3月14日午後6時半より、「6月土砂投入阻止・山城博治さんたちの無罪をかちとろう! 3・14首相官邸前抗議行動」が闘われた。この日の取り組みは、3月13日の「辺野古埋立差止訴訟」不当判決、3月14日の「沖縄平和運動センター」議長・山城博治氏ら3人への弾圧の不当判決を受けた行動して設定された。この闘いに、東京・山谷日雇労働組合と明大社会思想研究会も結集した。
3月13日、那覇地裁で「辺野古埋立差止訴訟」判決公判が行なわれた。この訴訟は、2017年7月24日、「沖縄『県』の岩礁破砕許可を得ずに工事を進めるのは違法だ」として、沖縄「県」が国を相手取って那覇地裁に提訴したものである。沖縄「県」は、この裁判と併せて、名護新基地建設工事の差し止めを仮処分申請した。3月13日の判決で、裁判長・森は、「県の訴えは、裁判の対象にならない」「不適法」として、岩礁破砕許可の要否、漁業権の有無すら審理せず、「門前払い」で沖縄「県」の訴えを退けた。また、名護新基地建設工事差し止めの仮処分申請も却下した。沖縄「県」は、この判決を不服とし、3月23日、福岡高裁那覇支部に控訴した。
3月14日、那覇地裁で、山城博治氏ら3人の判決公判が行なわれた。裁判長・柴田は、2016年1月に辺野古のキャンプ・シュワブゲート前でコンクリートブロックを積み上げた件など計3件を、「威力業務妨害や公務執行妨害・傷害」などとデッチ上げて不当逮捕した件について、山城博治氏に対して「懲役2年、執行猶予3年(求刑は懲役2年6ヵ月)の不当判決を言い渡すなど、計3人の仲間に対する有罪判決をうち下ろした。山城氏らは、この判決を不服として即時控訴している。
3月14日午後6時半、主催者あいさつに起った「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間は、3月13日の「門前払い」不当判決について「『門前払い』判決に怒りを禁じえない」「沖縄を無視した判決に、大きなNOを叩きつけよう」、3月14日の不当判決に対して「山城博治氏ら、新基地建設反対を貫いてきた仲間への弾圧である」とし、「恐れず、怒りを突きつけよう」と訴えた。
集会にかけつけた参院議員・伊波洋一氏(会派「沖縄の風」)は、「今日は、高江での自然破壊への抗議をした私たちの仲間が判決を受けました。私たちの海を守ろうとする仲間への弾圧、それに対する県民の闘い、その闘いの先頭に起った仲間です。辺野古については、昨日、岩礁破壊訴訟の棄却判決がなされた。いずれも、無謀な安倍政権の自然破壊に抗議をする県民の行動の現われだ」「安倍政権の退陣を求めよう」と訴えた。
「警視庁の機動隊沖縄派遣への住民訴訟」を闘う仲間が、3月14日に東京地裁で行なわれた第6回口頭弁論の報告を行なう。そして参加者全体で、首相官邸へのシュプレヒコールを叩きつける。「不当判決をゆるさないぞ」「山城さんたちは、無実だ」「辺野古工事は、違法だ」「門前払いは、許さないぞ」「不当逮捕を繰り返すな」「座り込みで阻止するぞ」。闘う仲間の発言が続く。米大使館への抗議行動を闘う仲間、「沖縄ヘイト番組」を放映した東京MXテレビへの抗議行動を闘う仲間が、それぞれ闘いの決意を表明した。
その後、「日音協」の音頭の下、闘争歌・「座り込め ここへ」「沖縄 今こそ起ち上がろう」の斉唱を行なう。そして、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間が、首相・安倍への抗議文を読み上げる。「安倍内閣は、権限者である沖縄県知事に岩礁破壊訴訟を再申請することなく、工事を強行している」「安倍内閣に対し、直ちに辺野古における違法工事を即時中止し、辺野古の自然の現状復帰をすることを申し入れる」「山城さんたちの逮捕は、基地建設反対運動潰しを狙った違法、不当な権力の行使であり、人権侵害である」「人権侵害、違法・不当な権利行使を即刻中止するよう申しいれる」とした。
集会の最後に、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」の仲間が、今後の首都圏での行動方針を提起し、参加者全体で再度、首相官邸にシュプレヒコールをあげて、この日の闘いを終了した。
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