12月13日、福岡・築港日雇労働組合は、福岡市博多区内の会場で第19回定期大会を開催した。
午前10時の開催時刻には、福岡市に対する「仕事よこせ」の毎週の「水曜行動」や、築城、佐世保、日出生台での反戦闘争を闘いぬいてきた組合員が勢ぞろいした。組合執行部からの開会あいさつに続いて、組合大会の成功にむけたシュプレヒコールがあげられる。「定期大会の成功をかちとるぞ」「越年・越冬闘争を闘うぞ」「『反戦・仕事よこせ』を闘うぞ」。
その後、組合員によって連帯のメッセージが紹介される。東京・山谷日雇労働組合からは、「安倍の『2020年改憲』にむけた攻撃が激化しています。しかし、日本の労働運動は、日雇い労働者や『非正規雇用』労働者を『踏み台』にして平然とし、原発の再稼働や武器輸出による利益を追い求める有様です。原発労働者の被曝や自分たちが輸出した武器で殺される労働者のことなぞ『他人事』と考えている連中に『労働組合』の名を汚させてはなりません。定期大会の成功を実現し、『反戦・反失業』の闘いを前進させることを期待します」。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」からは、「釜ヶ崎では、『社会保険未加入』を理由とした日雇い労働者の建設現場からの排除や、『アブレ手当』の『口座振込み化』などの攻撃がかけられています。さらに、センターの老朽化を口実に、センターの縮小を狙った仮移転の工事が始まっています。『西成特区構想』の下、寄せ場・釜ヶ崎を解体し、日雇い・野宿の労働者を追い出し、資本家の儲け優先でホテルなどの商業施設を建設しようとしています。越年・越冬闘争を闘い、『反戦・仕事よこせ』の闘いを強化し、寄せ場解体攻撃粉砕、労働法制改悪攻撃粉砕、安倍政府打倒をともに闘いぬこう」。沖縄・首里日雇労働組合からは、「『新基地建設を阻止して、安倍の暴走を止める』。この辺野古の闘いに、沖日労も、組合員が毎週交代で辺野古に通い、この闘いを共にしています。新基地建設工事への日雇い・野宿の労働者の動員を許さず、われわれこそが闘いの先頭に起って、新基地建設を打ち砕いていく決意です。全国寄せ場労働運動の大きな飛躍をもって、安倍政府の打倒へ、労働者階級の解放へと、ともに進撃しようではありませんか」。すべてのメッセージに熱い拍手が送られた。
執行部から、議案の提起が行なわれる。「われわれをとりまく情勢」では、「安倍の『2020年改憲』攻撃が強まっている。安倍の『働き方改革』は、『生産性革命』『人づくり革命』の名の下に、『過労で死ぬまで働け』『国に貢献する労働者になれ』『戦争に協力する労働者になれ』という攻撃だ。築港に仕事はなく、寄せ場に立つ労働者も姿を見せなくなっている。『生活保護より仕事が欲しい』という、日雇い・野宿の労働者の要求を聞き入れようとしない福岡市や福岡労働局を断じて許してはならない」。
「1年間の闘いの総括」では、最初に、毎週取り組んできた「仕事よこせ」の「対福岡市役所水曜行動」、福岡労働局との団体交渉が、「野垂れ死に攻撃に反撃する闘い」では、「1人の野垂れ死にも許さない」闘いとして越年・越冬闘争や団結夏祭りを取り組んだことが、「反戦の闘い」では、佐世保、築城、日出生台での現地闘争を闘い、6・17安保粉砕・政府打倒全国統一行動、10・23反帝―国際連帯全国統一行動に取り組んだことが報告され、「われわれの闘いの方針」では、築港以外で手配する業者に、賃上げと築港での求人をせまる資本―業者に対する闘い、福岡労働局、福岡県、福岡市に対する「仕事よこせ」の闘い、「野垂れ死に攻撃を打ち砕く」闘い、朝鮮反革命戦争の出撃拠点になる九州での「反戦」の闘い、「組合つぶしの弾圧を許さない」闘い、「ニセ『福日労』=ゴロツキ組合をぶっつぶそう」、「越年・越冬闘争を大成功させよう」の7つの方針が提起された。
会計報告、質疑応答と続いて、新執行部人事案が提起され、議案、会計報告、新執行体制が採択され圧倒的に承認された。新執行部を代表して、委員長があいさつに起つ。インターナショナルの斉唱と「団結ガンバロー」で第19回定期大会は成功裏に幕を閉じた。
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