解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

12・2「辺野古に行こう! 新基地建設阻止集会」が闘われる
〈東京〉
(1251号4面)

 11月22日午後6時半、東京・文京区民センターにおいて、「辺野古に行こう! 新基地建設阻止 ―名護市長選勝利― 12・2集会」が開催された。「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」主催の集会であり、2月4日投開票の名護市長選を見据えつつ、辺野古新基地建設阻止の闘いを首都圏から支えていくための集会として、準備されたものである。この集会に、150人の闘う仲間が結集した。

 司会が集会開始を宣言した後、「辺野古実」の仲間が主催者あいさつを行なう。「2月4日の名護市長選で稲嶺氏を当選させるために、全力で支援していきたい。そのために、首都圏から、辺野古への座り込みや辺野古沖での海上行動に参加することで、地元の仲間たちが市長選に集中できるようにしたい」。

 「沖縄からの報告と訴え」として、「沖縄・平和運動センター」事務局長の大城悟氏が発言に起つ。「高江・辺野古をはじめとする沖縄基地問題は、沖縄だけで解決できる問題ではない。われわれは、『日米同盟』のみを優先させる日本政府、特に安倍政権の傲慢なやり方に反対してきた。安倍政権の暴走を止めていきたい。その意味で、東京の世論は、安倍政権にプレッシャーをかけることになる」「辺野古の基地建設阻止の闘いを強めなければならない。2014年7月に作業が再開して以降、3年5ヵ月が経過した。政府の想定した工程から、3年が遅れており、さらに遅れるであろう」「『護岸工事』は、『仮設工事を先にやるんだ』『できるところからやる』『後戻りできないようにする』という考えの下で進められ、完成した箇所は石材搬入のための桟橋に使われている」「キャンプ・シュワブゲート前では、連日の座り込みが続いている。毎日3回、ゲートを250台〜260台のトラックが通過する。機動隊が規制をかけており、全部止めるのは厳しい。数の力で圧倒して止めるしかない」「300人〜400人集まる日もあるが、同じ島で連日集めるのは厳しい。しかし、厳しいからといって、止めるわけにはいかない」と、辺野古の闘争現場の状況を報告する。そして、沖縄防衛局による、台船を使っての、奥港と本部港からの石材搬出について、11月14日に試験的に行なった上で、今後の本格実施が狙われていることを示す。そして、沖縄「県」の奥港の搬出使用許可に対して、撤回を要請していることを明らかにした上で、「知事にまかせて、基地建設を止めることは、できるものではない」と、闘いの成否は、結局は現場での攻防がカギを握っていることを強調した。また、「辺野古の活断層の存在について、政府は『存在しない』と閣議決定していることから見ても、政府は焦っていると思う」としながらも、「決して、楽観はできない。今後も沖縄の闘いに、引き続き支援を!」と訴えた。最後に、名護市長選での稲嶺氏の当選をかちとることの重要性を強調し、「沖縄に思いを寄せ、東京でできることを追及し、安倍をやっつけよう!」と、檄を飛ばして、発言を締めくくった。

 カンパ要請の後、首都圏各地から結集する仲間が、次々に連帯発言を行なう。「沖縄と東京北部を結ぶ集い実行委員会」、「沖縄の闘いと連帯する東京東部集会実行委員会」、「地域共闘交流会」、「辺野古に基地はいらないIN三鷹」「日野市の今と未来を考える会」「島ぐるみ会議と神奈川を結ぶ会」、「沖縄への偏見をあおる放送を許さない市民有志」、「警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会」が、活動の報告に起った。

 さらに、宮古島現地闘争を闘った「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間が、保守的な宮古島において、説明会すらろくに行なうことなく10月30日からの自衛隊基地建設の準備工事を開始した沖縄防衛局の暴挙を弾劾すると共に、反対派住民たちが、11月6日に自衛隊基地建設阻止闘争を開始して以降、少人数での闘いを強いられながらも、現場での闘いをやりぬいていることを報告した。

 その後、「ジュゴン保護キャンペーンセンター」の仲間などが、集会参加者として、飛び込みの発言を行ない、集会の最後に、「辺野古実」の仲間の行動提起、司会の閉会あいさつにより、この日の集会は終了した。