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12・4沖縄・名護新基地建設阻止!対防衛省行動が闘われる〈東京〉 (1251号7面)

 12月4日、午後6時半より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」主催による、対防衛省行動が取り組まれた。今年最後の対防衛省行動には、約100人の仲間たちが結集した。

 まず、参加者全体で、防衛省への怒りのシュプレヒコールを叩きつける。「辺野古に基地を作らせないぞ」「高江の工事を今すぐやめろ」「沖縄に自衛隊を配備するな」「沖縄を戦場にさせないぞ」「沖縄と連帯して闘うぞ」。

 対防衛省行動に結集する仲間たちが、次々に発言を行なう。沖縄北部の奥港からの、辺野古への石材搬出阻止の現地闘争を闘った仲間は、11月13日の現場攻防について報告する。「奥港の方々は、『地元では、なかなか声をあげることができないので、来てくれてうれしい』と言ってくれた」「警察の妨害の中で搬出阻止を闘い、台船の午後2時出港予定を、1時間半遅らせることができた」。また、11月13日当日に辺野古現地に結集し闘った仲間は、「毎日、機動隊のゴボウ抜きが続いている。老若男女関係なく、引っ張っていく」「台船を使った石材搬入は、陸上輸送より金がかかるようだ。警備費も莫大であり、ガードマンを派遣する『マリーン・セキュリティ』と『アルソック』の2社に、1日2000万円が支払われている。その金も、税金で支払われている」と報告し、「辺野古の埋め立てを、何としても阻止しよう」と訴えた。その後も、結集する仲間たちが、各自の取り組みの報告を、次々に行なった。

 宮古島現地と携帯電話でつなぎ、宮古島現地で自衛隊基地建設阻止を闘う仲間の発言を受けた。「10月30日から準備工事が始まっている。毎日、7時30分からゲート前で抗議行動を闘っている」「基地周辺の集落は、『攻撃の対象となる基地をつくらないでほしい』と声をあげている」「沖縄防衛局は、本格工事の始まる11月20日の『着工式』の前日になって、千代田・野原部落での『住民説明会』を行なっている。50人しか参加していないが、自衛隊基地反対がほとんどであった。2時間の『説明会』が終った後、住民たちが沖縄防衛局の職員たちを取り囲むと、職員たちは、裏口から逃げていった」「今日、ゲート前で、トラックを入れさせない闘いで、午前中の搬入を止めた」「12月13日に宮古島現地で集会を行なう。どう闘えばいいのか分からず、手探りの状態だ。力を貸してほしい」と、宮古島の闘いへの支援・連帯を、集会参加者に訴えた。

 再度のシュプレヒコールの後、防衛省に対する「申し入れ行動」に入る。「日本キリスト教協議会 平和・核問題委員会」、「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の3団体の仲間が、防衛省に対して「抗議文」を読み上げる。2団体は、それぞれの立場から、名護新基地建設反対を訴えた。宮古島の仲間は、「宮古島市長・下地の受け入れ判断がまだ示されていないにも関わらず工事を強行している」「防衛省による、宮古島市と市民への具体的な配備計画の全容の提示がない」「環境アセスメントなど、環境に対する調査がまったく行なわれていない」「千代田・陸自駐屯地建設予定地内の文化財を破壊してはならない」として、「宮古島への陸上自衛隊ミサイル基地建設工事の強行に抗議し、中止を求める」と、防衛省に突きつけた。

 集会の最後に、結集する仲間たちが、首都圏での闘いを提起する。「辺野古実」の仲間は、今後の首都圏での取り組みを紹介するとともに、「今日、那覇地裁で、『沖縄・平和運動センター』・議長の山城博治氏ら3人に対する論告求刑があり、山城氏には2年6ヵ月の求刑がなされている。判決公判は、3月14日に行なわれる」「今年、最後の最後まで、闘い続けていこう」と訴えた。

 「日音協」の仲間の音頭で、参加者全体で、闘争歌である「座り込め ここへ」を斉唱し、この日の行動を終了した。