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2・25「護岸工事・土砂投入で海を殺すな 辺野古新基地建設NO! 首都圏大行動」が闘われる〈東京〉 (1262号5面)

東池袋中央公園で集会

 2月25日午後2時から、東池袋中央公園において、「2・25首都圏大行動実行委員会」(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが軸で組織)主催による、「護岸工事・土砂投入で海を殺すな 辺野古新基地建設NO! 2・25首都圏大行動」が闘われた。集会には約400人の仲間が結集した。この闘いに、東京・山谷日雇労働組合と明大社会思想研究会も結集した。

 集会開始前から、「日音協」の仲間たちが、闘争歌を歌い、会場を盛り上げていた。午後2時になり、司会が集会開始を宣言し、「沖縄との連帯の気持ちを新たにして、闘っていきたい」。主催者あいさつとして、「辺野古の基地建設に反対する実行委員会(辺野古実)」の仲間が発言に起つ。「今日の集会の目的の1つは、今日のデモを出発点に、沖縄に向けて基地反対の意志を届けていくことだ。2月4日の名護市長選で稲嶺候補が負けて、悔しい思いをしている。しかし、安倍政権は、争点ずらしをしており、渡具知候補が当選したからと言って、基地が容認されたわけではない。今後、名護市長の持つ権限を使って、基地建設を推進することがあってはならない。名護市民の多くが基地反対であることを、今日のデモを通して示していきたい」「目的の2つは、6月にも埋め立て工事が開始されようとする中、実際には10パーセントも工事が進んでいないことを示して、辺野古工事を止めることを訴えたい。土砂を搬入させない、埋め立て工事を許さないという声をあげていこう」と訴えた。

「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏が携帯電話越しの発言

 沖縄現地から、「ヘリ基地反対協」共同代表の安次富浩氏が、携帯電話越しの発言を行なう。「名護市長選は、政府の大きな肩入れがあり、狭い名護市内に大物議員が次々に来訪し、また企業に選挙支援を依頼しつつ『雇用対策』を展開してきたことに対し、戦術の失敗から、敗北したことを深く反省している」「3月13日の、国と沖縄県との、辺野古基地建設差し止め訴訟の判決以降、何らかの行政処分が出てくることも考えられるので、対抗策を考えねばならない」「現場での闘いでは、多くの土砂が搬入されている。建設工事をどう止めるかが課題になる」「地下に活断層があるのは間違いない。大浦湾の軟弱基盤も指摘されている。基地が建設されれば、地元住民に多大な影響が出るのは必至だ」「闘いが頓挫すれば、政府の思うとおりになっていく。『あきらめない』ということを、沖縄から訴えながら闘っていく」「全国の闘いと連帯しながら、安倍政権をどう引きずりおろすのかを考え、連動して闘っていこう」。

池袋一周デモを闘う

 集会に結集する仲間たちが、次々に発言に起つ。辺野古沖で闘う抗議船の船長は、「埋め立てについて『6月から始まる』とされる。台風シーズンの前に進めることを狙っている」「沖縄防衛局は、どこから土砂を運ぼうとしているのか。辺野古ダムからの道路は完成していない。仮設道路が完成しても、それだけでは土砂搬入はできない」「6月が大きなポイントになる」。土砂搬出阻止を闘う住民の仲間は、「日本各地の土砂を搬入しようとしているが、アルゼンチンガニなどの外来種が入ってくる。サトウキビ畑を荒らす可能性もある」「奄美や福岡・門司、五島列島などからの土砂搬出が狙われており、自治体に対する闘いを開始している」。宮古島在住で、今日の集会にかけつけた仲間は、「宮古島に、自衛隊基地ができつつある。自衛隊は、住民を軽視している。地下水の汚染や、レーダーの放つ電磁波による健康被害が懸念される」「基地容認の市長に対する住民の怒りが高まっている」とし、闘う決意を表明した。

 最後に、「辺野古実」の仲間が、今後の首都圏での闘いを提起し、闘いへの決起を訴えた。「実行委員会」が、池袋一周デモコースを紹介し、参加者全体で再度シュプレヒコールをあげてから、池袋一周デモを開始する。週末の池袋の繁華街は、多くの労働者や若者たちで賑わっていた。そんな中を、シュプレヒコールを響かせながら進む池袋一周デモは、大いに注目を集めた。

 池袋一周デモを終え、再度、東池袋中央公園に結集して、簡単な集約提起の後、この日の集会の成功を確認した。