦争のために利用するのをやめてください」。最後に、参加者全体で再度、大成建設にシュプレヒコールを叩きつけた。その後、参加者たちは、新宿駅西口に移動し、「大成建設は、辺野古の工事を止めろ!」等と書かれたプラカードを掲げ、道行く人々に沖縄・名護新基地建設阻止を訴える。最後に、参加者全体で、今後も、闘う沖縄労働者人民と結びつき、大成建設に対する抗議行動を闘っていくことを確認した。

 安倍政府は、沖縄・名護新基地建設を凶暴に進めている。沖縄防衛局は、4月9日午前9時半、7ヵ所目の護岸工事となる「N3護岸」工事に着手した。「N3護岸」は、辺野古崎に近い場所にある。沖縄防衛局は、6月中に「N3護岸」を完成させようとしている。沖縄防衛局は、既に建設が進んでいる護岸の「N5護岸」「K4護岸」と「N3護岸」をつなげ、辺野古崎南側の「埋め立て区域」を囲み次第、早ければ7月中に、土砂を投入しようとしている。

 沖縄防衛局は、辺野古海域側の埋め立ての準備に入り、3月2日に建設業者との契約を結んでいたが、その詳細が4月5日、明らかとなった。5つの工区に分け、4企業共同体(JV)と一企業との間で合計、約283億6127万円を契約していたのである。工期は、今年3月3日から2020年3月31日までとされる。このうち大成建設は、五洋建設、國場組とJVを組み、一工区で約126億円を契約している。当初は、大浦湾を先に埋め立てる計画であり、辺野古側に変更したものである。この点について、報道各社に契約書を公表した「沖縄平和市民連絡会」の北上田毅氏は、「工事の順序の変更は、知事の承認が必要だ」と指摘している。「K3護岸」完成後に強行されようとする埋め立て工事についても、北上田氏は、「現場で陸揚げができる場所は『K9護岸』の1ヵ所しかない。陸上からの運搬をせざるを得ないはずだが、運搬方法の変更も、知事承認が必要だ」と強調している。キャンプ・シュワブゲート前での搬入阻止闘争を闘いぬく沖縄労働者人民の激闘を前に、安倍政府―沖縄防衛局は、無理に無理を重ねて辺野古埋め立て工事を強行しようとしている。

 あくまでも安倍政府に寄り添い、辺野古埋め立て工事に着手しようとする大成建設に対する闘いを、さらに強化しなければならない。