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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

全国大学で大学祭闘争を闘いぬく
駒沢大学 〈12月18日〉
(1255号3面)

 駒沢大学では12月18日午後6時から、大学近くの会場において自主駒沢祭企画として、社会福祉研究会主催の「障害者」解放企画をかちとった。親の過干渉から決別して街に踏み出す「障害者」の格闘を描いたドラマ・「車輪の一歩」のDVD上映を行なった。1970年代の「障害者」解放運動の勃興期を反映した「障害者」の自立に焦点を当てた名作ドラマである。今日に到るも進行する日帝の「障害者」隔離―抹殺攻撃を突き破り、「障害者」解放運動の前進を何としてもかちとっていく決意をうち固めていく企画として、今回の上映会を貫徹した。

 駒沢大学当局が、社会福祉研究会は「非公認サークルである」として、不当にも学内への立ち入りを禁止しているため、門の外での社会福祉研究会のビラまきを行なってきた。駒沢大学の学内では公認サークルでも学生部への申請がなければ、ポスターを貼ることも、ビラをまくこともできない困難な状況が強制されている。大学当局は、新入生の革命的学生運動への決起―合流はもとより、学生の自主的活動自身をキャンパスから一掃し、もの言わぬ学生、当局に従順な学生を育成しようとしている。駒沢大学駅から大学正門にいたる道々に「駒沢大学」の腕章をしたガードマンを配置し、登下校の時間帯には、日頃閉鎖されている裏側の門を開放して学内に出入りするよう、ガードマンが誘導している。大学当局が学生の一挙手一投足を監視し、学生の管理・統制を強化しているのだ。

 11月4日〜5日に、駒沢キャンパスで、駒沢大学当局主導の御用学園祭=「駒沢大学オータムフェスティバル2017」が行なわれている。駒沢大学当局は、2004年に、「反戦・反差別」を掲げてかちとられてきた学生の自主的祭典である「駒沢祭」を大学祭実行委員会の「準備不足」を口実に「中止」した。それ以降、新歓でのビラ、ポスターの検閲、日常的な学生に対する管理支配が強化される一方である。そして、学生の管理支配体制強化―革命的学生運動解体攻撃の一環として、2005年以降、御用大学祭=「オータムフェスティバル」開催を主導してきた。今回で13回目の開催である。

 「オータムフェスティバル」では、今年も、「ミス駒沢コンテスト」なる女性差別企画が開催され、インターネットを使った宣伝に躍起となっていた。政治・社会問題を一切問うことすらない、空疎かつ差別的な御用大学祭を押し付けられる、そんな閉塞状況を食い破る〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の一大飛躍を、駒沢大学から何としても成し遂げていかなければならない。

 駒沢大学当局の管理支配体制強化―革命的学生運動解体攻撃と対決し、闘う学生を組織し、自主大学祭=「駒沢祭」の再開をかちとるべく奮闘する。



福井大学 〈12月20日〉

 福井大学社会思想研究会は、反核・反原発企画としてDVD上映会を行ない、福井大生に革命的学生運動と反核・反原発運動への決起を呼びかけた。

 企画に先立って、福井大社思研は、企画への参加を呼びかけるべく、福井大正門前にて情宣活動を展開した。福井大は、日帝の原子力政策に積極的に関わることを売り物にしており、「福島第1原発事故」後も原発輸出のための技術研究と人材育成を推し進めてきた大学である。福井大社思研の学生は、正門前でのビラまき情宣で、福井大生に対し「福井の地から反核・反原発の声を上げよう」と企画への参加と反核・反原発闘争への決起を訴えていった。

 12月20日、大学近くの市民会場において、福井大社思研は、「放射性廃棄物〜終わらない悪夢」のDVD上映会を開催した。

 「放射性廃棄物〜終わらない悪夢」は、2009年にフランスで製作されたドキュメンタリーで、原発や原爆製造工場が生み出した「核のゴミ」=放射性廃棄物がもたらす汚染被害の実態や、「世界最大の原子力企業」=仏・アレバ社が行なっている核燃料サイクル事業の実態が暴かれている。

 原発から出る大量の核廃棄物を化学的に処理する方法なぞ、どこにも存在しない。原発が「トイレのないマンション」とたとえられる所以である。企画の参加者からも、「核廃棄物がたまり続けているのに、なぜ政府や電力会社は原発を再稼働させようとしているのか」と疑問の声が寄せられた。

 福井県は、2013年10月に、国際原子力機関(IAEA)と「原子力人材育成に関する覚書」を締結した。原発輸出のための人材育成の研究拠点として福井県を打ち固めようというのだ。それに積極的に関与しようとしているのが福井大である。すでに、福井大は、「我が国の原子力立国計画の実現に寄与する」として、附属国際原子力工学研究所を2009年に設立し、2012年3月には同研究所を敦賀市に移転した。福井大は、「国のエネルギー政策はまだ不確定。東南アジアでは原発の建設ラッシュが続き、日本の持つ知識や技術が必要とされている。県や国への提言など使命を果たしていきたい」(前学長・福田)として、原発輸出をはじめとした日帝の原子力政策に貢献することを表明し、そのための教育・研究・人材育成を進めているのだ。こんなことを許してはならない。

 関西電力は、2018年3月、5月にも大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を狙っている。運転開始から40年を超える「老朽化原発」の関西電力・美浜原発3号機(福井県美浜町)、高浜原発1、2号機(福井県高浜町)の再稼働も狙われている。「原子力規制委員会」は、「例外中の例外」とされてきた運転開始40年超の原発の20年運転延長についてもなし崩し的に次から次へと認可して再稼働を推し進めようとしているのだ。高速増殖炉原型炉・「もんじゅ」は、2016年に廃炉が決定されたが、日帝・安倍政府は「新たな高速炉開発」を狙っており、「核燃料サイクル計画」を依然として維持している。こんなデタラメを許すわけにはいかない。

 福井大社思研は、「原発銀座」といわれる福井の地での反核・反原発闘争の大爆発をかちとるべく粘り強く闘い続ける決意である。