1月28日午後2時から、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」の主催による、「米軍機は子どもたちの上空を飛ぶな! 海にも陸にも基地は造らせない!
辺野古新基地建設反対! 1・28新宿デモ」が闘いぬかれた。今回の新宿デモには、首都圏各地などから170人の仲間が結集した。東京・山谷日雇労働組合と明大社会思想研究会も、この闘いに結集し、最後まで闘いぬいた。
新宿アルタ前広場では、集会前から、「日音協」の仲間たちが闘争歌の合唱を行ない、場を盛り上げていた。午後2時、司会が集会開始を宣言し、集会の位置づけを提起する。「今日は、名護市長選の告示日である。2月4日投開票の名護市長選は、激しい選挙戦になっている。安倍政権は、汚い選挙をやっている」「昨年12月以降、米軍ヘリによる部品落下、不時着などの事故が相次いで起きている。そして、1月25日には、内閣府の副大臣である松本文明が『何人死んだんだ』とヤジを飛ばしている。発言が問題になると、即座に副大臣を辞任したが、米軍機の下に人々の生活があることを無視した発言であり、許されない」。次に、「辺野古実」の仲間が主催者あいさつに起つ。「辺野古の工事が厳しい状況にある。『護岸工事』のうち『K1』は、ほぼ完成しており、海に出て闘っている仲間はいたたまれない思いでいる」「沖縄と寄り添い、連帯するために、東京で出来る闘いをやりぬこう。これ以上、沖縄に基地を作らせない闘いとして、デモをやりぬこう」と、新宿デモへの決起を訴えた。
新宿デモに結集する仲間が、発言に起つ。「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間は、「名護市長選は、現職が苦戦している。辺野古基地建設のための海上輸送を、従来の取り決めとは異なるルートで行なう動きも出ており、名護市長選で市長が代わると、進展する可能性がある」「名護漁協が辺野古の漁業権を放棄したが、名護市東海岸の住民たちが『名護市東海岸漁業協同組合』の設立を目指し、新たに『県』に認可を求めている。漁協設立により、東海岸における入会漁業権の確立を求めており、名護漁協が漁業権を放棄した『埋め立て予定区域』も含めて漁場として申請している」と、辺野古現地を取り巻く状況を説明した。
カンパアピールの後、「東京MX『ニュース女子』抗議行動」、「警視庁機動隊の沖縄派遣中止を求める住民監査請求実行委員会」、「ジュゴン保護キャンペーンセンター」の仲間がそれぞれの取り組みを報告する。「日音協」の仲間たちが歌を披露した後、宮古島で自衛隊基地配備阻止を闘う仲間が発言に起つ。「宮古島では、陸上自衛隊警備部隊・ミサイル部隊の配備に向けた自衛隊基地建設工事が進んでおり、工事現場では赤土がむき出しになっている」「基地建設に反対する住民たちは、ゲート前で抗議行動を闘っている。与那国島には陸上自衛隊の『沿岸監視隊』が配備されてしまった。石垣島や奄美にも基地が作られようとしている。この集会に結集するみなさん、辺野古の問題だけでなく、自衛隊の南西諸島配備に反対する闘いもやっていただきたい」と訴えた。
最後に、「辺野古実」の仲間が、今後の行動を提起した後、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「辺野古の海を埋め立てるな」「辺野古に米軍基地を作るな」「米軍機の事故を許さないぞ」「普天間基地を返還しろ」「沖縄と共に闘うぞ」。
集会を閉じ、新宿を一周するデモに出発する。デモ隊は、大成建設のある新宿センタービルの脇を通過し、さらに新宿駅西口、新宿駅南口を通過して、明治通りを北上し、新宿3丁目から伊勢丹前に至るコースを進んだ。大成建設の脇を通過する際には、デモ隊は、大成建設に向けて、怒りのシュプレヒコールを叩きつけた。新宿一周デモは、日曜の新宿を行きかう多くの人々の注目と声援を受ける中、成功裡のうちに闘いぬかれた。
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