2017年年末から2018年初頭にかけて、全国寄せ場で越年・越冬闘争が闘いぬかれる。「黙って野垂れ死ぬな!」「生きてやりかえせ!」を合言葉にして闘われる越年・越冬闘争は、年末・年始に野宿を強いられ餓死・凍死の危機に直面する労働者を防衛し、「仲間の命は、俺たちの団結の力で守りぬく」「俺たちにアブレ―野垂れ死にを強制する奴らにやりかえす闘いと団結を作り上げる」という決意のもとに闘われる寄せ場・日雇い労働者の闘いと団結の真価を発揮する闘いだ。
安倍政府による本格的戦争への突撃と戦時国家体制形成の攻撃が激化している。いつ世界大恐慌が爆発するかもしれないという状況の中で、階級闘争の鎮圧―解体をもって資本の延命を図ることを目的とした攻撃だ。衆院選で安倍・自民党が「圧勝」し、改憲賛成派の議員が八割を超え、国会は文字通りの反革命翼賛国会の様相を呈している。安倍が打ち出している「2020年改憲」の攻撃が、2018年初頭からの通常国会で始ろうとしている。戦前「治安維持法」の復活である「共謀罪」の新設を強行した安倍は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「核・ミサイル」を口実とした朝鮮反革命戦争に突撃している。日・米・韓による朝鮮半島周辺での軍事演習をくり返し、朝鮮反革命戦争は一触即発の状況だ。これに対決すべき日本労働運動は、「連合」会長の神津が、衆院選をめぐって「改憲反対派、『安保法制関連法』反対派の一掃」のために蠢いたごとく、翼賛労働運動への道を転落している。全労連は、衆院選を通して破綻が明白になった日共の「野党共闘」にしがみつき、小ブルによる労働者人民の物理力化にひた走っている。このような勢力を突破することが日本労働運動の待ったなしの課題となっている。日本労働運動の階級的原則を堅持し、革命的飛躍を実現するためには、アブレ―野垂れ死にの淵から資本とブルジョア社会に対する非和解の怒りをもって決起する全国寄せ場労働者が闘う越年・越冬闘争は決定的に重要だ。
この闘いを、闘う全産別労働者の結集と「正規」―「非正規」を貫く労働者の結集、支援者各層の結集の下、圧倒的な勝利をかちとり、2018年革命的労働運動の前進に向けた号砲としよう。
長年、全国寄せ場を襲ってきたアブレ―野垂れ死に攻撃がさらに激化している。国土交通省―元請けゼネコンが強行する「社会保険(年金・健康保険)未加入の労働者は建設現場に入場させない」という攻撃が、寄せ場労働者の現場からの排除を強め、アブレ状況をさらに強めている。また、日雇い労働者の生活保障の役割を果たしていた「日雇雇用保健(アブレ金)」制度の廃止にむけた攻撃が、「白手帳」発行基準の変更―手帳取り上げ攻撃として強まっている。これらの攻撃は、寄せ場そのものの解体を見据えた攻撃としてかけられている。東京・山谷では、「東京オリンピック・パラリンピック開催」と連動した「山谷再開発」、大阪・釜ヶ崎では、「西成特区構想」に基づいた「あいりん労働センター」の建て替え―縮小計画として進行している。これらの動きは、寄せ場や周辺で野宿する労働者の排除攻撃としても強まっている。この攻撃に対して、山谷、釜ヶ崎では労働者の怒りを組織して反撃の闘いを貫徹している。一方、山谷、釜ヶ崎での暴動対策として行なわれてきた公的就労事業が行なわれていない福岡・築港や沖縄・首里では、行政が「雇用情勢が好転している」なぞという口実をもって、「働いて生きていきたい」という日雇い・野宿労働者の公的就労事業を要求する声を無視し、敵対を繰り返している。
このような資本と行政による寄せ場解体攻撃、「仕事よこせ」の闘いへの敵対を許さず、全国寄せ場労働者は、日本経団連、元請けゼネコン、厚生労働省、国土交通省に怒りと要求を叩きつけ、安倍政府の戦争政策と戦時国家体制形成攻撃を粉砕する闘いの最先頭に起ってきた。東京・山谷の寄せ場・日雇い労働者は、安倍の「共謀罪」新設阻止の連続的な国会前行動を闘い、沖縄・首里の寄せ場・日雇い労働者は、名護新基地建設阻止の現地実力攻防を闘いぬいている。原発の新(増)設・再稼働攻撃に対しては、青森県大間原発建設阻止闘争、福井県高浜原発再稼働阻止闘争を東京・山谷、大阪・釜ヶ崎の寄せ場・日雇い労働者が連続的に闘いぬいた。「海賊対処」と称した自衛隊派兵阻止闘争、朝鮮反革命戦争突入を見据えた在沖米海兵隊の実弾砲撃移転演習阻止闘争に寄せ場・日雇い労働者は連続して決起した。「反戦・反失業」を基調とした全国寄せ場の闘いが、日帝の戦争政策と戦時国家体制形成攻撃、「産業報国会」型労働運動による日本労働運動の制圧攻撃と真正面から対決してきたのだ。
2018年、日帝・安倍や米帝・トランプは、世界大恐慌爆発情勢の深化に怯えつつ、差別主義・排外主義の大煽動をもって戦争政策とファシズムへの突撃を強め、労働法制の大改悪、社会保障削減を強行しつつ、戦争翼賛の労働運動による制圧を策動しようとしている。対ファシスト戦の最先頭に位置してきた寄せ場労働運動が、この攻撃を打ち砕く闘いを実現しなければならない。闘いの拠点として全国寄せ場を打ち固めよう。全国寄せ場の越年・越冬闘争に総力で集中しよう。
東京・山谷
玉姫公園内
(炊き出し、衣料配布、夜間人民パトロール等)
2017年12月28日(木)〜2018年1月4日(木)朝
東京・山谷日雇労働組合
TEL/FAX:03−3876−8040
大阪・釜ヶ崎
(夜間人民パトロール:カイロ・おにぎり・衣料など配布)
2017年12月28日(木)〜2018年1月3日(水)
反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会
TEL/FAX:06−6633−0152
福岡・築港
須崎公園内
(炊き出し、衣料配布、医療相談等)
2017年12月31日(日)〜2018年1月2日(火)
福岡・築港日雇労働組合
TEL/FAX:092−263−8632
沖縄・首里
(炊き出し、人民パトロール―首里・那覇市内公園)
2017年12月31日(日)〜2018年1月2日(火)
沖縄・首里日雇労働組合
TEL/FAX:098−988−4429
|